【広島】 瀬戸内の絶景とアートの世界「下瀬美術館」 可動式のカラフルな展示室も話題
「アートの中でアートを観る」――2023年3月1日、広島県南西部の大竹市にオープンした話題のミュージアムが「下瀬美術館」です。
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広島市に本社を置く建築資材の総合メーカー丸井産業株式会社の代表取締役・下瀬ゆみ子さんが、先代の創業者であるご両親から受け継ぎながら形成してきたコレクションを保存、公開する美術館。瀬戸内海に面した場所にあり、エントランスを入った瞬間、ガラスの向こうに見える瀬戸内海と厳島の光景に、まず圧倒されます。
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主なコレクションは、フランスのアール・ヌーヴォーを代表する工芸家のエミール・ガレをはじめ、京都・丸平大木人形店の京人形・ひな人形、東山魁夷や小磯良平ら日本近代絵画、マティスやピサロをはじめとした西洋絵画、マイセンの磁器など。
外では、ガレの作品に登場する草花を中心に植栽された「エミール・ガレの庭」での散策も楽しめます。
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美術館のデザインは、東京・パリ・ニューヨークに設計事務所を持ち、国際的に活躍する建築家の坂茂氏。各棟を渡り廊下でつなぎ、ミラーガラス・スクリーンで一体化されています。周りの景色がそのスクリーンに映り込むことで、瀬戸内の自然、そして現代建築がまるで融合したかのような見事な空間となっています。
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また、水盤の上に浮かぶ8棟のカラフルな可動展示室は、坂茂氏が瀬戸内海の島々からインスピレーションを得たもの。水盤の水位が増すと浮力で浮いて動かせる仕組みで、これそのものが、世界的にも珍しい建築作品です。
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美術館に加え、宿泊できる個性的な10棟のヴィラ、地元の食材を活かしたフランス料理が味わえるレストランなども併設。複合施設「SIMOSE」としても、国内外から注目を集めています。
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下瀬美術館
https://simose-museum.jp/
ひろしま公式観光サイト Dive! Hiroshima
https://dive-hiroshima.com/
(Written by A. Shikama)
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