世界最大のくら寿司が台湾にオープン 畳シートや縁日スペースで日本文化を発信

回転寿司チェーンのくら寿司が、世界最大の店舗面積と座席数となる新店舗を台湾・高雄市に開業。5月9日より「くら寿司 グローバル旗艦店 高雄時代大道」をオープンします。

2009年にアメリカに初出店し現在は46店舗を展開、2014年に初進出した台湾では49店舗を運営しているくら寿司。高雄時代大道店は浅草・道頓堀・原宿・押上に次ぐ、海外では初となるグローバル旗艦店に位置付けられており、「ジャパンカルチャー発信型店舗として、和食を代表する回転寿司の文化を海外にも広めていく」役割を担っています。

くら寿司として世界最大の店舗面積(876.75㎡)と座席数(288席)を誇る同店は、世界的に活躍するクリエイティブディレクターの佐藤可士和氏がデザインを監修。

建物正面にはカラフルに発光する200個の“提灯ウォール”を設置し、にぎやかな印象を台湾の街に発信。

長さ20メートルを超える建物側面には、江戸文字をベースにした相撲の番付表がモチーフのメニュー番付グラフィックを施しています。

天井の高さが6メートルを超える開放感ある店内に入ると、高さ3メートルの大きな提灯と、くら寿司の紋章を形取った直径約3メートルの水盤がお出迎え。

待合スペースには、歌川広重の巨大な浮世絵が飾られており、日本の江戸時代のような「和」を感じられる空間になっています。

内装は、白木の柱やテーブルとともに、畳のシートや暖簾を使用した半個室など、日本らしさと和のぬくもりを感じられるジャパニーズモダンなデザインに。

また、射的や千本くじなど、実際に遊んで日本文化を体験できる“縁日スペース”も併設しています。

デザインを監修した佐藤可士和氏は台湾で開催された記者発表会に登壇し、「寿司は今や世界に誇る日本食の代表であり、ミシュランの星を獲得するような非常に高価な店もあります。しかし、そもそも寿司は江戸末期に町人文化として栄えました。浮世絵に描かれているように、当時は屋台で売られ、まさに江戸時代のファーストフードだったと言われています。食とエンターテインメントを融合した江戸時代の風景こそ、まさに現代でくら寿司が目指していることだと確信しました」と、台湾旗艦店のコンセプトを説明しました。

アジアくら寿司の責任者である西川健太郎 董事長は、「台湾の新たなランドマークとなることを期待している」と述べ、くら寿司としては2030年までに海外店舗を約4倍の400店に拡大していく計画を明かしています。

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よしだたつき

よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。 目標は「象を一撃で倒す文章の書き方」を習得することです。

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