【福徳を招く旅】山梨・石和温泉で七福神巡り。美肌の湯も満喫

【福徳を招く旅】山梨・石和温泉で七福神巡り。美肌の湯も満喫

こんにちは! 編集者の藤田華子です。今回は、来る厄年に備えるべく、人生の諸厄を転じて福運を授けてくださるといわれる「七福神巡り」をしたいと思います!

七福神巡りのコースは日本各地にありますが、向かうのは山梨県の石和温泉。甲斐・武田家のふる里でもある地で、歴史を感じながら七福神のお参りができるんです。お寺を巡り、温泉に浸かる、そんな運気と元気をチャージする列車旅に出発!

新宿駅

新宿駅から約1時間30分で石和温泉へ

特急 かいじ

JR新宿駅から特急「かいじ」に乗り込みます。JR勝沼ぶどう郷駅を通過してからぶどう園が広がり、旅気分も高まる!

JR石和温泉駅まで約1時間30分。車窓を眺めていたらあっという間に到着しました。

恵法寺

恵法寺:美しい水琴窟と厄除けの毘沙門天

七福神を徒歩で巡るには距離があるので、石和温泉駅構内にある石和温泉駅観光案内所の「石和温泉レンタルサイクル」を利用しました。

石和温泉駅から自転車で10分ほどの「恵法寺(えほうじ)」へ到着!

恵法寺 境内

手入れが行き届いた美しい境内

恵法寺 水琴窟

水琴窟。緑の筒に耳を当てると音色が!

境内で気になるものを発見。庭のお手入れが趣味だという住職が手づくりした「水琴窟(すいきんくつ)」で、筒に耳を当てると、ピン、ピンと、琴の音色のような音が聞こえます。

水琴窟は日本庭園の装飾のひとつで、空洞の中に水滴を落としその音を反響させるものです。

小川のせせらぎや風の音など、自然界の不規則なリズムは「1/fゆらぎ」といって心を癒す効果があるそう。こちらの水琴窟も不思議と気持ちが澄みわたります。

恵法寺 毘沙門天

金運、開運、商売繁盛、勝ち運、健康長寿、厄除の神様である毘沙門天にお参りし、かわいい色紙を購入。御朱印をいただきました!

七福神御朱印色紙

記念すべき最初の御朱印!

この色紙を片手に、七福神巡りをして御朱印を集めます。

※編集部注:石和温泉七福神まいりの色紙は全寺院で購入が可能(詳しくこちら

スポット情報
日蓮宗 真光山 恵法寺
住所:山梨県笛吹市石和町四日市場2282

遠妙寺

遠妙寺:財福・子孫繁栄の大黒天

恵法寺から自転車で5分ほどの「遠妙寺(おんみょうじ)」へ!

遠妙寺

遠妙寺は、日蓮上人が1272年に開いたお寺で、謡曲『鵜飼』の発祥の地でもあります。

遠妙寺 大黒様

境内には、ど〜んと古来豊作、財福の神様である大黒様が!

スポット情報
日蓮宗 鵜飼山 遠妙寺
住所:山梨県笛吹市石和町市部1016

佛陀禅寺

佛陀禅寺:三徳を授けてくれる福禄寿

遠妙寺のほど近く、自転車で1分ほどの「佛陀禅寺(ぶっだぜんじ)」に到着しました。

佛陀禅寺

1269年に建てられ、1540年頃に武田信玄の働きかけで臨済宗妙心寺派に改められました。静かな境内に、長い頭と長い顎髭、大きな耳たぶが特徴の福禄寿(ふくろくじゅ)様がたたずみます。

佛陀禅寺 福禄寿様

福禄寿は幸福、奉禄、長寿の三徳を授けてくれる神様。そのお名前の「福」は幸福、「禄」は財宝、「寿」は長寿を表しているそう。こちらで3つ目の御朱印をいただきました。

スポット情報
臨済宗 調御山 佛陀禅寺
住所:山梨県笛吹市石和町市部864

大蔵経寺

大蔵経寺:長寿延命・諸病平癒の寿老尊

七福神巡りもそろそろ折り返し。「大蔵経寺(だいぞうきょうじ)」は、佛陀禅寺から石和温泉駅を挟んだ反対側にあるので、自転車で15分ほどかかります。

大蔵経寺

山梨の百名山・大蔵経寺山のふもとに建つ大蔵経寺。722年に法相宗の行基菩薩を開祖としたのが始まりと伝えられており、今回の七福神巡りのなかでは一番古い歴史を持ちます。

大蔵経寺

こちらで祀られている寿老尊(じゅろうそん)は、長寿、無病息災の神様ということで、家族の健康を祈り御朱印をいただきました。

七福神御朱印色紙

4つ目。半分集まりました!

