クッションフロアの貼り方は?DIY初心者におすすめのコツ
クッションフロアは誰でも扱いやすい床材です。部屋の模様替えや床の補修を兼ねて、クッションフロアを貼ってみませんか?DIY初心者でも簡単な両面テープを使った貼り方と、上手に仕上げるためのコツを、ポイントごとにご紹介します。
用意する道具は?
クッションフロアの貼り方の前に、まずは必要な道具から揃えましょう。
用意するものは長いまっすぐな定規、部屋のサイズも測れる長さのメジャー、クッションフロアを切るためのコーナーカッターや大きいサイズのカッター、キレイに貼るためのなでバケ、地ベラ、ローラー、印を付けるためのペンと、大まかに切るためのハサミです。
ほかにも肝心のクッションフロア、クッションフロアを貼り付けるための両面テープ、2枚以上を継いで貼り付ける時は継ぎ目処理用の接着剤、そして養生テープと長袖の作業着、軍手を用意してください。
クッションフロアは、90cm幅と180cm幅の2つのタイプが市販されています。貼る部屋に合わせて幅や長さを決めて購入しましょう。
クッションフロアのクセを取るコツ
クッションフロアを購入した時、ホームセンターで購入した場合でも、インターネットなどで購入した場合でも、通常は丸めて持ち帰ったり届いたりするものです。そのため家に着いいた時には、丸まった形になっていることがほとんどでしょう。
クッションフロアを元のまっすぐな形に戻すコツは、「温めること」です。そのため、クッションフロアの張り替えは春~秋の暖かい時期に行いましょう。冬でも可能ですが、クッションフロアが固くなるので、扱いにくくなってしまいます。
無理に反対側に巻くなどしてクセを取ろうとすると、クッションフロアに折り跡が付いてしまって台無しになってしまうことも。時間をかけて温めることになるので、初夏の暖かい日などがおすすめです。
クッションフロアをはがす時のコツ
賃貸などの場合には、引っ越す時に原状回復が欠かせません。クッションフロアを両面テープで貼り付けると、はがしても両面テープが残ってしまってキレイにするのは困難です。そこで養生テープを貼ってその上に両面テープを貼る方法があります。
ただしこの方法にも難点があります。短期間ならば養生テープごと両面テープをはがせるのですが、何年もたった後ではキレイにはがれないこともあるのです。
そのため、メーカーによってはクッションフロア専用の滑り止めシートを添付しているところもあります。チェックしてみて、そのような便利アイテム付きの製品から選んで購入するのもよいでしょう。
また、はがし方のコツとは異なりますが、玄関のたたきやトイレなど、狭い空間にクッションフロアを取り入れる場合はこんな方法もあります。周囲の壁やちょっとした柱の凹凸などにはめれば、両面テープで貼り付けなくても安定させることができるのです。
交換や原状回復の時にも取り外せばよいだけなので、狭い場所にクッションフロアを取り入れる時は、型紙を取って切り抜き、はめ込むとよいでしょう。
なお、型紙を作って切り取る時は、型紙の裏表を間違えないようにするのも大切なコツです。せっかくクッションフロアを型紙通りに切り抜いても、ピッタリはまらなくなってしまいます。注意してください。
クッションフロアを貼る前に
クッションフロアの貼り方の前に、もう1つ作業をしておきましょう。必要なものが揃ったら、まずはクッションフロアを貼る場所をキレイに掃除します。汚れを丁寧に落としておかないと、クッションフロアをコツを守って貼っても、両面テープがはがれてしまうためです。
両面テープや養生テープがはがれたりしないように、ホコリや油汚れなどを残さずキレイに掃除してください。
安全に貼るコツ
クッションフロアの裏面には、「グラスウール」が使われています。グラスウールには厄介な性質があり、そのまま気付かずに触れればチクチクと痛み、人によってはかゆみや皮膚が赤くなるなどの、アレルギーに似た症状が出ます。
このグラスウールから身を守るためにも、作業服は長袖で、さらに軍手をしてから作業しましょう。グラスウールは裏面に付いているだけなので、貼り付けてしまえば後は大丈夫です。もし、グラスウールが心配だという方は、未使用の製品もあるのでチェックしてみてください。
