超絶映像美、何で観る? IMAX、Dolby Cinema、4DX、3Dで『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』を体験してみた!

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全世界歴代興行収入第1位に輝き、それまでの映像界の常識を一変させた革命的超大作『アバター』(09)。 映画の頂点を極めた巨匠ジェームズ・キャメロンが13年間心血を注いだシリーズ最新作『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が全国大ヒット公開中です。

美しい海とそこに宿る生物たちの息吹、神秘の星パンドラの侵略を目論む人類と先住民ナヴィとの激しい戦い、そして、両者を巡る心揺さぶる感動のドラマが、人類史上最高の映像美でエモーショナルに描かれる本作。ゴールデングローブ賞では作品賞・監督賞の主要2部門にノミネートされ、公開前から作品への期待度も高まるなか、国内では12月16日(金)の封切りから3日間で6億円超えの大ヒットスタートを記録しています。

「IMAX」や「3D」の認知を広げた13年前の『アバター』公開。さらに進化した超絶美しい映像が観られるということで話題の『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』は一体どの規格で観れば良いのか? ガジェット通信編集部スタッフがそれぞれの魅力を語ります!

まずは各自が鑑賞した規格の特徴をご紹介。

【IMAXレーザー】編集長・よしだ:革新的な4Kレーザー投影システムを採用し、より鮮やかで明るく、深みあるコントラストの超高解像度映像を実現。音響面では12chサウンドシステムを採用。最大で1.43:1の画角にまで拡張し、一般のスクリーンに比べ約40%広い映像を楽しむことが出来る。

【Dolby Cinema】記者・藤本:最先端の光学・映像処理技術を採用したドルビービジョン プロジェクションシステムによって、他の映像技術を凌駕し、広色域で鮮明な色彩と幅広いコントラストを表現するハイダイナミックレンジ(HDR)映像を実現。

【4DX】編集主幹・宮原:前後左右・上下に動くモーションシートや水や風、香り、フラッシュなどの革新的なスペシャルエフェクトによって映画の様々なシーンとリアルタイムかつダイナミックに連動。3Dを遥かに超え、映画を「観る」から「体感する」ことに変えてしまう、五感を揺さぶる次世代の体感型プレミアムシアター。

【通常3D】記者・オサダ:映画館でしか体験出来ない、驚きの映像システム。専用3Dメガネをかけて映画鑑賞するだけで、まるで映画の中に自分が入っている感覚を味わうことが出来る。(オサダ記者が鑑賞した)ユナイテッド・シネマの3Dメガネは軽くて疲れにくいという特徴も。

圧倒的な映像美にただただ、驚愕!

よしだ:スクリーンがとにかく広く、IMAXというと「横幅が広い」という印象が強いですが、縦の広がりも感じました。僕が鑑賞した映画館がIMAXレーザーかつハイフレームレート(HFR)上映だったので最高でした。通常のドラマ部分は1秒間に24フレームですが、アクションと水中の場面は48フレームで上映されているのでとてもなめらかでした。アクションがガチャガチャしていて見づらいということが全くない! もしIMAXで観るなら、HFR上映に対応しているかも要チェックです。

オサダ:3Dは目が疲れるので実は苦手なのですが、今回は全然疲れませんでした。輝度が高すぎずに自然に観られて、なのにしっかり奥行きと立体感があったので驚きました。よしださんのIMAXレーザーに比べて、僕は通常スクリーンの3Dでしたが、ちゃんとパンドラを“体感”している気分でした。

宮原:4DXで観たので、特に“体験”している感じが強かったです。座席が揺れっぱなしだし、弓矢を放てばヒュッと風が出てくるし、飽きさせません。4DXの特徴の一つが「水しぶき」だと思うのですが、本作は海がテーマになっていることで自然に水の演出が楽しめました。4DX初体験だったのですが、プラス1000円でこれはお得!

藤本:本物の水よりも水! な映像美にただただ圧倒されました。そして木々や生き物の美しさが素敵で、パンドラに旅行している様な気分になれますね。また、Dolby Cinemaは「黒が濃い」という事が特徴の一つなのですが、本作では後半のバトルシーンにコントラストが活かされていた様に感じました。

よしだ:水よりも水、分かります。水中シーンは息を止めて観ちゃうくらいにすごかった!

