インテリアにおすすめの塊根植物の種類!特徴や育て方のコツも

インテリアにおすすめの塊根植物の種類!特徴や育て方のコツも

ユニークな樹形や立ち姿でインテリアグリーンの中でも人気な塊根植物(コーデックス)。個性のある観葉植物を求めている方には、とても魅力のある植物です。今回は、代表的なアデニウムやパキポディウム以外の塊根植物の種類や魅力、育て方をご紹介します!

教えて!塊根植物の種類

幹や茎が丸々太くなった、ユニークな姿の塊根植物。多くの種類が砂漠などの乾燥地域に生息しているため、水や栄養を蓄えられるよう肥大化したようです。

よくイメージしやすい植物だと、アフリカのサバンナにそびえ立つように伸びるバオバブの木も塊根植物の仲間になります。

厳密には特定の種族はなく、ヤシやシダ、ソテツの植物なども塊根植物に含まれるものもあります。

 

種類1. ステファニア・ピエレイ|葉や根が丸くてかわいい塊根植物

茎がまん丸にぷっくりと膨らんだステファニア・ピエレイ。ステファニアとは、ギリシア語で「王冠」を意味します。

ステファニア・ピエレイの基本情報

・分類:ツツジフジ科ステファニア(ハスノカズラ)属
・学名:Stephania erecta
・英名:Stephania pirrei、Binh voi
・原産:インドシナ半島
・特性:常緑性
・形態:多年草
・草丈:8m
・耐暑性:強い
・耐寒性:普通(USDA zone 10a〜11b)
・耐陰性:あり

塊根植物の中でも、育てやすい種類

ジャガイモのような見た目の茎と、ライムグリーンの葉が丸いステファニア・ピエレイは、見た目がとてもキュートな塊根植物。つるをよく伸ばし、大きくなると草丈が8mほどになる多年草です。

水切れを起こしにくく、2〜3ヶ月に1回ほど与えるだけでOK!初心者でも枯らしにくく、育てやすいです。

個体によって丸い茎の形や大きさが違うので、好みの種類を選んで育てると、より愛着を持って育てられますよ。

ステファニア・ピエレイの育て方

ステファニア・ピエレイは日当たりと風通しが良い場所で、元気よく育ちます。直射日光に強いですが、真夏に長時間当たってしまうと葉焼けを起こすことも。春と秋の間は日差しの当たる場所に置き、夏場はカーテンで遮光するようにしましょう。

 

種類2. ボウイア(蒼角殿-そうかくでん)|玉ねぎのような見た目の塊根植物

玉ねぎのような見た目で、つるが上に登るように伸びることから英語で「Climing onion」と呼ばれています。

ボウイア(蒼角殿-そうかくでん)の基本情報

・分類:キジカクシ科ボウイア属
・学名:Bowiea volubilis
・英名:Climbing onion
・原産:南アフリカ
・特性:常緑性
・形態:多年草
・樹高:60cm
・耐暑性:強い
・耐寒性:普通(USDA zone 10a〜11b)
・耐陰性:あり

冬〜春に小さな花が咲く塊根植物

針のような細い葉をたくさん出し、こんもりとした見た目になるボウイア。タンザニアなど南アフリカを中心に自生する多年草の塊根植物です。大きく生長した株は冬〜春にかけて、白や緑、黄色の小さな花を咲かせます。

ボウイアの育て方

花が咲き終わると、長く伸びたつるは茶色く変色し枯れるので、剪定(せんてい)して取り除きましょう。夏の間は、休眠期状態になるので、涼しい場所に置いて管理します。

 

種類3. エンセファラルトス・ホリダス|トゲのある葉が美しいソテツ

生長スピードがゆっくりなエンセファラルトス・ホリダスは、青みがかったトゲの葉がクールな見た目の塊根植物です。種類も多く、葉の形が品種ごとでそれぞれ異なります。

エンセファラルトス・ホリダスの基本情報

・分類:ザミア(ソテツ)科エンケファラルトス(オニソテツ)属
・学名:Encephalartos horridus
・英名:Eastern Cape blue cycad
・原産:南アフリカ
・特性:常緑性
・形態:多年草
・草丈:1m
・耐暑性:強い
・耐寒性:強い(USDA zone 9a〜11b)
・耐陰性:あり

ソテツの種類で、寒さに強い塊根植物

サメの歯のように鋭い葉が一列に並んだエンセファラルトス・ホリダスは、南アフリカに自生するソテツの仲間。寒さに強く氷点下6℃程度までなら、冬越しでき、地植えで育てることも可能です。

エンセファラルトス・ホリダスの育て方

直射日光の当たる明るい場所から日陰でも育ち、管理する場所には困りません。土の中が乾燥して表面が白っぽくなったら水を与えましょう。春先に追肥をすると生長がよくなりますが、腐葉土で育てる分には追肥の必要はありません。

 

種類4. アガペテス・セルペンス|赤い涙ような花と緑の葉の色の美しいコントラスト

赤い涙のような花が一直線になって垂れるように咲くアガペテス・セルペンス。6〜9月ごろにかけて開花し花が咲き終わると、ブルーベリーのような実をつけます。

アガペテス・セルペンスの基本情報

・分類:ツツジ科アガペテス属
・学名:Agapetes serpens
・英名:Red paperdrops、Himalayan Lantern
・原産:ヒマラヤ(ネパール東部〜インド)
・特性:常緑性
・形態:低木
・樹高:60cm
・耐暑性:強い
・耐寒性:普通(USDA zone 8a〜9b)
・耐陰性:あり

盆栽のように仕立てられる塊根植物

観葉植物で人気のガジュマルのように幹がボコボコと太く、ユニークな樹形になるアガペテス・セルペンス。幹から長く伸びた枝には、対になって葉が一列に並び、盆栽のように小さく仕立てることもできます。

冬でも葉が落ちない常緑性で、夏は花、秋は実、と一年を通して季節感を楽しめる塊根植物です。

アガペテス・セルペンスの育て方

乾燥を好む木なので、水やりは土の表面が乾いたら与えます。夏の間は、葉にも水をかけて涼しく管理しましょう。

 

おわりに

ユニークなインテリアグリーンになる塊根植物は、種類が多く、見たこともないような姿や形のものがたくさんあります。基本的には、水やりがあまり必要ないものが多いので、手間も減って育てやすいものばかりです。ぜひ、さまざまな種類がある塊根植物を集めて、個性ある部屋づくりをしてみてくださいね!

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