創業100年! オムライス発祥のレストラン「北極星」でチキンオムライスを食べてみたんだけどさあ

先日、イベントで大阪に行く予定があったので、せっかくですしと心斎橋のカプセルホテルを拠点にして何日か滞在してきました。心斎橋はどこに行っても活気があるし、大阪のいろんな場所に行きやすくていいですね。

大阪のグルメをあれこれ食いまくってはカプセルホテルに戻って昼寝をするという感じで過ごしていたんですが、あるときふとカプセルホテルの目の前にこんな店があることに気付きました。

オムライス発祥の店「北極星」

オムライス発祥の店「北極星」の心斎橋本店。この古民家風の建物は雰囲気からなんとなく飲食店だとわかっていたけど、格式高そうだしきっと料亭とか割烹とか高級な店だろうと思い込んでいました。

ところがよく見たら「オムライス発祥の店」とか、ずいぶんと庶民的じゃないか。しかも調べてみると創業100年超の歴史もあるらしい。すごい。

まさに灯台下暗し。俄然興味が湧いてきましたし、これは食べておくしか!

週末はピーク時間を避けても大混雑

早速店内に入ってみると入口に順番待ちの受付機があり、整理券を発券したらなんと20組ほどの順番待ちがあるとのこと! この日は週末とはいえ午後3時の時点でそんなに待っているのはすごい……。

いつもならここで心が折れてしまうかもですが、今回は目の前のカプセルホテルを予約しているとあって順番待ちも余裕。カプセルに戻って1時間近くゴロゴロしながら待っていたらLINEに順番を知らせる通知が届きました。便利~!

おばあちゃんの家に来たかのような雰囲気

整理券を持って改めて「北極星」に入店。店内もまたレトロな雰囲気だし、しかも客室は和室で、まるでおばあちゃんの家にでも来たかのよう!

しかも通してもらった一人用の席はイスもまたおばあちゃんの家でよく見かける和座椅子。右手には障子戸。独特の雰囲気がよき!

チキンオムライスを注文してみる

メニューをチェックしてみるとなかなか種類が豊富でした。ハムオムライス、チキンオムライス、ビーフカレーオムライスなどスタンダードなものから、カツカレーオムライスやクリームソースをかけたエビオムライスなどの変化球まで用意。さらには唐揚げやカニクリームコロッケなどのサイドメニューも充実!

これは迷う……。でもいろいろ食ってみたいが胃袋はひとつ。しかも実はこのとき、よりによって近くで大阪うどんを食べてきたばかりで、ほぼ満腹な状態だったんですよね……。

そんな事情もあって、今回は最もベーシックなチキンオムライスの一点買い!

素材の味を技術で引き立てる珠玉の一品

すると程なくしてチキンオムライスが運ばれてきました。すっごくシンプル。ツヤツヤの玉子が美しい山を形成していてうまそうじゃあないか!

最近のオムライスはふわっとした焼き上がりのものが多いイメージですけど、北極星のオムライスは割としっかり火が入ってそう。

あとソースはケチャップでもデミグラスソースでもなく、色味はその中間くらいでサラッとしています。

まずはソースからペロッと味見してみると、タマネギなどの野菜の甘味が溶け込んだやさしいトマトソースという印象。ケチャップのような酸味も少なく、デミグラスソースのような濃厚さも抑えたあっさりテイストに仕上がっていました。

続いてオムライス本体にスプーンを入れてみると、玉子の表面はしっかり焼き上げられていそうだったのに、その裏側は半熟でとろーりとしていました。シェフの技術の高さを感じる焼き加減!

その味はチキンライスもトマトベースであっさりと仕上げられていることもあり、全体で玉子を主役として引き立てている印象。とろとろではないのにふわっと柔らか食感で、まろやかな玉子そのものの味が前面に立って口の中に広がっていきます。

チーズとか濃厚なソースの味でごまかすでもなく、素材の味で勝負する王道で正統派なオムライス。大ベテラン投手が丁寧に直球を投げ込んでくるイメージ。これはいい。実にいいものを食べているぞ……! うまい!

オムライスのルーツをたどる味

「北極星」のオムライスはこれこそがオムライスの基本であり、ここからさまざまな解釈でオムライスの楽しみ方が広がっていったんだと感じられる、オムライスのルーツをたどることができる味。

令和スタイルのオムライスもウマいけど、その源流を知ることで最新のオムライスをもっと好きになれるかもしれない。これからさらに100年、200年と残したい、オムライスが好きな人にこそ食べてみてほしい珠玉の一品でした。いやあ、いいもん食ったわ!

(執筆者: ノジーマ)

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