日本は睡眠不調の割合が世界一! 幸福度にも直結する「人生の快眠スキル」はどう手に入れる?
2017年の流行語大賞ベスト10のひとつにも選ばれた「睡眠負債」。現在、日本人の約4割は睡眠時間が6時間未満で、睡眠不足が慢性化して負債のように膨れ上がっている状態だといいます。
この言葉の流行により、世間では高級マットレスや高級マクラ、睡眠系サプリといった商品の売り上げが爆伸びするように。睡眠自体に注目が集まるのはよいことですが、「快眠になるためには『お金がかかる』というイメージがついてしまったことはとても残念」と言うのは、『働くあなたの快眠地図』の著者・角谷リョウさん。
角谷さんによると、お金をかけずとも、ほとんどの人は日常のちょっとした工夫や環境作りだけで快眠を手に入れられるといいます。同書では、大企業から中小企業まで計120社、累計6万5000人のビジネスパーソンの睡眠をサポートしてきたスリープコーチの角谷さんが教える「快眠スキル」が公開されています。
とはいえ、”みんなに共通する絶対的な快眠法”は存在しません。生きていく局面に応じて快眠スキルは変化するし、人生にはさまざまなハプニングが起きるものだからです。そこで、みんなが参考にできるものとして生まれたのが、同書のコンセプトにもなっている「快眠地図」です。
地図は大きく分けて「1、朝(DAY)」「2、夜(DAY)」「3、1週間(WEEK)」「4、季節(SEASON)」「5、年齢(AGE)」の5つから構成されており、それぞれに応じた快眠スキルが存在します。
たとえば、「3、1週間(WEEK)」の睡眠スキル。実は、1週間の中で疲れがいちばんピークになるのは木曜日だということがわかっているそうです。そこで、平日常によいコンディションを保つために角谷さんが提案するのが、「水曜日の夜にしっかり寝ること」。水曜日はしっかり体調をケアする日とし、飲み会を入れるなら木曜日にするのがベストだそうです。
また、月曜日の朝がいちばん憂うつになるビジネスパーソンは多いはず。このお悩みを解消するために角谷さんがおすすめするのが次の方法です。
金曜や土曜の夜は好きなだけ夜更かしや寝坊をしてもOK、そのぶん日曜日は月曜に起きるのと同じ時間に起き、早めに布団に入って寝る――。これで月曜日の朝のリカバリーがじゅうぶんに期待できるのだとか。
こうした実践的なスキルが紹介されている同書で、自分なりの「快眠地図」を手に入れてみてください。睡眠不調を改善するだけでメンタルの状態や幸福度も比例して良くなっていくとのこと。このスキルは生きる上での財産になるはずです。
[文・鷺ノ宮やよい]
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