『聖闘士星矢 The Beginning』新田真剣佑&マディソン・アイズマン インタビュー「色褪せない、ずっと魅力的に受け継がれていくお話」

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新田真剣佑さん初のハリウッド映画主演作となる『聖闘士星矢 The Beginning』(原題:ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック)が全国公開中です。

原作は全世界で累計5000万部を超え、アニメシリーズも世界中で人気となった、車田正美原作 「聖闘士星矢」。主人公の星矢を演じる新田真剣佑さんと、アテナの生まれ変わりで、自身でも制御出来ない強大なパワーを内に秘めるシエナを演じたマディソン・アイズマンさんにお話を伺いました!

――本作とても楽しく拝見させていただきました!新田さん演じる主人公・星矢も魅力的でした。

新田:「聖闘士星矢」は元々読んだことがなくて、監督から「先入観を持たずに参加してほしい」と言われたので、僕が読んだのは台本だけです。台本を読んだ時に、とてもスケールの大きなストーリーで、僕の役者人生の中でもこういう事をやったことが無かったので身の引き締まる想いでした。「すごい現場に携われているな」と日々感謝でいっぱいでした。

――ハリウッド映画ということで、スケールの大きさも凄かったですね。

新田:ハリウッド映画だからこそ作ることの出来る壮大なお話で、「どうなるんだろう?」という疑問はたくさんありました。でも、いざ現場に入ってみるとすごくイメージが出来て。それだけ監督をはじめたくさんのスタッフの方が準備を万全にしてくれていたので。グリーンバックでは無くて、実際にセットで撮影しているシーンも多く、迫力のある撮影現場でした。

――お互いに共演した感想を教えてください。

マディソン:すごく楽しかったです。(新田さんが)現場でたくさん助けてくれましたし、カメラがまわっていないシーンでは、私が笑わせることもありました。

新田:太陽でした。マディソンが来ると現場が明るくなるし、たくさんの笑顔をもたらしてくれました。

マディソン:私はいつもこの映画に限らず、撮影に挑む時は明るく過ごそうと心がけているんですね。怖い映画だったり、本作の様にシリアスなシーンが多い時こそ、楽しいことを見つけることが大切で、そうしないとみんな気が滅入ってしまうと思うんです。映画の撮影というのはとても長い時間がかかりますしね。

新田:どこかでオン・オフのスイッチを入れて、楽しめる所は楽しんで、シリアスな部分はビシッと。とにかく必死でやっていたので、取り組んでいるシーンに必死に取り組んで、とにかく精一杯やっていました。

――お二人が大変だったシーン、撮影はありますか?

新田:キャー!(叫び声)

マディソン:私の叫び声ね!叫ぶ声は割と自然に出てきたのですが、特にフィナーレのシーンでは、その叫び声も重要だと思っていたので、インパクトを残したいなと思っていました。大変だったというよりは、プレッシャーは感じていました。

新田:アクションなどの怖いシーンでも、“星矢”になっている時は大丈夫でした。でも真剣佑としてはすごくプレッシャーがあって、星矢はスピードとテクニックで、大きな相手よりも上回っていないといけない。その動きが「ダンスのように見える」とからかわれるシーンもあるのですが、攻撃を避けながら確実に急所を狙って倒すという説得力が必要だったので、僕自身が得意な動きを取り入れながら作り上げていきました。

――コスチュームもすごく重そうですよね。ヴィジュアル面で工夫したり、意識したことを教えてください。

マディソン:私はそうでもなかったの!オリジナリティもありつつ、原作に忠実な部分もあって、自分の身長の3倍くらいの長さのコスチュームを身につけることもあったのだけど、結構動きやすかったわ。髪の毛も色々なカラーを試したの。

新田:すごく良い色だったよね、完璧だった。

マディソン:ありがとう!色々なリサーチをしたのだけれど、前日まで決まらなくて、監督としては私のそのままの髪の色でも良いと言っていたのだけど、私は「紫色の髪にしたい」とお願いさせてもらいました。原作のシエナが持っている紫色の髪の毛がとても素敵だとおもったから。

新田:僕の衣装は歩くたびにミシミシというほど重かったのですが、ディエゴ(ネロ役)の衣装よりは動きやすかったです。ディエゴの衣装が一番重かったと思います。今回の衣装は本当に良い素材で作っていただいて、耐久性もありますし、アクションがとてもしやすかったです。

――「聖闘士星矢」は長年、世界中で愛されている作品ですが、今回この作品に出演してみて、改めて感じた「聖闘士星矢」の世界の魅力を教えていただけますか?

マディソン:アンダードッグな作品というか、負け犬がのし上がる物語ですよね。30年以上もの間、色々なメディアでこの作品が伝えられてきていますが、「古くならない」物語だなと感じました。色褪せない、ずっと魅力的に受け継がれていくお話なのだなと。アメリカでは「聖闘士星矢」という作品はあまり有名では無いのですが、こうしてハリウッドで映画化したことで、アメリカの若い世代の方にもこの作品の魅力を知ってもらえることが嬉しいです。

新田:星矢は観ていて応援したくなるキャラクターだと思います。どの世代の方でも、入り込むことが出来る魅力的なキャラクター描写だなと。そして、「行け!」と思わせてくれるスカッとした展開があるので、長年愛されているのだなと思います。

――今おっしゃっていただいた様に、壮大な世界観でありながら「愛」が根底に描かれているので、たくさんの人が感動出来ますよね。ご家族、お仕事など、お2人が最近感じた「愛」はありますか?

マディソン:この映画を一緒に作った仲間たちですね。2年前に撮影して、こうしてプロモーションなどで再会をしたのですが、何も変わっていなくて。大体グループには一人嫌な人がいるものだけれど(笑)、この映画のチームはみんな素敵な人で、私はとてもラッキーだったと思います。

新田:honest.とても素直な意見ですね(笑)。でも本当にみんな素敵でお互いを思いやるチームだったと思います。僕は一緒に暮らしているワンちゃんにいつも愛をもらっています。

マディソン:犬と暮らしているなんて初耳だわ!私も自分の猫を愛しているんだけど、この質問で犬や猫と答えるのって、ちょっと真面目すぎない?(笑)

新田:あはは、でも大切な家族だよね。15歳のおばあちゃん犬なので、出来る限り長生きして一緒に過ごしたいです。

――私も猫と暮らしているのですが、マディソンさんのお宅の猫ちゃんに「ちゅ〜る」をお土産にしていただきたいです!

新田:猫ちゃんが大好きなおやつですね。

マディソン:そんなに猫が喜んでくれるなら、ぜひ買っていくわ!

――ぜひ!今日は楽しい、素敵なお話をありがとうございました!

撮影:宮本美和
新田真剣佑さんスタイリスト:櫻井賢之[casico]


『聖闘士星矢 The Beginning』
全国公開中
監督:トメック・バギンスキー
脚本:ジョシュ・キャンベル&マシュー・ストゥーケン and キール・マーレイ
原作:車田正美「聖闘士星矢」
キャスト:新田真剣佑、ファムケ・ヤンセン、マディソン・アイズマン、ディエゴ・ティノコ、マーク・ダカスコス、ニック・スタール、ショーン・ビーン
製作:東映アニメーション
(C)2023 TOEI ANIMATION CO., Ltd. All Rights Reserved
日本配給:東映 オフィシャルサイト:https://kotzmovie.jp/

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藤本エリ

映画・アニメ・美容に興味津々な女ライター。猫と男性声優が好きです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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