樋口真嗣が語る“昔からめちゃくちゃ謎”な特撮技術とは?『サンダーバード55/GOGO』日本語劇場版 完全オリジナルシーンのこだわりも明かす

日本放送開始55周年を祝して発足された「サンダーバード55周年プロジェクト」の目玉企画として、奇跡の完全新作として帰ってくる日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』(本日より劇場上映、2022年1月8日よりオンライン上映)の構成担当を務めた映画監督の樋口真嗣さんのインタビューをお届けします。

1965年にイギリスで放送開始された国際救助隊の活躍を描くマリオネット・エンターテインメント「サンダーバード」は、独自の撮影技法を確立した特撮人形劇の最高傑作として名高いシリーズであり、その後多くの作品に影響を与え半世紀たった今も世代を超えて愛され続けています。

本国イギリスの熱狂的なサンダーバードファンのクラウドファンディングによってオリジナルの撮影手法を完全再現し制作された3話のエピソードを樋口さんが日本公開用にオープニングやエピソード間に日本独自の演出を追加し、日本だけの1本の映画として構成した特別版の完全新作エピソード、日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』。当時音声ドラマとして書かれた脚本をもとに、はじめて映像化されたものをオリジナルへのオマージュとしてスーパーマリオネーションの伝統的な技術を駆使して撮影され、完全新作としてよみがえります。

樋口真嗣さんに、この奇跡的な完全新作の魅力、そして樋口さんも長年疑問に感じている「サンダーバード」の特撮技術、さらに日本語劇場版ならではのオリジナルシーンについてまで、たっぷりとお話を伺いました!

「日本人やイギリス人とか島国っぽさがある」

――まず、樋口さんのサンダーバードへの想いや思い出をお聞かせください。

樋口:65年に誕生している作品なんですけど、日本では66年にNHKで最初の放送が始まって、私が観ているのはそのあとの再放送くらいからだと思います。その頃にプラモデルが大々的に売っていて。安くて小さいやつで、しかも箱とかにも入っていない、駄菓子屋でスーパーボールみたいな感じで壁にボール紙でぶら下がって売っているタイプで、それを買って興奮していましたね。

他の作品が人間型のヒーローや怪獣だったりといったキャラクターの中で、「サンダーバード」は乗り物がちょっとキャラクターになっている。それまで、車だったり、電車やバス、そういったものはブリキのおもちゃで売っていましたけど、やっぱり車とかって実在するものの延長上だったりする中、「サンダーバード」は見たことがない乗り物で、しかもそれが大活躍する話ですごくドキドキしながら観ていました。

『サンダーバード55/GOGO』
2022 年 1 月 7 日(金)劇場上映開始/1 月 8 日(土)オンライン上映開始
プロデューサー:スティーブン・ラリビエー
監督:ジャスティン・T・リー(「サンダーバード登場」)、スティーブン・ラリビエー(「雪男の恐怖」)、デヴィッド・エリオット(「大豪邸、襲撃」)脚本:アラン・フェ
ネル(「サンダーバード登場」、「大豪邸、襲撃」)、デヴィッド・グラハム、デスモンド・サンダース(「雪男の恐怖」)
特殊効果監督:ジャスティン・T・リー、スティーブン・ラリビエー、デレク・メディングス 音楽:バリー・グレイ
スーパーバイザー:デヴィッド・エリオット オリジナル製作:ジェリー・アンダーソン、シルヴィア・アンダーソン
原題:THUNDERBIRDS THE ANNIVERSARY EPISODES(「INTRODUCING THUNDERBIRDS」, 「THE ABOMINABLE SNOWMAN」, 「THE STATELY HOMES ROBBERIES」)
製作国:英 配給:東北新社/STAR CHANNEL MOVIES
Thunderbirds TM and (C) ITC Entertainment Group Limited 1964, 1999 and 2021. Licensed by ITV Studios Limited. All rights reserved.
【映画公式サイト】tb55movie.com[リンク]
【55 周年特設サイト】https://www.tbjapan.com/
【公式 SNS】@thunderbirds_jp 【ハッシュタグ】#サンダーバード55

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