【知られざる神戸の旅】 有馬温泉にある「芸妓」カフェ潜入! 踊り鑑賞や変身体験も
1400年もの歴史ある、兵庫県・有馬温泉。かつて豊臣秀吉が愛し、今も「関西の奥座敷」として年間170万人(2017年)もの旅行客が訪れる人気スポットです。「金泉」「銀泉」と2つのお湯が楽しめることでも有名。
その有馬温泉では、現在も「芸妓」文化が残っており、これは兵庫県で唯一。芸妓(げいこ)とは、宴席において舞踊や音曲などで興を添えて客をもてなす女性たちのこと。
日本全国にはかつて多くの花街がありました。芸妓も多数いた中で、戦後から次第と、芸妓の数は減少していきました。有馬温泉での芸妓は、最盛期には約160名いたとされ、現在13名です。
有馬温泉は、古くからの歴史があるだけに芸妓文化も古く、当初は湯女(ゆな)と呼ばれていたとのこと。芸妓が籍を置く「置屋」を取りまとめる有馬検番が、現在もあります。
ここに2015年、芸妓カフェ「一糸」(いと)があります。有馬検番の1階をリニューアルした、舞台付きのカフェです。
芸妓カフェでは、現役の有馬芸妓が、見事な「有馬おどり」の舞踊を披露するのを観たり、三味線や長唄を聞きながらお茶やお酒などを味わったり。
せっかく味わうなら、抹茶と和菓子のセット(数量限定)がおすすめ。抹茶をいただきながら観る有馬おどりはまた格別です。
プランによっては、太鼓などの和楽器の体験、お座敷遊び、芸妓のメイクから着付けまで行って温泉街も歩ける「有馬芸妓変身体験」もできます。夜だけでなく昼の営業があるのも、気軽に利用できるうれしい点。
芸妓文化というと、どうしても「敷居が高い」というイメージが根強くあるのも事実。しかしここではあくまで「カフェ」として、誰でも気軽に体験できる貴重な場所と言えます。
特に、なかなか触る機会がない三味線や太鼓なども、現役の芸妓から直接教えてもらいながら体験できるのは本当に貴重。有馬温泉ならではの体験、旅の思い出作りにぜひおすすめです。
芸妓カフェ「一糸」(いと)
https://arima-geiko.com/cafe/
(Written by AS)
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