床の防音対策してますか?トラブルを招く前にDIYでできる防音対策
マンションやアパートのような集合住宅では、どうしても上の階の足音が気になったり、掃除機や家具の音が響いたりしてしまいます。思わぬトラブルの元ですから、DIYで床の防音対策をしてみませんか?床の防音対策に知っておきたい知識と、おすすめの防音マットを紹介します。
DIYで床の防音対策「防音シート」と「防音マット」の違いと種類
床の防音をするアイテムとして、防音シートと防音マットがあります。その違いと、それぞれの種類、使い方を紹介します。
床の防音対策「防音シート」とは
防音シートは、厚さ3㎜未満のものをいいます。実は、床に敷いても余り効果は期待できません。
防音シートとは別に、遮音シートというものがあり、これも含めて防音シートとカテゴライズされています。
遮音シートは、音を跳ね返すことで、外に音が漏れないようにするためのものですが、床の防音対策としては余りおすすめできません。
床の防音対策「防音マット」とは
防音マットとは、厚さが3㎜以上あるものを指します。遮音材は、それ自体の重量があるものほど効果が高いので、床の防音対策のためなら、防音マットがおすすめです。
防音マットは、使いたい場所や気になる音に合わせて、厚みを選ぶことができます。また、その場所に敷くだけで効果があるので、DIYというほどの作業も必要ありません。
床の防音マットの種類と選び方
床の防音マットの種類は、用途に合わせて選ぶことができます。
部屋でエクササイズやマシントレーニングなどの運動をしたい場合は、厚みと重量があるマットがおすすめです。5㎜以上のマットを、必要な場所に敷くだけで効果があります。
ドタバタを走り回るような小さな子供がいる場合や、ピアノなどの音を階下に響かせたくない場合も、5㎜以上のマットがおすすめです。
ペットや小さな子供がいる家庭には、防臭機能や除菌機能もある防音マットがおすすめです。
賃貸の物件であれば、元の床材に傷を付けないような加工がされている防音マットを選ぶと安心ですね。その他、防音だけではなく、防ダニ加工や防炎加工がされたマットもあります。
住んでいる人は余り気にならないけど、階下の人をイライラさせる音が、冷蔵庫の振動音などです。こうした場所にも、防音マットを敷いておくと良いでしょう。
床材の防音基準「L値」を知って的確な防音対策をしよう
L値という言葉を聞いたことはありますか?L値とは、上階の音が、下の部屋にどれだけ響くかを数値化したものです。L値の数字が小さいほど、下階に対する防音効果があるというわけです。
L値の表示で、△L値(デルタLち)という表記もあります。こちらの表記の場合は、数字が大きいほど防音効果が高いということになります。
床の防音マットを選ぶときなどは、この数値を念頭において選んだ方が効果が期待できます。
音にも種類があって、床にスプーンを落とした時のような軽い高温の音と、人がドタバタ歩いたり、子供がソファーから飛び降りたりしたときの重たい音とに分けることができます。
どちらもマンションの下の階には伝わってしまう音ですが、特に重たい音は防ぐのが難しいと言われます。
最近では、こうした重低音の音も防げるようにと、LH値というものが設定されています。LH値は、1から4等級まであり、数値が高いほど遮音性が高いというものです。
マンションの床に使える防音マット
マンションの床の防音におすすめのマットを紹介します。もちろん、LH値が高くて、厚みのあるものが最適ですが、個々の状況によって、それほど気にする必要が無い場合もあるでしょう。
小さな子供が、オモチャをガラガラと床に落としたり、元気が余ってしまい、ベッドから飛び降りたりといった日常的に気になることだけでも防音したいなら、クッションシートがおすすめです。
その上に、厚手のラグなどを敷けば、より防音効果が上がります。子供に、あれもこれもダメだと口うるさく言ってしまう前に、できることは対策をしてのびのびさせてあげたいものです。
冷蔵庫の振動が気になるけど、マットを敷くのは大変だという場合は、防振防音パッドというものがあります。冷蔵庫の足の部分4箇所にパッドを噛ませておくだけで、振動音の心配が無くなります。
マンションなどの集合住宅で心配な音は、床からだけではありません。そこで、防音、遮音ができるカーテンをつけたり、防音遮音効果のある張るだけの壁紙を利用したりして、音が外に漏れない工夫が重要です。
おわりに
床の防音対策を紹介しました。一部、切ったり家具を動かしたりといったDIYに近い作業が必要ですが、おおむね簡単に床の防音ができることに驚きましたね。これなら、早速取り掛かってみる価値はありそうです。
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