ソニーが“常時装着”をコンセプトにした「LinkBuds」新モデルを発売 小型・軽量でANCとハイレゾに対応する完全ワイヤレスイヤホン
ソニーは5月19日、完全ワイヤレスイヤホンの新製品「LinkBuds S」を6月3日に発売することを発表しました。2月に発売した、耳をふさがない完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」のシリーズ製品で、同様にオンラインとリアルをつなぐ“常時接続”をコンセプトにしています。
ソニーがドーナツ状のドライバー搭載で耳をふさがない完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」を発表 オンラインとリアルをつなぐ“常時装着”を提案 https://t.co/pVzmR9wYt5 #getnews #ガジェット通信 pic.twitter.com/RU2THTY1FC
— ガジェット通信(公式) (@getnewsfeed) February 16, 2022
ドーナツ状に穴が開いたリング型ドライバーを搭載する前モデルのLinkBudsとは異なり、LinkBuds Sはカナル型の完全ワイヤレスイヤホン。小型・軽量で耳からの飛び出しも少ないことから、長時間装着しても快適な着け心地を実現しています。音楽を聴いたりオンライン会議、ゲームなどに参加しながら近くの人と会話ができる他、耳につけたままで生活して、好きなときに音楽を聴いたり通話に利用する“常時装着”のスタイルを提案します。
前モデルにない機能として、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載し、高音質コーデックのLDACに対応するハイレゾ音源の再生が可能に。外音を取り込む“ながら聴き”だけでなく、しっかり音楽に没入して楽しめるのがポイント。ノイズキャンセリング機能は、完全ワイヤレスイヤホンの最上位モデル「WF-1000X M4」の前モデル「WF-1000X M3」と同程度としています。対応コーデックはSBC、AAC、LDAC。DSEE Extreme技術により、CD音源やMP3などの圧縮音源を最大96kHz/24bitのハイレゾ相当にアップスケーリングすることも可能。前モデル同様、360 Reality Audioにも対応します。Bluetooth 5.2対応で、対応BluetoothプロファイルはA2DP、AVRCP、HFP、HSP。
穴開きドライバーの代わりに、内蔵マイクによる外音取り込み機能を充実。手動による切り替えだけでなく、ユーザーの使用状況に応じて外音取り込みモードとノイズキャンセリングモードを自動で切り替える「アダプティブサウンドコントロール」、ユーザーが発話していることを認識して自動で外音取り込みモードへ切り替える「スピーク・トゥ・チャット」の機能を搭載します。通話時には、AIの機械学習により装着者の声と環境ノイズを分離するアルゴリズムにより、騒がしい場所でもクリアな音声での会話を実現しています。
ノイズキャンセリングがONの場合は6時間、ノイズキャンセリングがOFFの場合は9時間の音楽再生が可能。5分間の充電で60分の音楽再生ができる急速充電にも対応します。
本体に内蔵するコンパスとジャイロセンサーによるセンシング機能が、連携するサービスで利用可能。発表会では、パートナー企業と新しい音の体験を共創する事例として、各種デモが展示されました。
ソニーが提供する「Auto Play」は、常時装着するユーザーの行動に合わせて活用を支援するアプリ。装着するとすぐにSpotifyの音楽を再生する「Wear to Play」、通話の後にEndelのリラックスする音楽を再生する「After Call」、立ち止まってから歩き出すとSpotifyの音楽を再生する「On the Move」といった音楽ストリーミングサービスと連携した機能が利用できる他、指定したアプリの通知を音声で読み上げる機能が利用できます。
Nianticは、今夏「Ingress」向けに提供を予定している音声AR機能と、ARコンテンツの開発プラットフォーム「Lightship」で制作した音声ARのデモコンテンツを展示。Ingressでは、画面を見なくても音声からポータルがある方向や位置を確認できる音声AR機能が体験できました。
現実世界の位置情報に合わせて音声コンテンツを提供するソニーのサウンドARサービス「Locatone(ロケトーン)」では、専用のコンテンツ制作ツール「Locatone Studio」を一般に公開してコンテンツを制作してもらうコンテスト「Locatone Creator Contest」を実施することが発表されました。詳細は6月15日に発表を予定しています。
本体カラーはホワイト、ブラック、エクリュの3色をラインアップ。価格はオープンで、市場推定価格は2万6000円(税込)です。
ガジェット通信編集部によるライブ配信番組「ガジェット通信LIVE」の3月11日放送回では、完全ワイヤレスイヤホンの常時装着のトレンドをふまえて、前モデルのLindBudsを含む3製品の比較レビューをお届けしました。「完全ワイヤレスイヤホンは人間拡張デバイスになりつつある」という仮説のもと、各製品の特徴を紹介していく内容です。興味を持った方は是非ご覧ください!
「流山おおたかの森」人気のワケを住民が解説&注目の完全ワイヤレスイヤホン3選 / ガジェット通信LIVE 第55回(YouTube)
https://youtu.be/wQyfLhP_FSQ?t=2317
宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
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