多肉植物の上手な水やり!適切なタイミングや量、葉のシワの原因
大事に育てている多肉植物が突然、葉の色が悪くなったり、シワが出てきたり、枯れてしまったりしたことはありませんか?その原因は、「水やり」かもしれません。今回は多肉植物の水やりのタイミングや仕方、葉がシワになる原因などをご紹介します!
多肉植物や観葉植物の水やりは、一番難しい作業
植物のケアにおいて、プロの園芸家でも難しく、長年の経験が必要といわれる「水やり」。
水やりの量やタイミングは、さまざまな条件や場面によって、臨機応変に与えることが大事です。室内と屋外の温度差、季節による気温や湿度の違い、鉢のサイズや植物の種類など、それぞれの条件や場面にあった、適切な水やりを心がけます。
しかし、条件や場面を把握しても、水やりは失敗してしまうくらい難しいですよね。まずは、感覚がつかめるように水やりの仕方を知って、多肉植物や観葉植物を枯らさないようにすることがポイント。
できるだけプロに近い水やりができるようになれば、根腐れや水切れで植物を枯らすことがなくなります!
多肉植物の水やりのベストなタイミングを知ろう!
基本的に葉にたくさんの水分を蓄えている多肉植物。観葉植物よりも水切れを起こしにくく、枯れにくいのが特徴です。
水切れで枯れることよりも、過剰に水を与え過ぎて、土がいつまでも湿った状態が続いてしまい、根腐れで枯れてしまうことの方が多いかもしれません。
土の乾き具合をチェックしてから
多肉植物に水やりをするときは、土の乾き具合をチェックしてから。夏と冬で与えるタイミングは違いますが、できるだけ、鉢の中の土をカラカラに乾かしてから、水やりをしましょう!
夏場は土の表面から3cm下ぐらいまでが乾き、白っぽく変色していたら水やりをします。冬場は、鉢の中の土を、完全にカラカラに乾かしてからがベスト。
鉢の中の土が、乾いているかどうかチェックするときは、指や割り箸で確認したり、あらかじめ水やりをしたときの鉢の重さを覚えておくのが最適です。
季節に関係なく、朝のうちに水やりを済ませる!
多肉植物への水やりは季節に関係なく、できるだけ気温が高くなる前の午前中に済ませるのがポイント。多肉植物は日中の暑さでも耐えられるようになり、水を蓄えられ枯れずに済みます。
午後の1〜3時の間は、気温がとても高く、鉢の中が高温多湿な状態になり、根腐れをおこしやすいので注意。鉢が暑くなってしまったときは、直射日光を避けて、明るい半日陰に移すのがよいです。
冬場は、夜に水やりをしてしまうと、鉢の中の水分が冷た過ぎて、根を傷める可能性があるので避けてくださいね!
多肉植物への上手な水やりの仕方
観葉植物よりも水切れを起こしにくい多肉植物。基本的には、屋外で日光の当たる場所に置いて管理すると、葉の色味やつがよくなります。
カランコエやカネノナルキなど、一部のベンケイソウ科の多肉植物は、土が乾燥している状態で直射日光に当たり過ぎると、葉焼けを起こす場合も。屋外で管理するときは、定期的に観察したり、水やりするのが大切です。
初心者の方は、土を乾燥気味で育てるのがよい
初心者の方は、できるだけ鉢の中の土を乾燥気味にして、多肉植物を育てるのがおすすめ。土が完全に乾き切ってしまっても、葉にたくさんの水分を蓄えた多肉植物なら、1〜3ヶ月ほどはもちます。
多肉植物を育てるときは、あまり神経質にならず、少し放任するくらいが丁度よいともいわれています。一般的な観葉植物とは違うので、水は月に1〜3回程度で問題ありません。
鉢底穴から水がこぼれるぐらいたっぷりと
鉢の中の土が完全に乾燥している、もしくは表面の土が乾燥して白っぽくなっていたら、水をたっぷりと与えます。鉢底穴から水がこぼれるぐらい、たっぷりと与えることが大事!
土をしっかりと乾燥させ、水をたくさん与えるような、メリハリのある水やりがコツです。そうすることで、土の中でゆっくりと呼吸をしていている根が、新しい酸素を取り入れられて、多肉植物も元気な株に生長します。
暖かい時期は、液体肥料に切り替えて水やり
多くの多肉植物は、春〜秋の間が生長期のため、水や栄養を必要とします。月に1回ほどは、水を液体肥料に切り替えて水やりをするのが、植物の活力になるのでおすすめ。液体肥料を与えるときは、希釈の割合を、説明書きに示された通り調整して与えてください。
多肉植物の葉にシワができているときは…
葉が大きくなるカランコエなどの多肉植物は、葉先だけが茶色くなって枯れることも。葉の先まで水分がいっていない、または水やりしたあとの置き場所の悪さによって、発生しやすいので、夏場は特に観察しながら水やりをしてくださいね。
また、一度枯れてしまうと、元には戻らないので、気になる方はハサミでカットして見栄えをよくするとよいです。
多肉植物の葉にシワができたら、水やりを多めに
鉢の中の土が、カラカラな状態が長く続いてしまうと、多肉植物の根から吸い上げるものがないため、次第に葉にシワができはじめることも。
葉先まで水分を行き渡らせることができず、そのまま放置すると枯れてしまいます。株自体が枯れる心配はありませんが、日頃の与える水の量が少ないかもしれません。
症状が見られた場合は、根腐れに気をつけながら、水の量を少し多めにし、与える頻度も増やしてみましょう。
おわりに
多肉植物への水やりは、シンプルのように見えて、実はとても難しく、育て方の中ではとくに注意するべきことです。植物の状態に異変を感じたら、水やりのタイミングや水の量など少し変えるだけで、また元気に生長してくれるかもしれません。
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