大蔵経寺での要チェックは、素晴らしい池泉回遊式蓬莱庭園と現代仏画を拝めること。(拝観料300円)

大蔵経寺

角度によって、黄金色に光ります

大蔵経寺山と池泉回遊式蓬莱庭園を臨む風景があまりに美しく、さらに、本堂にある龍の天井画は迫力満点。つい時間を忘れ見入ってしまいました。

スポット情報
真言宗 松本山 大蔵経寺
住所:山梨県笛吹市石和町松本610

華やぎの章 慶山

本日のお宿「華やぎの章 慶山」へ

石和温泉駅観光案内所へ戻ってレンタルサイクルを返却。

石和温泉駅から徒歩5分ほどの場所にある「華やぎの章 慶山」へ。平坦な道がほとんどだったとはいえ、自転車で汗をかいたので、まずはお風呂に向かいます。

美肌の湯 花桐

美肌の湯 花桐。1日ごとに男女が入れ替わる

石和温泉は1961年に、石和のぶどう園から高温の湯が湧いたのがきっかけで見つかったそう。付近の川に流れ出した「青空温泉」が有名になり、その後、石和は温泉観光地として発展してきました。

たっぷり、ごうごうと流れ出る湯量が気持ちいい露天風呂。自噴温泉で、桧風呂を楽しめます。

露天風呂

お湯は、まさに美肌の湯! 入った瞬間に、お肌がツルツル、なめらかになってびっくり! いつまでも浸かっていたくなりますが、そろそろお食事の時間です。

宿の中の大浴場街

居酒屋もあり、賑やかな大浴場街

夕食は、山梨県産黒毛和牛のサーロインステーキや、甲州の名物料理・ほうとうなど、地元の食材を使ったお料理に舌鼓を打ちました。

夕食

地元の食材をふんだんに使った夕食

ほうとう、体があったまる〜!

ほうとう

お腹いっぱいになったところで、本日はおやすみなさい。

南甲府駅

2日目は列車とバスで。「JR南甲府駅」

2日目は、列車とバスでゆっくり景色を眺めながら七福神を巡ることに。石和温泉駅から中央本線に乗り約5分でJR甲府駅へ、そして身延線に乗り換えて約10分でJR南甲府駅に着きました。

身延線は、ホームの両側を線路が走る「島式ホーム」の形をしている駅が多く、ホームから駅舎へは構内踏切を渡って行くようになります。

南甲府駅 島式ホーム

ホーム端の構内踏切を渡ると駅舎です

構内踏切を渡るのは、初めて!

南甲府駅 駅舎

1928年に建った駅舎。風格が漂います

南甲府駅の駅舎は、1928年に建てられた当時のまま残っている貴重な建物。ただものではない風格が漂います。

常徳寺

常徳寺:商売繁盛・五穀豊穣の恵比寿天

南甲府駅から奈良原方面行きのバスに乗り、揺られること約5分で大黒橋のバス停へ。そこから3分ほど歩き、「常徳寺(じょうとくじ)」に着きました。

常徳寺 境内

「ほほえみながらくぐると、笑顔が一層輝き、その笑顔がまわりの人々を幸せにする」

そんなメッセージのある招福幸輪をくぐりました。

常徳寺 招福幸輪

ほほえみながらくぐります

恵比寿様に、にっこりとお参りしたら、ほんのり明るい気持ちに。

常徳寺 恵比寿様

商売繁盛、五穀豊穣、大漁祈願の神様である恵比寿様の笑顔が、参拝者の心を和ませながら「ほほえみは善行の始め、善行は福徳の基なり」と語りかけているようです。

スポット情報
日蓮宗 高光山 常徳寺
住所:山梨県笛吹市石和町東高橋133

常在寺

常在寺:笑門来福・夫婦円満の布袋

七福神巡りも残すところあと2つ! 常徳寺から歩くこと15分ほどの「常在寺(じょうざいじ)」に着きました。

1421年、伊豆国本覚寺から一乗坊日出上人が教えを広める際に立ち寄り、当時の薬師堂にて数日間布教したのちに、堂を荘厳山常在寺と改めたのが始まりといわれています。

常在寺 境内 常在寺

笑門来福、夫婦円満、人徳の神様である布袋尊は、中国の僧侶がモデルとなったといわれています。親しみのある表情をした神様です……!

七福神御朱印色紙

色紙にもたくさんの御朱印が集まりました!

スポット情報
日蓮宗 荘厳山 常在寺
住所:山梨県笛吹市石和町唐柏459

蓮朝寺

財運・縁結びの弁財天

七福神巡りも、いよいよクライマックス。常在寺から歩くこと12分ほどの「蓮朝寺(れんちょうじ)」が最後の目的地です。

こちらは甲斐の国主・武田信虎、信玄の譜代家老であった原加賀守の菩提所として創建された原一族ゆかりの旧跡で、500年あまりの歴史があるんだそう。

蓮朝寺

弁財天のルーツは少し変わっていて、もとはインドのサラスバティー川の河神。のちに梵天の妃となって広く信仰されるようになり、これが仏教に取り入れられ、音楽、弁舌、財富、知恵、延寿、良縁を司る神様となったそうです。

蓮朝寺

スポット情報
日蓮宗 法原山 蓮朝寺
住所:山梨県笛吹市石和町小石和464

最後の御朱印をいただき、色紙が完成しました! 色紙完成者には、羽根矢が贈られます。

七福神御朱印色紙 羽根矢

七福神巡り完了! 感無量……!

常徳寺の住職さんに、「色紙と羽根矢は神棚があればそこに祀り、ない場合はリビングの高い場所に飾っておき、1年ほど経ったらお焚き上げに持っていくように」と教えていただきました。そしてまた七福神巡りをするのが理想だそう。

南甲府駅から甲府駅を経由し、再び特急「かいじ」で新宿駅へ。

美しい山々を眺めながらお寺を巡り、温泉にも浸かってリフレッシュした2日間。これでまた1年、元気に健やかに過ごせるぞ、そんな気持ちが湧いてきました。パワーチャージしたい方は、ぜひ石和温泉で七福神巡りを!

新宿駅

掲載情報は2022年1月20日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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