コツが分かれば簡単!誰でもできる壁紙貼り替えDIY
壁紙の張り替えを、DIYしたいと思うけど、素人ができるのかしらと不安を感じていませんか?でも、最近の壁紙の張り替えって、悩むほどは難しくないように壁紙が加工されています。DIYで壁紙を張り替えるコツを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
DIYで壁紙を張替える前の準備
壁紙を張り替えるには、2つのパターンがあります。1つは、既にある壁紙の上に、新しい壁紙を張るパターン。もう1つは、古い壁紙を剥がして新しい壁紙を張るパターンです。
DIYで壁紙を張り替えるための下準備は、どちらの場合もほぼ同じです。大切なのは、壁紙を張る場所の下地をしっかり作ることなのです。
職人さんが壁紙を張る場合に使われる言葉が、下地10年、張り5年というものです。それほど下地作りが大切だということです。
素人がDIYで壁紙を張り替える場合は、それほどのクオリティーは求められませんが、できるだけキレイに張りたいという人は、ぜひ下地作りをしっかり行ってみましょう。
既にある壁紙の上に、新しい壁紙を張る場合は、最初に汚れをしっかり落としてください。ホームセンターなどで購入できる、住宅用洗剤でおおむね大丈夫です。
壁紙を剥がして新しい壁紙に張り替える場合は、古い壁紙をしっかり剥がしてください。壁紙を剥がした下地を確認し、それに使用できる壁紙を選ぶ必要があります。分からない場合は、ホームセンターのスタッフに、相談してみましょう。
DIYで壁紙を張り替える前の下準備を紹介します。
壁紙を貼る下地の埃や接着剤の残りもキレイに落とします
下地の壁をフラットにします
壁紙を準備します
1.壁紙を貼る下地の埃や接着剤の残りもキレイに落とします
壁紙を剥がして、新しい壁紙に張り替える場合も、下地をフラットにすることが大切です。
剥がした壁紙の接着剤が残っている場合は、木片にサンドペーパーを巻くなどしたものを作って、丁寧にこすり落としてください。穴や切れ目から入った汚れも、しっかり落としておきましょう。
2.下地の壁のフラットにします
壁を剥がしてみると、下地の素材が分かります。それぞれの材質に合わせた、下地の作り方を紹介します。
○コンクリート
凸凹があれば、パテで埋めます。その後、シーラー処理をすれば完璧です。シーラー処理とは、下塗り用塗料です。
○ベニヤ板
ささくれなどがあれば、サンドペーパーでこすり落としておきましょう。こちらも、シーラー処理をすると、壁紙の張り替えが、より美しくできます。
○ペンキが塗られた壁
シーラー処理をすれば、壁紙を張ることができます。凹みがあるときは、シーラー処理をしてからパテで埋めてください。
○プリント合板
最近の建材として多用されているプリント合板は、表面がツルツルしているため、そのまま壁紙を張ることはできません。
最初に目の粗いサンドペーパーでこすって、わざとザラザラさせておきます。次にプラゾールを塗り、さらにパテを塗ります。パテが乾いたら、目の細かいサンドペーパーでフラットな表面に仕上げておきます。
○砂壁・綿壁
綿壁の場合は、飛び出している繊維を先にカットしておきます。そして、シーラー処理後、凸凹をパテで埋め、サンドペーパーで平らな表面を作っておきましょう。
3.壁紙を準備します
壁紙は、柄があるもとの無地のもので必要となる分量が違ってきます。
○無地の壁紙を使用する場合
壁紙を張り替える場所の縦と横の長さを測定し、それに切しろ分を足して購入すれば問題ありません。切しろは、上下左右とも10㎝もあれば十分ですから、必要寸法にそれぞれ20㎝を足して計算しください。
○柄のある壁紙を使用する場合
柄のある壁紙には、リピート幅が記載されています。何センチ幅で柄がくりかえされているのかを、リピート幅といい、縦にも横にもリピート幅はあります。
例えば、巾92㎝ 193㎝ ↔92㎝とあった場合、横幅は92㎝で柄がリピート、縦は長さが193㎝の壁紙ですが、柄は92㎝で繰り返されますという意味です。
そこで、柄のある壁紙の計算方法を紹介します。縦の寸法も、横の寸法もリピート幅で計算します。
例えば、縦の長さを床から天井まで250㎝とします。リピート幅が92㎝の場合、250㎝÷92㎝と計算すると、2.71となります。2.71回のリピート幅が必要ということですから、3リピート幅で縦の長さを決定します。
92㎝×3リピート=276㎝ですから、縦193㎝の壁紙の場合は2枚必要になります。
横の長さが360㎝必要とした場合、92㎝で柄がリピートする場合360÷92=3.91ですから、4リピート分の壁紙が必要です。92㎝×4リピート=368㎝分の幅の壁紙を準備しましょう。