オサダ:これってどこまでがCGなの? と、驚きっぱなし。

宮原:表現力=技術力というか、この最高峰の技術が、今後は他の映画にも活かされていくのが楽しみになりました。

最新技術を使って家族愛を表現、ストーリーの魅力

よしだ:ナヴィ族をちゃんと俳優が演じているのが良いですよね。CGを駆使しながら、モーションキャプチャーでちゃんと人間の動きが取り入れられている。

オサダ:役者の演技力を損なわないCGになっていますよね。シガーニー・ウィーバーさんが14歳のキリを演じていることが話題ですが、完全にCGに頼るのではなくて、別の肉体を借りて演じている感じが素晴らしかったです。これからの映画界を変えていくのだろうなと。

宮原:今後、いろんな俳優さんが、従来は出来なかった役柄にチャレンジしていきそうですよね。

藤本:ストーリー展開もシンプルだからこそ、様々なことを考えさせれる内容になっていると思いました。私は、ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)の母親としての強さ、弱さ、恐ろしさに泣かされました。

オサダ:「ノーマルだけれど、ステレオタイプではない」というか、分かりやすいストーリーの中で家族の描写をめちゃめちゃ丁寧にしていますよね。 “親父あるある”が色々なシーンに出ていました。ジェイク(サム・ワーシントン)が言われる「家庭に仕事のルールを持ち込まないで」というセリフ、あるあるだと思います。

宮原:反抗期に入りつつある子は、ロアク(ブリテン・ダルトン)やキリに感情移入しそう。親世代とティーンはそれぞれ、共感できるキャラクターがあると思います。

よしだ:因縁の作り方がうまいですよね。印象的なキャラクターであるスパイダー(ジャック・チャンピオン)は、どちらにも転ぶ可能性がある、『スター・ウォーズ』でいうカイロ・レン的な立ち位置というか。生き別れの父と出会うのはありがちですけれど、“父親の記憶を持っている男”と会うという設定がすごい。

宮原:キリの父親が誰なんだろうという疑問は、『スター・ウォーズ』のアナキンにも通じますよね。今後の神話的なストーリー展開に期待です。

音響に、メカ登場に、見どころが盛りだくさんすぎる!

オサダ:技術はもちろん、それを活かすカメラワークなど、演出もすごかったですね。薮の中に入っていくシーンがめちゃめちゃリアルでした。子どもの時に遊んだ長野県の山を思い出した(笑)。

よしだ:IMAXは映像だけじゃなくて、音も良いなと。戦闘機や戦艦の轟音の大反響はもちろんなのですが、それこそ、薮の中の静かな葉音とか、虫の羽音がリアルですごかったです。

藤本:音といえば、「ドルビーアトモス」(立体音響技術)も素晴らしかったです! 13年前の『アバター』公開時、「飛び出す」よりも「奥行きのある」3Dに驚いたのですが、本作は音響によってもさらなる奥行きを感じました。

宮原:メカ好きとしては、パワードスーツとか、蟹型のロボットとかもアツかったですね。レゴなどおもちゃも続々と登場しています。

オサダ:女性の将軍が身につけているパワードスーツすごかった!

総評:映画が素晴らしいからどこで観ても面白い!

藤本:先ほど、「親世代とティーンはそれぞれ、共感できるキャラクターがある」という話が出ましたけれど、年末年始ですし親子で観に行っても良さそうですね。

オサダ:子どもたちが3Dに疲れて飽きちゃうこともあったのですが、本作の3Dは本当に疲れないので一緒に楽しめそう。

宮原:子どもたちには4DXの吹替版上映なら、字幕を必死に追う必要がないから、よりアトラクションとして楽しめそう。

よしだ:ティーン世代のIMAXデビューにも良さそうですよね。この映像美を最高の設備で鑑賞する贅沢!

オサダ:僕が観た通常スクリーンでこれだけ綺麗だったので、今の映画館の設備ってすごいんだなと思いました。映画館のベースが上がっているし、本作は話がしっかりしているから、どこで観ても絶対楽しめるのではないでしょうか!

作品情報

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』
全国大ヒット公開中
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

ウェブサイト: https://twitter.com/ZOKU_F

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