フランス人も熱視線を送るスパークリング清酒「澪」、サロン・デュ・ショコラで日本酒×チョコレートのマリアージュが好評
10月28日から11月1日の5日間にわたりフランス・パリで開催されていた世界最大のチョコレートの祭典「サロン・デュ・ショコラ」。
27回目となる今年も世界中からショコラティエやパティシエが集結するなか、日本酒とのマリアージュが楽しめるとして注目を集めたのが、日本人女性として初めてパリでチョコレート専門店を構えるショコラティエ・佐野恵美子さんのスタンド。
美食の街パリでも人気のスパークリング清酒「澪」がもつ、爽やかな泡とフルーティーな味わいからインスピレーションを得て、この日のためにオリジナルのチョコレートを開発したという。
シャンパーニュの国でも人気の「澪」
2011年に松竹梅白壁蔵より誕生した宝酒造の「澪」は、米と米麹から生まれた新感覚のスパークリング清酒。度数は5度で、マスカットを思わせる風味、ほどよい酸味とほんのり甘い味わいがあり、爽やかな泡立ちが楽しめる。
日本酒になじみの薄い若者をターゲットにしつつ、発売当初から海外のマーケットにも積極的に展開。北米を中心にアジア、ヨーロッパなど39か国で親しまれ、過去10年(2013年~2022年3月)で総輸出量は約7倍に急進している。
特にフランスでは売れ行きが好調で、レストランではスパークリングワインやシャンパーニュの代わりとして提供され、低アルコールかつフルーティーで親しみやすいことから、日本食材を扱うスーパーマーケットでも手に取る現地の愛好家が多いという。
日本の食材を使ったオリジナルチョコレートを開発
日本の食材とフランス人にとって身近な食材をかけ合わせた日仏融合の繊細なチョコレートが評価されている佐野さんは、「とても女性的で、フルーティー、非常に上品と感じた」と「澪」の第一印象を語り、チョコレートの開発にあたっては、「世界に挑戦する日本が誇るスパークリング清酒に合わせることを強く意識し、日本の食材は必ず使いたいと思った」と説明。
「『澪』を飲んだ時の後味が、洋梨やマスカットなどの爽やかな味わいを感じたので、日本を代表するシャインマスカットを特別に取り寄せた。爽やかさだけでなく、日本酒の心地よい苦味というのも表現したかったので、皮ごと贅沢に生クリームに漬けて香りを閉じ込めている。お酒感を足すために酒かすも加えている。チョコレートは全体にとってバランスのよいカカオ61%の物を使った」と、こだわりを紹介している。
佐野さんのスタンドを訪れた来場者からは、「日本酒のアルコールが非常に軽やかで甘みを感じるので、チョコレートとのマリアージュが非常に面白い」「発泡はしっかりしているけれども、柔らかくて優しい味わいで、爽やかなチョコレートにとても合う」などと、澪とオリジナルチョコレートのマリアージュを楽しむ声が多く聞かれた。
なお、今回サロン・デュ・ショコラでお披露目されたオリジナルチョコレートの販売は未定だが、佐野さんがパリに構えるチョコレート専門店「Les 3 Chocolats(レ・トロワ・ショコラ)」は福岡でも展開しているほか、一部商品はオンラインショップでも購入が可能だ。
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