里芋の定番レシピ!里芋とイカの煮物をやわらかく仕上げるコツ
里芋が煮崩れたり、イカがかたくなったりと、見た目もきれいに、おいしく仕上げることが難しい里芋とイカの煮物。テレビやラジオ、雑誌をはじめ、健康を支えるプログラムの開発まで、幅広く活躍する管理栄養士の小島美和子先生に、おいしく仕上げるコツと、失敗したときのリメイクレシピを教えていただきました。
里芋とイカの煮物
イカの旨みがしみ込んだ里芋がおいしい!定番の煮物です。
材料(2~3人分)
里芋:5~6個(正味300g)
スルメイカ:1杯
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だし:300ml
砂糖:大さじ2
醤油:大さじ2
酒:大さじ2
みりん:大さじ1
作り方
里芋はタワシ(※1)で洗い、ザルに上げて乾かしてから皮をむき、下の画像のように同じ大きさになるように2等分に切る。小さいものは切らずに丸のままでOK。
1 タワシがない場合は、くしゃくしゃにしたアルミホイルでも代用可。
里芋の皮のむき方はコチラ鍋に1と、里芋がひたひたに浸かるくらいの水(分量外)を入れて火にかける。煮立ってきたら弱火にし、8~10分茹でてザルに上げ、水気を切る。
里芋を茹でるコツ
・里芋を下茹ですると適度にぬめりがとれ、味がしみ込みやすくなります。またぬめりが少なくなることで焦げつきにくくなります。
・里芋は工程6で煮るため、完全にやわらかくなっていなくてもOK!
イカは胴と足がついているところをはずし(下の画像を参照)、ワタごと足を引き抜き、軟骨も取り除く。足は目とワタを切り落とし、くちばしを除き、吸盤は包丁でこそげとる。水洗いをし、水気を切る。
下の画像のように、胴は1cm幅の輪切りにし、足は2本ずつに切り分ける。
鍋にAを入れて煮立たせ、4を加え、混ぜながら色が変わるまで煮て取り出す。
イカをやわらかく煮るコツ
煮すぎないように、下の画像くらいに色に変わったら取り出します。
5の煮汁に2を入れ、紙ぶた(※2)をし、竹串がスーッと入るくらいのやわらかさになるまで20分前後煮る。
2 紙ぶたの作り方:クッキングシートを鍋よりひと回り大きい四角形に切る。4つ折りにし、さらに三角形なるように折る。鍋の半径に合わせて端を切り落とす。三角形の尖った方を5mm切り落とし、辺の部分に3~4カ所切り込みを入れる。
5を戻し、煮くずれないようにやさしく混ぜ、2~3分煮る。下の画像くらいの色味になれば完成。
リメイクレシピ:里芋とイカの炊き込みご飯
部分的に焦げてしまったときや、食べ方を変えて楽しみたいときは、炊き込みご飯にリメイクするのがおすすめです。
●材料
・米:1合
・里芋とイカの煮物: 150g(里芋とイカはお好みの分量で)
・里芋とイカの煮物の煮汁:大さじ2
・塩:小さじ1/6
・小ネギ:適量
●作り方
1.米は洗い、1合の目盛りまで水を入れ、30分ほど置いておく。
2.里芋とイカの煮物は食べやすい大きさに切る。
3.1に煮汁、塩を混ぜ、2をのせ、炊く。炊き上がったら混ぜ、小口切りにした小ネギをちらす。
最後に
味がしみ込んだ里芋とイカの煮物はご飯のお供にぴったりです。ぜひ作ってみてください。
小島美和子/Miwako Oshima
管理栄養士/健康運動指導士/産業栄養指導者
女子栄養大学卒業後、食品会社での商品開発業務、大学病院などでの臨床栄養指導等を経て、 有限会社クオリティライフサービス設立。働く人の食生活改善保健指導プログラムなどの企画開発を行う。TV、ラジオ、雑誌への出演のほか、厚労省の特定保健指導の実践的指導者育成プログラム開発ワーキングメンバーやTHP指導者養成専門研修及び産業保健指導専門研修など、各種研修講師等も多数担当。また、健康商材・サービスの価値、訴求力を高めるコンテンツ、プロモーションのコンセプトづくりから、より効果を出すプログラムの開発まで、管理栄養士の専門性を活かした食生活の現場でQOLを高める事業を企画・展開している。
ホームページ/オフィシャルブログ /FB
[里芋]皮むきや下ごしらえのコツ
秋の風物詩「いも煮会」や「いも名月」など、古くから祭りや神事には欠かせない、日本人とは長いつきあいの食材。水分を除くほとんどがでんぷん質です。食べるとかすかなえぐみを感じますが、これはシュウ酸を含むため。このシュウ酸は皮をむくときのかゆみの原因にもなっています。
最終更新:2022.12.27
文・写真:小島美和子
監修:小島美和子、カゴメ
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