電球100個分が付くほど強力な電気攻撃「デンキウナギの集団狩り」

ブラジル北部パラー州のイリリ川に面する小さな湖で、デンキウナギが100匹以上で渦を巻いているのを研究者が発見。巨大な群れは浅瀬の狭い場所へと小魚の大群を追いやり、最大10匹ほどの狩猟隊を作り、デンキウナギが集団で狩りを行う様子が目撃された。これまでの調査では珍しい現象とされていたが、アマゾン川流域で小魚の群れがいる湖や川では、このような集団ハンティングが発生する可能性があるという。集団でハンティングを行う様子が目撃されたのは、地球上の動物で最も強い860ボルトもの電気を生み出す「エレクトロフォラス・ボルタイ」（Electrophorus voltai）というデンキウナギの一種。このウナギ10匹が同時に放電すれば、電球100個分の電力を供給できるほど強力だという。普段は湖の深い場所で単独行動しているが、夕暮れと明け方になると集団を作り、100匹以上が一斉に渦を巻いて小魚を浅瀬に追い込み狩りを行う。

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（Written by 山岸悠也）