松屋カルビ焼肉定食から大根おろし消滅 / 今後は有料90円で追加可能→ 大根おろしナシでもおいしく食べる方法

牛めしチェーン『松屋』が、2023年2月28日から「カルビ焼肉定食」をリニューアル。デフォルトでは大根おろしが付いておらず、有料90円で追加可能という仕組みとなった。カルビ焼肉定食の価格は以下の通り。

大根おろしアリ(カルビ焼肉定食 鬼おろし): 820円
大根おろしナシ(カルビ焼肉定食 プレーン): 730円
※松屋は大根おろしナシのカルビ焼肉定食をプレーンと呼んでいる

かつてカルビ焼肉定食には大根おろしがついていた

有料の大根おろしはネギ付きで「鬼おろし」と呼ばれ、90円で追加できるが、そもそも以前はカルビ焼肉定食に大根おろしがデフォルトでついていた。

大根おろしがついても730円という価格で提供されていたが、2023年2月28日から大根おろしナシで730円となり、実質、サイレント値上げ(ステルス値上げ)と思われても仕方ない展開となっている。リニューアルという言葉には商品がよくなるイメージがあるが、値段そのままで大根おろしが消えただけ。

「大根おろしを無くして値段据え置き」は間違い?

松屋歴27年の筆者は無類の松屋好きだが、今回の「大根おろしを無くして値段据え置き」というやり方は間違いなのではないかと強く思う。「値上げを目立たないようにしている」とも思えてしまう。

食材費高騰、光熱費高騰、大変な時期なのは理解している。だが、それであれば値上げを目立たないようにする展開はせず、プレーンなど作らず、堂々と値上げして「新しいカルビ焼肉定食は値上げして820円です!」と出すべきだ。そう、値上げは問題ない。値上げしていないように見せる展開が不信感につながってしまっている。

カルビ焼肉定食の根本を揺るがす行為

もうひとつ、松屋好きとして言いたいことがある。カルビ焼肉定食には大根おろしは必須ともいえる食材であり、「脂っこくも強烈な旨味を楽しませるカルビをサッパリ感で中和する役割」が大根おろしにはあった。それを知っているからこそ、松屋もカルビ焼肉定食に大根おろしを付属させていたのだろう。大根おろしをカルビ焼肉定食から取り除く行為は、カルビ焼肉定食の根本を揺るがす行為ともいえる。

大根おろしナシでもカルビ焼肉定食をおいしく食べる方法

しかし、ここで感情的な感想を述べたところで何も解決しまい。今回は、大根おろしナシでもカルビ焼肉定食をおいしく食べる方法をお伝えしたい。大根おろしがなくとも爽やかなサッパリ感と濃厚な旨味が引き立つ食べ方がある。

まず、無料の紅生姜をカルビに大量に乗せる。そして無料のフレンチドレッシングを大量にかける。次に無料のポン酢を大量にカルビにかける。それをライスにのせて、ライスとともにガツガツ食べる。うまい。大根おろしとは違ったおいしさが堪能できる。写真で解説しつつ改めて食べ方をお伝えしよう。

まず最初はそのまま何もしない状態で一口食べる。

紅生姜を大量にカルビに盛っていく。

フレンチドレッシングを大量にかける。

ポン酢を大量にかける。

紅生姜、フレンチドレッシング、ポン酢まみれのカルビをライスにのせて食べる。

うまい。

大根おろしにかわる「爽やかさ」を堪能できる手段

紅生姜、フレンチドレッシング、ポン酢、そのすべてに爽やかな酸味がある。紅生姜は心地よい食感を生み、フレンチドレッシングか強いコクを生み、ポン酢は塩気でライスの甘味を引き立てる。

大根おろしがデフォルトでなくなったいま、730円のまま、大根おろしにかわる「爽やかさ」を堪能できる手段といえよう。


(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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