激動の時代を生きた林学者の時間の管理術
楽しく、健康に長生きしたい。そんな一生を送りたいと思うのは、誰もが願うところだろう。
そのために、日々の生活において、どのような心掛けで、どのような時間の使い方をしたらいいのだろうか。
そのヒントが、1866年に生まれ、明治、大正、そして昭和という激動の時代を生きた学者・本多静六が執筆した『私の生活流儀』(本多静六/著、実業之日本社/刊)に書かれていた。偉大な林学者でありながら巨億の富を築いた本多静六の健康長寿、家庭円満、利殖の秘訣とはどのようなものなのだろうか。
時間の使い方は、日々の生活において重要だ。「時間がない」と口癖のように言っている人が、あなたの周りにも1人はいるのではないだろうか。
しかし、そういうことは、仕事の段取りの悪い人に限って、よく言う。1か月はだいたい30日、1日は必ず24時間と、誰にも同じように決まっている。それなのに、このような声が上がるのは、仕事に対する段取りが悪いか、時間に対する心掛けが間違っているからだという。
著者は、大学や官庁の実地調査で出かけた際、つとめて1日の日程以上に仕事を片づけることにしていたそうだ。山林関係の仕事だから、こちらが日程を立てても、天候に左右されて進まない場合が多い。そのため、先へ先へと手回しよくしておく必要があったのだ。
また、仕事が多すぎる場合は、急ぎのものから先にやることが大事だが、その次には難しいことや嫌なことをやると良いという。
本書が最初に刊行されたのは1951年。実に60年以上前に書かれた本が、初めて文庫化された。
今とは時代背景も働き方も違うにもかかわらず、本書に書かれている本多静六の考え方、生き方は、現代に生きる私たちにも共感でき、参考にしたいと思うものが多いはずだ。
(新刊JP編集部)
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