日本の暦には縁起が良い吉日がいくつかあるが、2023年3月21日は何事を始めるにも良い日とされる「一粒万倍日」、日本の暦の上で最高の吉日とされる「天赦日」、金運招来日と言われる「寅の日」が重なり、 “超・最強開運日”として話題を呼んだ。
そんな中、freeeは同日、起業・開業の専門誌「起業時代」が今年1 月で創刊1周年を迎えたことを記念し、今年起業予定の読者とともに巨大絵馬で事業成功を御祈願する「起業時代 巨大絵馬 奉納式」を東京・神田明神にて開催した。ゲストとして元サッカー日本代表で、起業家として活躍中の鈴木啓太さん、槇野智明さんが駆けつけた。
奉納式前にはトークセッションが実施。新人起業家の質問に対し、アスリートの便から腸内環境を研究する「AuB株式会社」を起業した鈴木啓太さん、ライフスタイルブランドを扱う「HALTEN JAPAN LIMITED」の代表、槙野智章さんがアドバイスした。
「スタジアムに足を運んでくれるサポーターの健康に貢献したいと考え、ヘルスケア研究を始めました。またアスリートの育成も視野に入れています。運動や食事など健康管理をしっかり行うアスリートの“便”を調べることで、優れた効果が期待できると考えました」(鈴木さん)
「現役時代にサポーターからヘアスタイルに興味を持っていただいたため、ならば自分でメンズコスメを作り上げてしまえ!という思いで起業しました。多くのアスリートへのアンケートをもとに作っているので、スポーツをする人に活用してもらいたいと日々奮闘しています」(槙野さん)
続いて新人起業家の3名が登壇。小栗さん(左)は営業支援コンサルタント、
戸澤さん(中)は中小企業向けカウンセリング事業、実樹さん(右)は美容サロンを今年開業する予定だ。あらかじめ用意された新人起業家からの質問に対して鈴木さん、槙野さんがそれぞれアドバイスする形式で進められた。
―本日は縁起の良い日とされますが、人生に運は必要だと思いますか?また運を引き寄せるために大事にしていることがあれば教えてください。
「どんな物事も自分の解釈次第。現役時代、僕のパスミスで浦和レッズが負けたことがあり、なんて運が悪いんだ!と思ったことがありますが、その悔しい経験があるから、今の自分がいる気がします。なので、運が必要か不必要ではなく、誰しも運を持っていると僕は考えますね」(鈴木さん)
「“自分は運がいい”と信じることが一番大事だと思います。そもそもチャレンジするだけで運がいい証拠ではないかと。運を活かすも殺すも自分の行動や思考次第ですね。僕は日常の中で常に運を引き寄せたいので、どんな小さなミスも見逃さないようにしています」(槙野さん)
―現役時代、プロサッカー選手としてやっていたことが、今に生かされていることはありますか?
「選手として感じていた“世の中にないものを届けたい”という気持ちを、今の事業に活かしています。間違いなくその思いは役立っていると思います。またサッカーはスポーツではありますが、選手と監督、クラブとファンなど社会の構造はほぼ同じ。そこで学んだ経験も生きているなと感じます」(鈴木さん)
「現役時代から“槙野=髪型”とイメージされていたので、自分のスタイルをそのまま活かしたという形ですね。正直、サッカーの分野で発信したかったのですが、世間ではあまりにも髪型の印象が強かったらしくて…。ならば色々なところにアンテナを張って、自分の武器や強みを見つめ直し、前向きにセカンドキャリアに踏み入れました」(槙野さん)
―日本代表戦という大舞台で戦ってきて、プレッシャーを感じた場面もあったと思います。どのような心構えで乗り越えたのですか??
「どんな試合でも正面から向き合い、今を生きることに集中して、自分ができることにフォーカスしていました。大事な試合では厳しさを感じることも多々ありましたが、そんな時こそ、次の一手を考えるように心がけていましたね。そのためにも、日々自己研鑽を重ねるのが大事なのかと思います」(鈴木さん)
「サッカーが一番上手いのは俺だ!と自己暗示をかけてきました。これはアスリートがよく行う方法ですが、自分の口から出る言葉をポジティブにするだけで、自信が漲って、何事もできる気持ちになるんですよ。代表戦でもいつもそんなメンタルで頑張ってきました。ぜひ参考にして欲しいです」(槙野さん)
トークセッション後は、鈴木さんと槙野さんが巨大絵馬に2023年の抱負をそれぞれ書き込んだ。鈴木さんは「すべての起業家をベストコンディションに」、槙野さんは「イノベーション」という言葉を書いた。
なお「起業時代」第3号の巻頭には、鈴木さんのインタビューが掲載されている。自身の起業した時の心境などが紹介されている。ぜひこの機会に読んでみてはいかがだろうか?