プラスチックを減らすための工夫やアイテムを生活シーンごとに紹介! 脱プラのヒントが満載の一冊
最近、私たちの回りでも広まってきた「SDGs(持続可能な開発目標)」。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指すための国際目標のことですが、特に環境問題については多くの人が関心を持っているのではないでしょうか。
なかでも「プラスチックフリー(脱プラ)」は私たちが気軽にできる取り組みのひとつ。書籍『暮らしの図鑑 エコな毎日 プラスチックを減らすアイデア75×基礎知識×環境にやさしいモノ選びと暮らし方』では、普段の生活のなかでどのようにプラスチックを減らしていけばよいのか、その具体的な方法や基礎知識が紹介されています。
たとえば、私たちの生活に欠かせない「食」についてはどうでしょうか。テフロンなどフッ素加工の調理器具は汚れを落としやすいなどの利点がありますが、プラスチックを鉄にコーティングしたものであり、傷ついたり剥がれたりするたびに買い替えることになるので長持ちするとは言えません。そのため同書では、丈夫で化学物質が放出されることのない鉄フライパンの使用を薦めています。
また、炊飯器のお釜もフッ素加工が施されていることがほとんど。代わりに、土鍋やホーロー鍋を使ってお米を炊くことも可能です。さらには、しゃもじだって無塗装の天然木でできた木製のものを使えばプラスチックフリーに! ほかにも、「お茶や出汁は紙パックを選ぶ」「調味料はできるだけ瓶や紙容器のものを選ぶ」「保存容器はガラス製を使う」など、脱プラできるポイントはいくつもあります。
キッチンシーン以外にも、同書のPart1「おうちで減らせるプラスチック」では掃除、洗濯、トイレ、洗面所・お風呂、衣類などに分けて脱プラのアイデアを紹介。Part2は「外出先・買い物で減らせるプラスチック」、Part3は「プラなしを楽しむための基礎知識」という構成になっています。全体的に写真を多用してグラフィカルにまとめられているため、視覚的に頭に入ってきてわかりやすいのも良い点です。
プラスチック削減のための取り組みとして、エコバッグの活用はずいぶんと私たちの間に浸透してきました。けれど同書を読むと、他にも簡単に試せる工夫がたくさんあることがわかります。むしろエコバッグを使っているだけで満足した気分になり、他の部分に意識を向けられていなかったことに気づかされるほどです。
日々の暮らしに気軽に取り入れられるとともに、それを長期的に続けていけるということも、持続可能な社会のためには重要なこと。自分のできる範囲で進められる脱プラのアイデアやヒントを、皆さんも同書で見つけてみてはいかがでしょうか。
[文・鷺ノ宮やよい]
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