「Sonos Era 100」レビュー Androidユーザーにも導入しやすくなったSonos新定番のスマートスピーカー
Sonosが3月29日に発売したスマートスピーカー「Era 100」のレビューをお届けします。ベストセラー製品「Sonos One」をアップグレードした新定番のスピーカーで、オーディオ最適化機能「Trueplay」が本体内蔵マイクを使用する「クイックチューニング」に対応したことで、Androidユーザーにも導入しやすくなったのが特徴です。
Sonosシステムに接続するWi-Fiスピーカーとしてだけでなく、BluetoothスピーカーやAppleのAirPlay 2対応スピーカーとしても利用できるスマートスピーカー。音声アシスタントAlexaに対応します。本体サイズはH182.5×W120×D130.5mm、重量は2.02kg。底面積はSonos Oneとほぼ同じで、高さが少し高くなっています。
天板には再生やスキップのボタンに加えてボリュームスライダーを搭載。スマホを使わなくても、本体だけで直感的に操作できます。背面にはBluetoothのペアリングボタン、プライバシーに配慮したマイクオフの物理スイッチ、外部機器との接続に使うUSB Type-Cポートを搭載します。
Androidスマホでクイックチューニング
Trueplayは、設置場所で壁や部屋に反射するスピーカーの音を検知することにより、その部屋や構成に合ったオーディオに最適化するSonos製品独自の機能。従来はiOS版の「Sonos」アプリからのみ実行できる機能だったので、iOSデバイスを持たない人は最適な音響に設定できないという課題がありました。Eraシリーズでは、従来どおりのTrueplayのチューニング方法「高度なチューニング」に加えて、「クイックチューニング」が利用できます。
セットアップ時に、AndroidスマホのSonosアプリからTrueplayのクイックチューニングを実行してみました。
クイックチューニングは、スピーカーからテストトーンを鳴らし、スピーカー本体に内蔵するマイクからテストトーンを認識することでチューニングを実行します。時間にして十数秒といったところ。
簡易的なチューニングではあるものの、サウンドへの影響はかなりのもの。チューニング後に設置場所を変えたところ、置いたテーブルの厚みの違いでドラムの響きが大きく変わってしまったので、面倒がらずに置いた場所で毎回チューニングを実施した方がよさそうです。
単体でもクリアで広がりのあるサウンド
デュアルツイーターとウェーブガイドによる広がりのあるサウンド、Sonos Oneと比べて25%大型化したウーファーによる重低音を実現します。2台をペアリングしてステレオサウンドを楽しんだり、2台をリアスピーカーとしてサウンドバーに追加してサラウンド環境を構築することも可能。
今回は1台で試用してみたのですが、単体でも十分な音の広がりと低音の迫力を感じました。「Amazon Echo」や「Google Nest Audio」といったスマートスピーカーで音楽を聴くことに慣れ親しんだ昨今、ステレオスピーカーの前でじっと音楽を鑑賞するのではなく、1台でも部屋中に届く音が鳴らせれば十分、という人は多いのではないでしょうか。Era 100ならテーブルの真ん中に置いて後ろに回り込んでも、しっかりクリアなサウンドが楽しめます。
ちなみに、「Amazon Music」ではSonosがHD音質の楽曲を集めたプレイリストを公開しているので、音の良さを実感するベンチマークとして重宝します。Sonosアプリでは、Amazon Musicや「Spotify」、「Apple Music」、「YouTube Music」といった音楽ストリーミングサービスを横断的に検索することができます。
Ultra HD Music on Sonos(Amazon Music)
https://music.amazon.co.jp/user-playlists/0d421f97802e4aaa8fe9bea1f819a376sune?marketplaceId=A1VC38T7YXB528&musicTerritory=JP[リンク]
Amazon MusicとApple Musicでは、SonosからEra 100向けのプレイリストも公開されています。
Get started with Era 100(Amazon Music)
https://music.amazon.com/user-playlists/68c81d6756f140a2873df7b7c5345f02sune?marketplaceId=ATVPDKIKX0DER&musicTerritory=JP[リンク]
Get started with Era 100(Apple Music)
https://music.apple.com/us/playlist/get-started-with-era-100/pl.u-JPAZbdZFLdoJ9KJ[リンク]
より良い音で楽しむ「高度なチューニング」
クイックチューニングでも十分よい音を実感できるのですが、より良い音で楽しむならTrueplayの「高度なチューニング」は必須。iOS版のSonosアプリでTrueplayの項目から選ぶことができます。
高度なチューニングは、本体スピーカーから鳴らすテストトーンをアプリを起動したデバイスのマイクから認識することでチューニングを実施します。その際、デバイスを上下にパタパタ扇ぐようにしながら部屋の中を歩き回る“儀式”を数分にわたって行うのが、Sonosユーザーにはおなじみとなっています。
バッテリー駆動には対応しない据え置き型のスピーカーなので、一度設置したら動かさない想定なのかもしれませんが、リビングで使った後は就寝前に寝室で使うなど、家の中で移動して使いたくなるサイズ。その場合は短時間で簡単にチューニングできるクイックチューニングが用意されているのが便利に感じるのではないでしょうか。
Era 100はホワイトとブラックの2色をラインアップして、価格は3万9800円(税込)です。
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
TwitterID: shnskm
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