小片リサ、初のオリジナル楽曲をリリース ソロシンガーとしてさらにステップアップ

access_time create
小片リサ、初のオリジナル楽曲をリリース ソロシンガーとしてさらにステップアップ

(画像:「どっち」小片リサ(通常盤A))

つばきファクトリーの元メンバーで、現在はソロシンガーとして活動する小片リサさんが、10月26日に1st EP『どっち』で初のオリジナル楽曲をリリース。昨年からソロ歌手として活動としている彼女にとって、大きなステップとなりました。そんな小片さんの歌手としての魅力や今後への期待を記します。

★つばきファクトリーの中心メンバーからソロシンガーへ

小片さんは1998年生まれの23歳。つんく♂さんが、ハロー!プロジェクトとは別にプロデュースを手掛けていたアイドル集団「NICE GIRL プロジェクト!」の研修生「NICE GIRLトレイニー」として2010年、小学6年生のときに活動を開始しました。

2014年に「ハロプロ研修生」に加入。翌年ハロプロ研修生新グループ「つばきファクトリー」の結成メンバーに選ばれ、サブリーダーに任命されました。そして2017年2月22日、シングル『初恋サンライズ/Just Try!/うるわしのカメリア』でメジャーデビューを果たします。

結成時からサブリーダーとして、ライブのMCやテレビ番組などで理路整然としたトークを見せるなどしっかり者の印象でした。一方パフォーマンス面では、当初からグループのイメージに合う可憐さを感じさせていたものの、強いインパクトがある印象ではなかったのが、楽曲を発表するごとに次第に存在感をアップしていき、メインで歌うケースも目立ち、4枚目のシングル『デートの日は二度くらいシャワーして出かけたい』では彼女がメインのミュージックビデオも制作されました。

しかし2020年、SNSにまつわるトラブルによりグループとしての活動を休止、同年末にはグループとしての活動、ハロプロでの活動を終了しました。

約半年のインターバルののち、歌手活動再開を発表。ハロー!プロジェクトの卒業生を中心に開催されるライブイベント「M-line Special 2021〜Make a Wish!〜」に出演していました。主に『雨音はショパンの調べ』(小林麻美)、『真夜中のドア〜Stay With Me〜』(松原みき)といった1980年代のヒット曲のカバーを中心に歌唱。またM-line のYouTube動画番組でMCを務めています。

2021年12月には上記の曲をはじめ、さらに幅広い年代の名曲をカバーしたアルバム『bon voyage!〜 risa covers 〜』をリリース。このアルバムを引っ提げ、今年初めから初の自身の冠ライブ『小片リサ「bon voyage!」』を開催しました。東京・丸の内にあるライブレストラン「cottton club」を主な会場としており、ハロプロ楽曲中心で歌とダンスを見せる“M-line”のライブとは違い、こちらは歌をじっくりと聴かせる、ぐっと落ち着いたオトナな雰囲気のステージとなりました。

★10月には1st EP発売 初のオリジナルソングをリリース

上記M-lineのライブは今年も「M-line Special 2022〜My Wish〜」と題して継続中。引き続き小片さんも出演中で、夏頃からは公演中に初のオリジナル曲『どっち』『じらして愛して』を披露するようになり、10月26日にはこれらの曲を含む4曲入りのEPをリリース。小片さんにとって、ソロではこれが初のオリジナル楽曲のリリースとなります。

今月にはライブ『RISA OGATA CONCERT 2022「Coeur à coeur」』をcotton clubで開催しました。オリジナル曲では、年相応の等身大の恋愛を歌ってもしっくりくるようになり、持ち味である、しっとり感のある爽やかなボーカルにプラスし、ちょっとハスキー気味な大人のテイストの歌声も。

同ライブ、これまでの小片さんの音楽の歩みを表したセットリストになっていたとのことで、つばきファクトリー時代の楽曲も、ゲストダンサーとして参加したつばきの後輩メンバーたちと共に披露。アイドル楽曲の可愛らしさもありつつ、つばき現役時代よりも進化した歌を聴かせました。またオリジナル曲や昭和歌謡カバーを歌うときとのギャップや振り幅にも惹かれました。

★音楽的な表現の幅をさらに広げる 持ち味であるトーク力にも期待

そんな小片さんの歌は、やさしくつつみこむような歌声とキャラクターにより、聴く人の心に癒しを与えるようなやさしさを感じさせます。そして今回リリースされた1st EPではさらにその魅力の幅を広げています。

つばきファクトリー時代から恋愛曲も歌っていましたが、複数のメンバーで歌っていたこともあり、また歌詞の世界観もどこか物語的なところがありましたが、今回大人になった彼女がソロで歌うことにより、よりリアルな恋愛模様が伝わってきます。まもなく24歳になる彼女の等身大の歌を感じられます。

前作のカバーアルバムから、比較的しっとりとした楽曲が似合うイメージの彼女ですが、今回のEPに収録された『Kitty』はアップテンポのスタイリッシュなナンバーで、自由奔放な女性を歌う、彼女の新境地を見せています。リズム的に難しそうな楽曲ですが、つんく♂さん直系の教え子ということで、難なく歌いこなしています。MVで見せる、猫をイメージしたダンスもとてもキュート。今後さらに幅広いタイプの音楽性を発揮してくれることに期待です。

ちなみに『Kitty』のMVのラストで、謎めいた笑みを見せている小片さん。それは楽曲の世界の女性を演じてのものでしょうが、その一方「みんなが求めてイメージしている小片リサで居続けるか、それはわからない。あんまり型にはめすぎないで」と語りかけているかのようにも⁉︎ 今後、シンガーとしてどんな変化進化を見せてくれるか楽しみです。

また上記のように、トーク力もつばきファクトリーのサブリーダー時代からの彼女の持ち味。デビュー当時から何度も取材させてもらっている筆者も、理路整然とした、わかりやすいトークに感心させられていました。現在はM-lineの動画番組でトークを披露していますが、今後そのトークで活躍できる場をもっと広げていくことにも期待。特にサッカー(鹿島アントラーズ)にはかなりの知識があり、今月出演したラジオ番組『60TRY部』(ラジオ日本)でも本格的なサッカートークで、共演者たちを驚かせていました。また“エヴァンゲリオン”にもオタク的な知識があり、そういったところも生かしつつ、ラジオのレギュラーや、テレビの情報番組のゲストなどでも活躍してもらいたいところです。

文/田中裕幸

関連記事リンク(外部サイト)

素直な歌声と、作品を演じるように歌う物語感 歌手・森七菜の魅力
「さくら学院」出身メンバーらティーン3人組「おにぱんず!」、アニメから飛び出しアイドルフェスなど出演で注目
個性派アイドル“わーすた”が大切にしているものと新たなる挑戦

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. 小片リサ、初のオリジナル楽曲をリリース ソロシンガーとしてさらにステップアップ
access_time create
日本タレント名鑑

日本タレント名鑑

1970年創刊『日本タレント名鑑』のwebサイト。「今の芸能事情」を独自の視点で分析した記事を配信。

ウェブサイト: http://www.vip-times.co.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。