ナレッジセンス、情報漏えいのリスクを回避する法人向けChatGPTサービス「ChatPro」β版リリース
株式会社ナレッジセンスは、会話内容がAIの学習データにされることを回避できる、法人向けChatGPT利用システム「ChatPro(チャットプロ)」β版を開発。
DXを推進する企業を対象に、データ流出やコスト面での不安や障害を抑えて、社員が最新AIを活用できる環境を提供します。
同サービスは、2023年6月27日(火)より受付を開始し、7月にβ版ユーザー提供を開始。8月以降、順次提供を拡大していく方針です。
日本におけるChatGPTのビジネス利用は低水準
MM総研が発表した「日米企業におけるChatGPT利用動向調査」によると、日本のビジネス利用は全体のわずか7%に留まり、米国の51%に比べ低い水準にあります(2023年5月末時点)。
この背景として考えられるのは、AIの活用方法が十分に理解されていないこと、また情報漏えいのリスクや高額な料金など、企業が導入に二の足を踏む要因があることです。
「ChatPro」β版の特徴
「ChatPro」β版には、チャット内容をAIの学習から守る機能を搭載。通常、入力した情報はAIに再学習されますが、OpenAIのAPIを利用することで、入力情報を学習データから除外してもらうことが可能です。また、IDの一括生成が可能で、社員がそれぞれ登録する手間を省けます。管理者によるアカウントの生成と付与、ダッシュボードを使った利用状況のトラッキングといった一元管理も可能です。
さらに、月額980円から最新モデル「GPT-4」の活用を開始できる価格設定もポイント。「GPT-4」は比較的精度が高く人気のある最新モデルであり、これを利用するためには通常、月額20ドルのプランに加入する必要がありますが、同サービスでは、半額以下の価格で最新モデルの活用を開始できます。
ナレッジセンスについて
2019年4月設立の株式会社ナレッジセンスは、「ChatPro」のほか生成AIテストサービス「Ozone」など、生成AIに関する複数のサービスをリリースし、グローバルのユーザーに提供しています。
今後も、生成AIを利用して社員の生産性を大幅に向上させ、DXを推進するための活動に尽力する構えです。
参考元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000073671.html
(文・Higuchi)
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。