アンガ田中、ふかわりょうのエッセイ本のタイトルを見て「震えた」

アンガ田中、ふかわりょうのエッセイ本のタイトルを見て「震えた」

お笑い芸人やDJ、エッセイストなどマルチな活躍を見せるふかわりょうさんが、自身のエッセイ集『ひとりで生きると決めたんだ』(新潮社刊)の刊行を記念し、11月18日に都内でトークイベントを開催した。

ゲストとして後輩でお笑いコンビ・アンガールズの田中卓志さんが登場。ふかわさんのことを「事務所の先輩で一番お世話になった方。ふかわさんがいないと俺ら(アンガールズ)はいない。アンガールズはワタナベの宝だと言ってくれてたんですよ」と感謝する田中さんに、ふかわさんが「ライブ会場だったから二人が宝に見えたけど、野山だったら単なる棒2本にしか見えない」と返し、「ジャンガジャンガは衝撃を受けた。あれはあるあるネタに通じるものがあって、日常の何か見たことがある光景に、あなたたちはジャンガジャンガという『額』をつけたんですよ」と表現。2人の深い関係性がうかがえた。

『ひとりで生きると決めたんだ』を読んだという田中さん。1年半前、共演した番組の楽屋で「ふかわさん、結婚したほうがいいですよ」と言ったところ、帰り際にふかわさんが「俺、田中が言うから結婚するわ」と返されたという。それから時間が経ち、『ひとりで生きると決めたんだ』という本のタイトルを見たときに、「あの一言の逆反動でこの本が生まれちゃったのかな。あんなこと言わなきゃよかった」と震えたという。

ただ、この『ひとりで生きると決めたんだ』というタイトルについて、決して「結婚しない宣言」ではないという。ふかわさんは本書の「あとがき」の中で次のようにつづっている。

ラーメン屋さんが、よし、この味で行こう、と決めるようなもの。そもそも、結婚するかどうかは私にとって重要ではなく、極めて「どうでもいいこと」。そこで、足をとめたくない。むしろ、ひとりで足をとめた場所で出会った人との時間を大切にしたい。(p.217-218)

イベントでは「50代のふかわりょう」はどうあるべきか、独身だからこそ見える世界のことなど、人生や結婚といったテーマに中心にトークを展開。ふかわさんが会場に集まった観客に対して、このまま一人で50代を歩むべきか、家族で50代を歩むべきか、拍手でアンケートを取ったところ、「このまま一人で50代を歩むべき」の拍手がわずかに大きく、2人は「すごくリアル!」と口を揃えた。

『ひとりで生きると決めたんだ』にはふかわさんの不器用な日常をつづられている。「どのエリアが『湘南』にふさわしいのか」を問い、芸能界においての「代役」について考えを巡らし、田中みな実さんの一言に心を射抜かれる。ふかわさんが見ている世界に思わず引き込まれてしまう一冊だ。

(新刊JP編集部)

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