クッションフロアの貼り方
道具の準備も掃除も全てすんだら、いよいよ貼り付けです。貼り方を理解すれば女性だけでもできるので、順を追って見ていってみましょう。
まずはクッションフロアを1枚だけ使う貼り方です。クッションフロアは両端の壁際に10cmほどの切りしろを残してカッターで切り、仮置きしてください。壁にある凹凸に合わせてクッションフロアをカットして、ピッタリはまるように調節します。
地ベラでしっかり端に印をつけてからカッターで切るか、クッションフロア用のコーナーカッターを使って、壁端の余分な部分を切り取ったら仮敷き完了です。この時、ペンで端にそって床に線を引いておくと、両面テープを貼る時の目安になります。
ただし、1枚だけしか貼らない時には、目立たないように線を引くようにしましょう。消しゴムなどで消せる鉛筆などがよいでしょう。
仮敷きしたクッションフロアを半分だけジャバラ状にめくったら、壁際から床に両面テープを貼っていきます。中央部分にも浮き上がり防止のために、両面テープを貼るのを忘れないでください。
後は剥離紙を取って片面ずつ貼り付けていくだけです。ずれないように注意しながら、ゆっくり戻すようにして貼っていくのがコツ。壁際もしっかり手で押し込んで、密着させます。空気を抜くようになでバケで両面テープのある位置を力を入れて押し、圧着させましょう。
壁際の仕上げはローラーでしっかり貼り付けます。壁際の凹凸部分もしっかり圧着させれば完成です。
残ったクッションフロアの保管のコツ
残ったクッションフロアは、また使う時のために丸めてとっておきましょう。クッションフロアの保管のコツは、重いものをのせたり、狭いところに押し込めたりせずに、ゆったりと負荷がかからないように保管することです。
クッションフロアは負荷がかかるとつぶれてしまって、せっかくのクッションが台無しになってしまいます。ゆとりを持って保管するようにしましょう。
また、残った端切れでコースターなどの小物を作ってみるのもおすすめです。汚れに強いので、トレーマットにしてもよいでしょう。コースターなどにする時は、グラスウール対策も忘れずにしてください。
2枚以上継ぎ合せる時の貼り方
クッションフロアを2枚以上並べて貼り付ける時の貼り方は、1枚だけの貼り方で仮置きした後に引いた目安線に沿って、もう1枚のクッションフロアを並べていきます。この時、柄物のクッションフロアを使う時には、柄合わせを忘れないでください。
柄合わせのやり方は、先に仮置きしたクッションフロアの柄に合わせてもう1枚のクッションフロアを10cmほど重ね、養生テープで留めます。壁側に10cmの切りしろを付けて仮敷きをしたら、必要であればまた目安線を引き、不要なら貼り付ける作業に移りましょう。
貼り方は1枚の時と同様に半分ずつ貼り付けていきます。1枚の時の貼り方と違う点は、2枚が重なる部分を最後に貼ることです。2枚重なっている部分の端から5mmほど内側に入ったところを、壁側からまっすぐに切っていきます。
この時、2枚重なっているクッションフロアを切り取るため、力を入れてしっかりと切ってください。反対の壁側まで切り取ったら、上側の切り取られた部分と、下にもある切り取られた部分の両方を取り除きます。
余分なクッションフロアを取り除いたら両面テープの剥離紙をはがし、左右のシートを戻してピッタリと貼り付けましょう。必要なら継ぎ目処理剤を使って接着し、ローラーで圧着したら完成です。
1枚の時の貼り方と違う点は、継ぎ目部分の処理が加わるだけ。3枚、4枚と増えても要領は同じです。
おわりに
クッションフロアの貼り替えは、貼り方のコツさえつかんでしまえば女性でもできる作業です。床の柄が変わるだけでも部屋の雰囲気はガラリと変わります。部屋の模様替えをしてみたくなったら、クッションフロアを取り入れてみるのはいかがでしょうか?
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