B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2023年4月)
カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。
いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。
今回は2023年4月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。
第5位:ファミマル 横浜家系 豚骨醤油ラーメン
5位はファミマルから発売されたばかりの「横浜家系 豚骨醤油ラーメン」を選出。最近は本当に横浜家系ラーメンのカップ麺が増えてきました。それに伴ってレベルもどんどん上がっているように感じていますが、こちらもバッチリ美味しかったです。
製造は明星。もっちりとした極太縮れ麺は明星「麺神」シリーズの麺を彷彿とさせます。かなり個性的な麺なのですが、しょっぱすぎない豚骨醤油スープと見事に一体化していました。あまり角が立っておらず、万人受けするタイプの横浜家系ラーメンですね。
販売価格は税込200円以下。具は少し寂しい気はするけど、この価格帯なら仕方ないところ。むしろ200円以下でこのスープと麺のコンビネーションを堪能できることに感謝すべし!
第4位:ファミマル やみつき濃厚 スタミナラーメン
4位にもファミマルのカップ麺「やみつき濃厚 スタミナラーメン」を選出。週刊プレイボーイの企画で3~4月にかけて主要コンビニ・スーパーのカップ麺を全部食うということをやったんですけど、こちらはかなりインパクトのある味に仕上がっていました。
製造は日清食品。富山ブラックを彷彿とさせる真っ黒な醤油スープはコク深く、そこにニンニクと唐辛子の刺激がガツーンと加えられています。ニンニクを使ったヤミツキ感の演出はさすが日清食品。濃厚でものすごいパンチがきいているのに食べやすくまとまっているのはさすがとしか言いようがありません。
麺は細麺ストレートのフライ麺。プリッとした食感がいい感じですし、スープとの相性も抜群。食いしん坊はおにぎりとかをセットにして食べたくなる味ですね。こちらも販売価格は200円以下!
第3位:ファミマル TAKETORA 勝武士とんこつらぁめん
3位もまたファミマルになってしまった! サンヨー食品製造の「TAKETORA 勝武士とんこつらぁめん」が3位です。こちらの販売価格は税込320円と高めですが、その分しっかり満足度も上がっているように感じました。
ベースとなっている豚骨スープはガーリックオニオンや香味野菜をきかせつつも優しくあっさりとした口当たり。そこに大量の鰹節を入れて仕上げるのですが、この組み合わせが面白い!
あっさりしているからこそ鰹節の風味や旨味がスープにしっかり浸透し、唯一無二の味わいにまとまっていました。要は魚介豚骨に近いんでしょうけど、とにかく上品で美味しい豚骨スープ。これは素晴らしい。
そして麺はつるつると繊細な食感のノンフライ麺。スープと麺のコンビネーションも抜群です。「TAKEOTORA」は鹿児島・指宿の名店とのことですが、実店舗でも食べてみたくなる秀逸なコラボ商品でした。
第2位:まるか食品 ペヤング トムヤムクン風やきそば
2位はまるか食品「ペヤング トムヤムクン風やきそば」。泳ぐことをやめたら死んでしまうマグロのように、次から次へと新商品を出し続けているペヤングですが、その多くは割とネタ色が強め。しかし今作はかなり本格的なアジア料理感とペヤング麺の美味しさが融合し、個人的には久しぶりのヒットとなりました。
酸味と辛味と旨味が美味しいトムヤムクンは少しでもそのバランスが崩れてしまうと残念な感じになってしまいやすいんですけど、その絶妙なパワーバランスを見事に再現。ココナッツミルクのまろやかな風味も上手に表現し、しかもその味がペヤングの油揚げ麺独特の雰囲気ともマッチ。ペヤングだからこそ作り出せる美味しさになっていました。
青のりのように見える粉末は乾燥パクチー。これも本格アジア料理感を加速させていましたし、細部まで感動できる仕上がりでしたね。ほんと、ペヤングはぜひこういう新商品をガンガン出してほしい!
第1位:日清食品 世界のカップヌードル シンガポール風ラクサ
2023年4月の1位は日清食品「世界のカップヌードル シンガポール風ラクサ」を選びました。いやあ、これはウマかった!
2020年頃に終売し、再販のリクエストが殺到したことで「世界のカップヌードル」シリーズの新商品として復刻登場。本格アジア料理感もすごいのに、カップヌードルらしさも存分に味わえる、カップヌードルならではのラクサに仕上がっているのが本当に素晴らしいなと思いました。
スープはどろりと濃厚で、ココナッツミルクのクリーミーさとスパイスの辛味が融合。まろやかで濃厚なカレーのような風味にまとまっているので、日本人なら誰でも違和感なく食べられるような味になっていると思います。
ここに「特製ラクサペースト」というレモングラスの風味がきいた調味料を入れるんですが、これを入れた瞬間に香りが一瞬にしてアジアに! だけどかやくには油揚げなんかも入っていたりして、その絶妙なバランスがすごい!
麺はいつものカップヌードルの麺なのですが、この独特の平打ち麺に濃厚なスープがどっぷりと絡んでくるのも最高です。今度は終売することなく販売し続けてほしい名作ですね……!
総評
以上が2023年4月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。今回はたまたま1位と2位がアジア料理のカップ麺になりましたが、どちらも本格的でありながら日本人向けにチューニングされていて食べやすいと思いますので、気になる方はぜひチャレンジしてみてください。
次回は6月上旬頃に2023年5月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!
動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/Ud6rSDyu718 [リンク]
(執筆者: ノジーマ)
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。