結果、幅368㎝の壁紙を2枚購入する必要があります。柄によっては、これに切しろを加える必要がありますので、注意してください。
DIYで壁紙を張替える基本的な手順
下地の準備が整ったら、DIYで壁紙を張り替えるのは80%完成したも同然です。ここからは、壁紙を張り替える手順について紹介します。
壁紙をカットします
壁紙裏面の糊を戻します
1枚目の壁紙を張る位置に目印の線を引きます
目印の線に沿って壁紙を張ります
壁紙に残って空気を出します
上下を切ります
2枚目以降の壁紙をの壁紙を同じ手順で切ります
最後に縦に残った壁紙を切って完成です
ホームセンターで、壁紙を張り替えるときに必要な道具がセットで販売されています。手軽な値段で購入できますし、作業がスムーズにできますからおすすめです。
いくつか注意点がありますので、流れに沿って解説します。
1.壁紙をカットします
柄のあるものは、柄合わせをしながらカットしてください。
2.壁紙裏面の糊を戻します
水を含ませたスポンジで裏面に水分を補給し、糊を戻すタイプの壁紙が沢山あります。そのほかには、シールタイプ、生糊タイプなどがありますので、それぞれの壁紙のタイプに合わせて作業してください。
3.1枚目の壁紙を張る位置に目印の線を引きます
最初の1枚目が、壁の隅ではない場合に必要です。振り子のようなものをぶら下げて天井や床に対して垂直を確認し、その位置に線を引いてください。
4.目印の線に沿って壁紙を張ります
垂直の線を引いた場合は、それに合わせて壁紙を張ります。端から張る場合は、壁の枠に沿って張り始めますが、切しろを取って張ると仕上がりがキレイになります。
5.壁紙に残って空気を出します
1枚貼るごとに、中の空気を抜きます。壁紙の中央から外に向かって、ヘラを滑らせて作業を行ってください。
6.上下を切ります
ヘラを当てながら、上下の切りしろを切り落とします。縦にもあれば、同じように切り落としましょう。
7.2枚目以降の壁紙をの壁紙を同じ手順で切ります
柄合わせの必要があれば、慎重に合わせながら2枚目以降を張っていきましょう。
知ってくと便利!DIYで壁紙を張替えるときのコツ
壁紙をキレイに張るコツを知っているだけで、DIYの仕上がりに差が出ますよ。初心者には難しく思える場所別に、壁紙の張り方のコツを解説します。
壁に角がある場合の壁紙の張り方のコツ
部屋全体の壁を張り替えようとすると、どうしても4隅という角があります。そこをキレイに貼るには、チョッとしたコツがあります。
まずは、貼り進めたい次の壁に、余裕を持たせた壁紙を手で1箇所抑える程度の仮止めをします。そのままの状態で、反対側の位置決めをしましょう。
位置を決めたら、ずれないようにしっかりと壁紙を貼ります。この時、仮止めをした側の壁紙は、貼らないように注意してください。
角までしっかりヘラで抑え、空気も抜きます。次に、仮止めをしておいた壁に移ります。天井部分の切り落とし部分は、ハサミで切り込みをいれておきます。
次の壁は、角から外側に向けて空気を出しながらしっかり貼りましょう。最後に上下を切り落として角の完成です。
コンセントの周囲の壁紙の張り方のコツ
コンセントは、先にカバーを外しておきます。外枠だけではなく、コンセントカバーを取り付けるためのパーツもドライバーで外してください。
壁紙は、そのまま貼ります。そして、コンセントの位置を切り抜き、外しておいたパーツとコンセントカバーを取り付けて完成です。
コンセントの上下左右のでっぱりに定規やヘラを当ててきると、過不足なく壁紙を切り落とすことができます。
壁紙の隙間や繋ぎが上手くできなかった時の補修
壁紙と壁紙の間が、微妙に空いてしまった時や浮いている感じがしたときは、ローラーで抑えるとキレイに繋がります。
また、壁の上下などに隙間や浮きを補修したとき、長持ちさせたい場合や仕上げをもっと美しくしたい時など、ジョイントコークを使うとそれが可能です。
外せない障害物の周りに壁紙を張る場合のコツ
外せない障害物の場合は、壁紙のその部分にだけ切り込みを入れ、壁紙を張った後に切り込み部分を障害物の形に沿って切り落とします。
エアコンなど、大きな障害物が壁にある場合は、脇、上下を別々に張ります。柄合わせが必要な場合は、この場所を張り始める起点にした方が、後の作業がやりやすくなります。
おわりに
DIYで壁紙を張り替える際のコツを紹介しました。最大のポイントは、下地をしっかり作りこむことにあります。あとは、張っていく間に作業に慣れてきて、思いのほか簡単に張り替えができます。ぜひ挑戦してみましょう。
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