レタス、ごぼう、アスパラガスなど見る機会が少ない野菜の花6選
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スーパーなどでよく見る野菜も、その花を見ることは少ないかもしれません。今回は、食べる機会の多い野菜の中から、6種類の花を紹介します。
何のために野菜は花を咲かせるの?
花には、雌しべが雄しべから花粉を受けるという、重要な役割があります。この「受粉」によって、種ができたり、実ができたりします。
野菜の花には、ひとつの花の中に雄しべと雌しべがあるものと、雄花と雌花に分かれて咲くものがあります(一部の野菜には、花を咲かせない品種もあります)。また、花を咲かせるにはたくさんの栄養が必要となり実の生長を妨げるため、花が咲く前に収穫する野菜もあります。
ひとつの花の中に雄しべと雌しべのある野菜、雄花と雌花が咲く野菜についてはコチラ
花が咲く前に収穫する野菜についてはコチラ
この花を咲かせる野菜は?
●トマト
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トマトの花はひとつの花の中に雄しべと雌しべがあり、小さく黄色い花です。花を静かに揺らすと実がつきやすくなります。
●なす
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なすの花もトマトと同じく、ひとつの花の中に雄しべと雌しべがあります。トマトの花によく似た形の、紫色の花です。なお、雌しべが雄しべより長ければ、健康的に育っている証拠です。
●きゅうり
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小さく黄色い花を咲かせます。雄花(上のイラスト左)と雌花(右)がありますが、花のつけ根がふくらんでいるのが雌花で、この雌花に実がなります。花のついた幼果は「花丸」と呼ばれ、料理のあしらいとして用いられます。
●レタス
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レタスの花は黄色く、たんぽぽに似ています。花が落ちた後、綿帽子(上のイラスト右)になる点も似ています。なお、レタスもたんぽぽも同じキク科の仲間です。
●ごぼう
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ごぼうの花は、アザミによく似た紫色の花です。ただ花が咲く前に収穫してしまうので、めったに目にすることのない貴重な花です。
●アスパラガス
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ユリ科のアスパラガスは、スズランのような小さな釣鐘型の黄色い花を咲かせます。雄株と雌株があり、雄株の方の収穫量が多めです。
最後に
なかなか見る機会のない野菜の花。野菜にどのように花が咲き、実がなるのかを話題にしてはいかがでしょうか。
[ごぼう]覚えておきたい、あく抜きや切り方など調理のコツ
![[ごぼう]覚えておきたい、あく抜きや切り方など調理のコツ](https://getnews.jp/extimage.php?8de587864bf327f482ee3cd58eb6dd5f/https%3A%2F%2Fwww.kagome.co.jp%2Flibrary%2Fvegeday%2Fimg%2Fvegetables%2Fimg_burdock_main.jpg)
独特の風味と歯ごたえが特徴のごぼう。食物繊維が豊富で、かたいので、しっかり噛んで食べる必要があります。よく噛むことは早食いを防止して満腹感が得られやすくなります。
最終更新:2022.12.21
文:アーク・コミュニケーションズ
イラスト:林タロウ
監修:カゴメ
参考文献:
『新・野菜の便利帳 おいしい編』板木利隆監修(高橋書店)
『野菜とハーブのプランター菜園』藤田智監修(ブティック社)
『NHK趣味の園芸 やさいの時間 藤田智の 野菜づくり大全』藤田智監修(NHK出版)
出典:
農研機構
野菜花き研究部門 野菜の花の写真
作物研究部門作物見本園(たんぽぽの分類)
独立行政法人農畜産業振興機構
やさいのひみつ「花の役わりを調べよう!」(受粉で実ができる野菜、花が咲く前に収穫する野菜)
今月の野菜「ごぼう」(ごぼうの花)
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