公立図書館で自習をするのはなぜダメに? 「マナーがない学生が多すぎる」「自宅が勉強できない環境の子もいる」と議論百出

公立図書館で自習をすることについての是非について、Twitterで議論が展開されています。きっかけの一つが、木村幹神戸大学大学院国際協力研究科教授(@K_Kimura_Kobe)のツイート。

どうして近年は公立図書館を自習室がわりに使うことが許されなくなったんだろう。少子化で受験生の数は減っているだろうに。世知辛い世の中だよなぁ。

これに対して「最近はそうなっているの?」と驚く声があった一方で、「図書館は自習室ではない」「荷物を置き占有するからでは」「マナーがない学生が多すぎる」「自宅で勉強すればいいのでは?」といった趣旨の反応が寄せられる事態になっていました。

『おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 しごとのわ』(インプレス)の著者・高井浩章氏(@hiro_takai)は、木村氏のツイートを引用して次のように自身のことを振り返っています。

このツイートに「自宅で勉強できないのがダメだろう」といったレスがつき、「その環境がない子どももいる」と応じると、そんな家庭・住環境は想像もつかないという反応がけっこうある。
自分は自室も机もない子どもだったので、高三の夏休み以降は図書館に助けられた。

これには「自分もエアコンがない家庭で図書館や公民館に行くしかなかった」「図書館がなかったなら、成績がオール1だった」「自習難民はたくさんいる」という声が上がっていた一方で、「図書館に自習室を作るのではなく自習館を作るべき」「どんな環境でも強い意志があれば勉強できるはず」という意見を寄せられていました。

ちなみに、筆者は高校卒業までひとり部屋を持てず、家ではダイニングキッチンで勉強をしていたのですが、できるだけ学校で宿題を含めた勉強を終わらせる派でした。とはいえ、学習環境は平等に与えられるべきだという議論は今後も行政を含めてなされていく必要があるのではないでしょうか。

※画像は『写真AC』より

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ふじいりょう

乙女男子。2004年よりブログ『Parsleyの「添え物は添え物らしく」』を運営し、社会・カルチャー・ネット情報など幅広いテーマを縦横無尽に執筆する傍ら、ライターとしても様々なメディアで活動中。好物はホットケーキと女性ファッション誌。

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