ブロッコリースプラウトの栄養を逃さない食べ方と、保存法は?
豆類や野菜の種子などを発芽させた食用新芽、スプラウト。2000年ごろから市場に出回り始め、おなじみのかいわれ大根や、注目を集めるブロッコリースプラウト、鮮やかな色合いのレッドキャベツスプラウト、ひょろっとした可愛らしい見た目のアルファルファなど、現在ではさまざまな種類があります。今回は、これらスプラウト類の選び方と保存方法、さらには栄養を逃さない食べ方をまとめてご紹介します。
軸にハリがあり、みずみずしいものを選ぶ
いずれのスプラウトも通年で出回っています。ここでは、フレッシュなものを見極めるポイントを覚えましょう。
新鮮なスプラウトを選ぶポイント
葉や軸(白い部分)がみずみずしい。
軸がシャキっとしている。
軸の長さが揃っていて、短いものがない。
葉の色が濃く、黒い斑点が出ていない。
底のスポンジが乾いていない。
パックのまま冷蔵保存し、3日~1週間ほどを目安に食べきる
スプラウトは乾燥に弱く、また新鮮なものでも3日ほど経つと傷んでくるため、できるだけ早めに使いきりましょう。使う分だけスポンジから取り外し、残りを保存する場合はそのままパックに戻して冷蔵庫の野菜室へ。
3日ほどで使いきらない場合は、根元まで水を注いでスポンジを湿らせ、ラップをして立てた状態で、冷蔵庫の野菜室で保存します。約1週間日持ちします。冷凍保存には向きません。
スプラウトは、種子と生長した野菜のいいとこ取り!
スプラウトは、種子に凝縮された栄養と、光合成によって生長した野菜の栄養を併せ持っており、なかでもブロッコリースプラウトは、ビタミンCやβ-カロテン、カルシウム、葉酸、食物繊維などを多く含んでいます。
また、最近はブロッコリースプラウトに含まれる「スルフォラファングルコシノレート」という健康成分に注目が集まっており、なかでも発芽後3日目のスーパースプラウトと呼ばれるものには、より多くのスルフォラファンが含まれています。ブロッコリースプラウトは自宅栽培もできるので、発芽後3日目を狙って収穫し、スーパースプラウトとして食べるのもおすすめです。
栄養を逃さないためには、生食がオススメ!
スプラウトの栄養を逃さない食べ方
栄養が損なわれるのを防ぐため、加熱せずにサラダやトッピングなど、生で食べる。
脂質との相性が良いため、ドレッシングをかけるとカロテンの吸収効率がアップする。
食べ方次第で効率よく栄養を摂取できるスプラウト。一年中手に入り、気軽に使えるため、料理のアクセントとしてだけでなく、栄養面でも役立てていきたいですね。
最終更新:2022.12.19
文:窪和子
写真:小林友美
監修:カゴメ
参考文献:
『ひと目でわかる! 食品保存事典』島本美由紀著(講談社)
『新・野菜の便利帳』板木利隆監修(高橋書店)
『もっとからだにおいしい野菜の便利帳』白鳥早奈英・板木利隆監修(高橋書店)
『改訂9版 野菜と果物の品目ガイド』(農経新聞社)
出典:
独立行政法人農林水産消費安全技術センター 「有機農産物(スプラウト)の調査結果」
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