“人間の幸せとは何か”を問いかける『青春墓場』奥田庸介監督にしか撮れない、今観るべき人間ドラマ

奥田庸介監督『クズとブスとゲス』から6年振りとなる待望の⻑編最新作、『青春墓場』が公開中です。理不尽に見舞われる名もなき登場人物たちの物悲しさとおかしみに満ちた日常を通して、 “人間の幸せとは何か”を問いかける珠玉のドラマです。

【ストーリー】
東京の下町、中華料理屋で働く男がアルバイトの中年女性に「息子が虐められているので相談に乗ってほしい」と頼まれる。渋々引き受ける男だったが、中年女性の息子は虐めを認めようとしない。
漫画家の⻘年は合コンで出会った劇団員の女性となるがままに同棲をはじめる。劇団員への気持ちが曖昧だった漫画家だったが一緒に暮らす内に愛情を感じはじめる。そんな中漫画家に昔の恋人から電話が来る。
2つの物語が交錯する時に悲劇が起こるのだった。

奥田庸介監督にしか撮れないストーリー展開と、映像センス、人間の描き方が凄まじい本作。筆者も拝見しましたが、96分の上映の中、誇張無しで一瞬も目が離せない、鑑賞後は全身の力が抜けてしまう様な、そんな作品となっています。生きることの、楽しさと可笑しさと理不尽さと残酷さ。まさに今観るべき映画。

奥田監督自身も出演していますが、キャスト陣の熱演と存在感がも素晴らしく、スクリーンから滲み出る迫力に圧倒されます。物語の性質上、詳しく語ることは出来ないのですが、とにかくぜひ多くの方にご覧いただきたいです。

7月16日(日)、17日(月・祝)には、渋谷・ユーロスペースにて監督、キャストによる舞台挨拶&上映後トークを実施。映画を観た後に、監督のお言葉を聞ける貴重な機会をお見逃しなく。

◆7月16日(日) 19:40の回 上映後舞台挨拶
ゲスト:笠原崇志さん、古川奈苗さん、田中惇之さん、堀内暁子さん、梅田誠弘さん、伊藤竜翼さん(以上 本作出演)、奥田庸介監督

◆7月17日(月・祝) 19:30の回 上映後トーク
ゲスト:奥田庸介監督、森直人さん(映画評論家)

(C)映画蛮族

  1. HOME
  2. ガジェ通
  3. “人間の幸せとは何か”を問いかける『青春墓場』奥田庸介監督にしか撮れない、今観るべき人間ドラマ

藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。