B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2022年10月)

カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5をご紹介しています。

今回は2022年10月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:日清食品 ラ王 鴨だし中華そば

5位には日清ラ王の縦型カップ「鴨だし中華そば」を選出しました。こちらはベースは王道の中華そばなんだけど、鴨の香りがかなり強烈に漂う一品。ゆえにかなりクセが強いので、好みはかなり分かれてしまうと思います。鴨の香りが苦手な人は逆にまったく美味しいと思えない可能性大。

とはいえ、カップラーメンとしてのスペックはかなり高め。ストレートなノンフライ麺がとにかく気持ちよく、あっさり系醤油スープがしっかり麺に乗ってくるバランスも見事ですし、口の中に残る鴨の香りの余韻もいい感じ。高級感があるというか、ちゃんとした料理のような美味しさです。

鴨だしのカップラーメンってかなり珍しいので不思議な感覚こそありましたが、個人的にはすごくアリ。具の肉だんごやネギも存在感があったのもポイントが高かったです。

第4位:サンポー食品 焼豚ラーメン 柚子胡椒推し

4位は先月鹿児島に旅行した際にちょうど新発売されていた九州発のカップラーメン「焼豚ラーメン」(サンポー食品)の「柚子胡椒推し」を選びました。こちらはベースはオリジナルの「焼豚ラーメン」と同じで、細めなフライ麺にコク深い豚骨スープ、そして薄いけど大きくていい味している焼豚などで構成されています。

今作ではそこに柚子胡椒を追加しただけではあるんですが、単純に焼豚ラーメンと柚子胡椒の相性のよさにびっくり! 豚骨スープのこってりした味わいを柚子胡椒の刺激と香り高さで引き締め、スープがめちゃくちゃ華やかに進化。豚骨スープの美味しさも上手に引き立ててくれていますし、完璧なまでの相乗効果が生まれていました。

こちらはなかなか全国には流通しないでしょうが、結局オリジナルの「焼豚ラーメン」に柚子胡椒を入れれば一緒。オリジナル版なら比較的全国的に入手しやすくなっていると思いますし、ネット通販でも買えるので、ぜひ柚子胡椒トッピングを試してみてください。

第3位:みなさまのお墨付き 名古屋 塩台湾ラーメン

西友のプライベートブランド「みなさまのお墨付き」からは安くて優秀なカップ麺がたくさん発売されているんですが、これも実に素晴らしかった。「名古屋 塩台湾ラーメン」を3位に選びましたよ。こちらは寿がきや食品が製造しているのですが、独特の縮れ麺とスープのコンビネーションが抜群においしかったです。

台湾ラーメンといえば名古屋発の旨辛ラーメンなのですが、こちらも辛さは相当なもの。食べ進めていると汗はダラダラ出てきますし、油断して麺をすすると盛大にむせ返ってしまいそうなレベルで辛いです。

そんな辛さを下支えしているのは鶏の旨味いっぱいの塩スープで、にんにくの存在感も強め。ただ辛いだけじゃなくてベースのスープがバッチリうまいからこそ、麺との相性が整っているんだろうなという印象でした。

具は全体的に小ぶりですが、ミンチ肉にはシビレ系の味がしっかりついているし、ニラも存在感あり。やっぱりみなさまのお墨付きのカップ麺はレベルが高いなと再確認させてくれました。

第2位:ニュータッチ 凄麺 飛騨高山中華そば

2位にはニュータッチの凄麺シリーズの新作「凄麺 飛騨高山中華そば」を選出。飛騨高山中華そばと聞いてピンとくる人はそんなに多くないのではないかと思いますが、こちらは醤油スープに細麺という割と王道の中華そば。なので目新しさはそこまでないんですけど、押さえるところをしっかり押さえて完成度を高めているのはさすが凄麺シリーズだなと唸らされました。

まず嬉しいのは大きめのメンマと焼豚がレトルトパウチされていたこと。メンマのみずみずしい食感、焼豚の肉々しさ、この美味しさはレトルトタイプじゃないとなかなか味わえません。

スープは醤油の美味しさを最大限活かしていて、あっさりしているけど鶏と豚の旨味があとからしっかり追いかけてくるところも秀逸。麺はかなり細めなノンフライ麺で、もたもたしてるとすぐ柔らかくなっちゃうんですけど、繊細な食感は唯一無二。すべてにおいてスナックっぽさが薄く、限りなく店で食べるラーメンに近い一杯だと感じました。これをスーパーで200円ちょっとで買えるんですから凄すぎる!

第1位:ニュータッチ 吉山商店 焙煎ごまみそらーめん

2022年10月の1位はニュータッチの「吉山商店焙煎ごまみそらーめん」を選びました。こちらも発売されたばかりの新商品なのですが、過去発売されてきた味噌味のカップラーメンのなかでも間違いなく上位に入ってくる完成度だったと思います。いやー、うまかった!

今作にも2位の「凄麺 飛騨高山中華そば」と同様にレトルトタイプのメンマと焼豚が封入され、スープは底なし沼のようなコク深さ。焙煎された胡麻の香ばしさと濃厚な味噌自体の旨味が見事に融合していました。

麺は本当に茹でたての麺のような美味しさで、のどごしもコシも抜群にいいし、縮れ方も絶妙。コク深く濃厚なスープをしっかり運んできてくれます。これはもう容器を丼に移し替えたらカップラーメンとは思えないくらいのレベルかもしれませんね……!

総評

以上、2022年10月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。ニュータッチのカップラーメンが1位・2位を飾る結果となりましたが、凄麺シリーズをはじめとするニュータッチのカップ麺の進化はめざましいものがあります。以前はスーパーやドラッグストア中心で展開されていましたが、最近はコンビニでもかなり目にするようになりましたし、ぜひ今まで以上にいろいろな方に食べてみてほしいなと思います。

次回は12月上旬頃に2022年11月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!

動画でも解説しています。こちらもよろしくお願いします!
https://youtu.be/wYINPswaqAE [リンク]

(執筆者: ノジーマ)

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