東京ドームの集団接種会場で反ワクチン派が暴れて警察沙汰に 分断は止められないのか

コロナ禍は「災害」と言った人がいました。災害は一次被害はもちろん、二次被害への対応が大事になってきます。二次被害、すなわち「人心」です。「人心乱れる」という言葉を歴史上の人物は使っていました。関東大震災や2011年の東日本大震災を見るまでもなく、パニックに陥ることがないようにしよう。そう、歴史から我々は学んできたはず。賢者は歴史に学ぶ。少なくとも愚かにはなりたくないものです。
東京都では集団接種が開始。東京ドームで無料接種が行われています。そこの入り口付近で、騒いでいる一団がしました。法律で定められている訳ではないので、確かに「ワクチンを接種しなさい」「マスクをしなさい」と強制出来るものではありません。
反対の事も言えます。「ワクチンを接種をするな」「マスクをするな」という強制も法令上は出来ません。
どちらも選択の自由が与えられています。しかし「過ぎたるは及ばされるがごとし」。この言葉を今こそ、胸に刻みつけるべきではないでしょうか。
今回、編集部が目撃したの東京都文京区の東京ドームにおけるワクチン接種会場。お昼頃、水道橋駅に到着。後楽園ホールを過ぎたあたりで既に叫び声が聞こえます。異様な空気を感じとりながら入り口に向かうと、会場である22ゲートには人だかりが。
どうやら反ワクチン団体(団体と言ってよいのか。グループと称するべきか)。警備員はもちろん、警察官もいましたが抗議が続いて、接種希望者たちは仲に入れません。主張するのは良いのですが、人に迷惑をかけるのはどうなのでしょうか。
周囲の人も困っている様子で11時30分の回から入れなくなっているとの事です。その間、マスク無しで怒鳴り、抗議する反ワクチン団体。反ワクチン団体が、近くにいた若者たちに「流されるな」と話しかけ、入り口でもめている集団に合流します。
結局、会場責任者のような人間と反ワクチン団体のリーダーのような人が話しあい、結果的に警察に強制排除。約1時間後に隣の23ゲートを開放。その間、長蛇の列になってしまっていました。
入ると東京ドーム独特の「洗礼」が待っていました。モニターやバックスクリーンにジャイアンツの選手や練習風景が流されており、思わずジャイアンツファンになってしまいそうになります。ワクチン接種会場に東京ドームを貸したのだから、ジャイアンツの宣伝をさせろという事でしょう。
さらに、出口ではジャビット君との記念撮影コーナーもあり、ファンにはたまらないでしょう。親切にグッズもプレゼント。ジャイアンツファンには嬉しいかも知れないでしょうが、やりすぎ感は否めないのでは……。(文/撮影@編集部)
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