日本のテレビ局は番組のネット配信に消極的? 海外では放送された番組が見放題

日本人のテレビ離れが進む中、テレビの視聴率も年々下がってきている。テレビ局からしたら視聴率はスポンサーにアピールするための最大の指数である。そんな視聴率が下がってきていては広告費も減り、制作費も削られ豪華な番組ができなくなるだろう。いわゆる負のスパイラルである。もちろん予算が多ければ良い番組ができるというわけではない。低予算の深夜番組にも面白い番組は数あるが、局側はゴールデンの予算をふんだんに使った番組で盛り上げて行きたいようである。

そんな日本のテレビ局と海外のテレビ局との違いは何なのだろうか。それはネット動画サイトへの積極性である。海外のテレビ局は放送した番組をネット動画サイトで無料及び有料でオンデマンド配信して、いつでも観られるようにしている。しかし国内のテレビ局はドラマやアニメ、人気バラエティはDVDで販売し、ネットで視聴させるということはまずありえない。

仮に動画サイトで配信したとしてもスピンアウト企画くらいだろう。先日まで放送していたテレビ東京の『快適!Amazon生活』も動画サイトである『ニコニコ動画』で配信されるとしていたが、よくよく話を聞いてみると『ニコニコ動画』版が別物として配信されるのであった。

『Voddler(www.voddler.com)』というスウェーデンの有名なサイトが存在し、そこにはワーナー・ブラザーズ、ディズニー、ユニバーサル、BBCなど人気会社が名を連ねている。有料の物もあれば無料で全て観られる作品もある。作品数は3000作品以上で、高画質配信されている。日本の皆もご存じな『hulu(フールー』はテレビ東京とフジテレビが参入しておりドラマを配信している。

日本では『第二日本テレビ』や『ワッチミー!(フジテレビ)』を筆頭にネットの動画サイトはコケっぱなしである。最近になりフジテレビが『フジテレビオンデマンド』の開始や『YouTube』での配信を行っているが、まだまだ海外の動画サイトと比べたら消極的に見える。

日本のテレビ局も外資に押されていないで各局が組んで動画配信サービスを提供するくらいの勢いじゃないと、テレビ離れ解消は難しいだろう。しかしテレビ局が気にするのは結局“視聴率”でありテレビで見て欲しいのだろう。

これは日本の音楽業界にも言えることである。海外では『YouTube』でフル視聴ができ、購買意欲をそそらせるという前向きな姿勢だが、日本は音楽団体が盾になっている。過去に宇多田ヒカルさんが『YouTube』に公開した公式動画を“Media Interactive Inc.”が著作権侵害で削除してしまったという事故もあった。その後楽曲は復旧されたが、日本は利権のしがらみがあるのだとしみじみ思ってしまった。

『アメトーーク!』を放送後に動画配信したらDVD売れなくなっちゃうからね……。

Amazonで買った物だけで生活する番組がテレビ東京で放送! 3月4日深夜1時から

※画像は『Voddler』より引用。

※この記事は、ゴールドラッシュの「ソル」が執筆しました。[リンク]

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