スティーヴィー・ニックス、クリスティン・マクヴィー亡き後にフリートウッド・マックを続ける意味がないと語る

スティーヴィー・ニックス、クリスティン・マクヴィー亡き後にフリートウッド・マックを続ける意味がないと語る

 スティーヴィー・ニックスが最近のインタビューで、長年の親友でありバンド仲間でもあったクリスティン・マクヴィーが昨年亡くなったことを受け、フリートウッド・マックとしてパフォーマンスを続けることはないだろうと認めた。

 スティーヴィーは、現地時間2023年10月2日に公開された米Vultureとのインタビューで、「私たちは(リンジー・バッキンガムの後任の)ニール・フィンとマイク・キャンベルと1年半のツアーをやりました。本当に楽しかったですし、大規模なツアーでした。(またツアーをやることも)あり得ました。でも、クリスティンが亡くなった時、彼女の代わりはいないと感じたんです。彼女の代わりはいません。彼女がいなければやる意味がない。わかります?」と語った。

 また、「彼女は私のソウル・メイトでした、私の音楽的ソウル・メイト、そしてフリートウッド・マック以外のどの親友よりも長い時間を一緒に過ごした親友でした。クリスティンは私の一番の友達だったんです(中略)私が右側を見たときに、あのハモンド・オルガンの後ろにいるのが彼女じゃないなんて。クリスティンが亡くなった時、私たちはもうこれ以上やっていけないと思いました。(続ける)理由がないんです」と彼女は話している。

 スティーヴィーは親友を失った悲しみをテイラー・スウィフトの『ミッドナイツ』の楽曲「You’re On Your Own, Kid」になぞらえ、亡き親友を悼む助けになったと語っている。フリートウッド・マックのキーボーディストは昨年11月、脳卒中(二次的原因はがん)のため79歳で亡くなった。

 以前もこの楽曲に言及したことがある彼女は、“あなたは自力で頑張らないとね”という意味のコーラス部分について、「“いつもそうだったんだから”という歌詞は、クリスティンと私のことでした。私たちはあのバンドで自力で頑張っていました。いつもそうでした。お互いを守っていたんです」とこのインタビューでも語っている。

 現在ソロ・ツアーとビリー・ジョエルとのジョイント・ツアーを敢行中のスティーヴィーは、先日マテル社と共同で自身のバービー人形を発表した。『噂』時代を彷彿とさせる黒い衣装に70年代のフェザー・カットのヘアスタイルのこの人形は、来月発売予定だ。

 自身の人形について彼女は、「すべての都市で彼女の写真を数枚撮るんですが、結局2時間のフォト・セッションになるんです」と述べ、人形には故エルヴィス・プレスリーにインスパイアされたケン人形のボーイフレンドがいることも明かした。「私は彼をケネルヴィスと名付け、ケネルヴィスをスティーヴィー・バービーに紹介しました。この二人の写真があるんですが、世界中が驚くと思います。まるで何世紀も前から愛し合っているような表情で見つめ合っているんです」と彼女は楽しそうに語っている。

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