「国防総省の近くで爆発」というフェイクニュースが出回る →アメリカの株式市場に一時的な影響

5月22日(現地時間)、「国防総省の近くで爆発」というフェイクニュースが出回ったことで、アメリカの株式市場が一時的に急落する事態となりました。


https://twitter.com/N_Waters89/status/1660651721075351556

フェイクニュースの元となったのがこちらの画像(左)です。この画像を拡大(右下)すると国防総省を囲うフェンスが歪んでいるように見えることから、この画像はAIが生成した可能性が非常に高いということです。


https://twitter.com/ArlingtonVaFD/status/1660653619954294786

国防総省があるバージニア州アーリントンの消防署も「国防総省の近くで爆発や事件は発生していません。社会に対する差し迫った危険や危険もありません」と否定しています。


https://twitter.com/AndyBCampbell/status/1660654574644887558

しかしながらTwitterの認証バッジ(青のチェックマーク)が付いたブルームバーグ(Bloomberg)の偽アカウント「BloombergFeed」などがフェイクニュースを発信したことで株式市場が影響を受けることとなってしまいました。

「BloombergFeed」というTwitterアカウントは現在凍結されています。


https://twitter.com/DeItaone/status/1660687834548764673


https://twitter.com/KobeissiLetter/status/1660664125574217731

フェイクニュースのあおりを受け、S&P 500(スタンダード・アンド・プアーズ500種指数、アメリカの代表的株価指数)は数分で30ポイント下落したということです。その後すぐに反発に転じました。

SNSには様々な声が集まっています。

・「国防総省の近くで爆発」というフェイクニュースなのに、「ホワイトハウスの近くで爆発」というさらなるフェイクニュースも拡散してた
・正確性>速報性
・認証バッジを誰に与えるかは厳密にチェックしないと
・AIの脅威というよりファクトチェックが機能しないメディアの脅威
・今後ニュース速報は出しにくくなるだろうな
・次は核爆弾のフェイクニュースになりそう
・Twitterの認証バッジはすでに無意味
・今更だけどTwitterは本当にデマの宝庫
・SNSに本当の価値がある情報なんてないよ
・フェイクニュースやAIが現実社会に与えるダメージがヤバくなりつつある
・情報伝達速度のスピードも大問題
・フェイクニュースを作ったのはAIかもしれないけど広めたのは人間

Photo by Anne Nygård on Unsplash

(執筆者: 6PAC)

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