ジョージア14年ぶりブランド刷新の狙いを読み解く
よしだたつき:コーヒーブランドの「ジョージア」がブランド刷新を発表した。
スタッフ15号:いきなり気付いちゃったけど、ロゴが変わってる。
よしだ:ブランドロゴの変更は14年ぶり。1975年のジョージア誕生以来、「史上最大規模のブランド刷新」と謳っている。
「すべての人」をターゲットに
15号:最近では山田孝之さんを起用したCMのイメージが強い。
よしだ:「世界は誰かの仕事でできている。」というキャッチコピーで“働く人”を応援するイメージが強かったけど、ターゲットがより広がった。米津玄師さんの楽曲「LADY」を採用したCMがさっそく話題になっている。「ジョージアを飲むすべての人に、何気ない毎日にも幸せがあることに気づいてもらいたい」というメッセージが込められているみたい。
【ジョージア】 TVCM「毎日って、けっこうドラマだ。」篇(YouTube)
https://youtu.be/NLoiA4z3L1M
15号:すごく洗練されている! おじさんはちょっと寂しい気がするかも(笑)。
よしだ:実際に、RTD(Ready to Drink:容器入り飲料)コーヒー市場は購入者の割合が40~50代の男性に偏っている。でも若年層や女性がコーヒーを飲まないかというと、そんなことはない。
15号:みんなスタバが大好きだし、コンビニコーヒーも売れていると聞く。
よしだ:そんな潜在的な顧客をしっかり獲りにいきましょう、ということで思い切って舵を切ったと言える。需要開拓の戦略がどう働くのか、動向を見てみたい。
第一弾は5製品を展開
よしだ:製品ラインアップ第一弾として、「ジョージア ジャパン クラフトマン」シリーズを刷新した「ジョージア THE ブラック」「ジョージア THE ラテ」「ジョージア THE 微糖」が新登場する。ジャパン クラフトマンの名称はなくなったけど、「猿田彦珈琲」の監修は継続する。ブラックを飲んでみたけど、すっきりして飲み飽きないバランスに仕上げつつ、フワッと広がるアロマに特有の香りを感じた。
15号:この流れでぶっこむのは申し訳ないんだけど、コロナ禍でリモートワークする機会が増えてから、実は缶やペットボトルのコーヒーを飲む機会が少なくなった。自宅ならドリップコーヒーを飲んじゃう。
よしだ:そういう人も多いと思う。時間に余裕が出来たことで手淹れにこだわる人が増えたという話はよく聞く。実際にコロナ禍でRTDコーヒー市場は一時落ち込んだらしいんだけど、2022年の販売金額は前年比3.4%増、購入率も前年比0.6%増と伸長傾向にあることを示すデータも紹介された。話を戻すと、RTDのブラックや微糖を飲まなくなった人にはこんな選択肢もありますよ、ということで最後まで紹介させて(笑)。
15号:話の腰を折りました(笑)。
よしだ:「ジョージア キャラメルアフォガート ラテ」「ジョージア ビターショコラ ラテ」というデザート感覚のカフェラテも2種類登場する。コーヒー好きだけじゃなく、コーヒーエントリーの層も獲得できる新製品を積極的に展開していきたいと説明していた。
15号:ジョージアと言えば、缶コーヒーは?
よしだ:今後は缶コーヒーのパッケージも含めて新しいロゴに統一していくらしい。パッケージデザインだけのリニューアルになるのか、中身もガラッと変わるのか、注目してみましょう。
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