海水浴場の安全監視にドローンを活用!静岡・下田で実証実験、ライフセーバーも参加

特定非営利活動法人下田ライフセービングクラブ(以下、下田LSC)は、2022年度より静岡県と下田市が行うドローンを活用した海岸の安全監視の実証実験に参画しています。

今回、7月19日に白浜大浜海水浴場で行われた実験にて、実際の監視活動現場におけるドローン活用の有効性について良好な結果を得られたことを発表しました。

海水浴場の安全監視業務を省力化

同実験には、静岡県、下田市、株式会社ウィンディーネットワーク、国際航業株式会社、東急株式会社、下田LSCの6者が参画。

ドローンの活用による海水浴場の安全監視業務の省力化や安全性向上の検証を行うため、各企業の専門人材と連携し、カメラ・スピーカーを搭載したドローンによる海水浴場の安全監視の実証実験を行っています。

ドローン搭載カメラによる監視の有効性を検証

今回の実験では、ドローンに搭載したカメラで安全監視を実施したほか、ドローンオペレーターと連携して、ドローンに搭載したスピーカーから遊泳客への注意喚起を行ったといいます。

海水浴場近くに接近していた水上バイクへの注意喚起や、立入制限区域(岩場)への巡回などを実施したところ、音声・映像ともに明瞭で良好な結果が得られたとのこと。

より安全で安心できる海づくりに

静岡県下田市や周辺市町の海岸は、砂浜と岩場が入り混じった伊豆半島特有の地形となっており、独特な自然環境を作り出している一方で、安全監視の面ではこれらの岩場が死角を作り出しているといいます。現状においては、主に人による巡回などでこれらの場所の監視をしているそうです。

2023年度は、海水浴場開設期間を含めた7月から9月にかけて実証実験を予定しており、8月および9月にも白浜大浜海岸にて実証実験をおこなう予定です。

静岡県が取り組む「過疎地域へのイノベーション導入事業」

静岡県では、過疎地域の産業振興や地域活性化を図るため、外部人材の活用や革新的技術を活用した地域課題の解決を推進するための人材を広く民間から募り、「静岡県過疎地域等政策支援員」として地域に派遣する「過疎地域へのイノベーション導入事業」を2022年度より実施しています。

下田LSCからは2名のメンバーが過疎地域等政策支援員として委嘱を受け、ライフセーバーとしての専門的見地を持ってノウハウを提供。下田LSCは、今後も先進技術を利用することで、ライフセービング人材の多様化や、より安全で安心できる海づくりに取り組んでいく構えです。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000123849.html

(文・我妻歩実)

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