「河岸を変える」とはどんな意味でどんな時に使う言葉?「河岸」とはいったい何のこと?
「河岸を変える」とは、状況を変える際に用いられる言葉です。
まあ、場所を変えることを指す場合もあります。
では、この言葉の「河岸」とは、そもそも何を指しているのでしょうか?
そこでここでは「河岸を変える」という言葉について、その意味や由来についてご紹介します。
「河岸を変える」とは
まずは「河岸を変える」という言葉の意味を見ていきましょう。
その使い方や、類義語についても併せて解説します。
「河岸を変える」の意味
「河岸を変える」とは、状況や環境を変える際に用いられる表現です。
特に場所を変えることで状況を変える際に用いられます。
例えば、路上販売をしているとして、人がなかなか食いついてくれないとします。
その際に、人が寄ってきてくれそうな場所に移動することを「河岸を変える」と表現できます。
また、純粋に場所を変えることをあらわす際にも使用されます。
特に飲食や遊ぶ場所を変える際に用いられます。
「河岸を変えて飲み直そう!」と言われたら、まだ帰りたくないけど雰囲気は変えたいから、お店を変えて改めて飲み始めようという提案されたという事になります。
「河岸を変える」の類義語
「河岸を変える」の類義語としては、場所を転々と変えることをあらわす言葉が当てはまります。
そのため、「はしご酒」や「食べ歩き」などが該当するでしょう。
飲食する場所を、1軒だけではなく2軒3軒と変えていくことに対して「河岸を変える」と表現するためです。
「河岸」とは何のこと?
では「河岸を変える」の「河岸」とは何のことなのでしょうか?
ここでは「河岸」があらわすものについて見ていきましょう。
「河岸」とは
「河岸を変える」では「かし」と読みますが、河岸には他にも「かがん」や「かわぎし」とも読みます。
この河岸とは、狭義では河川や運河、湖、沼の岸にできた港などを指します。
また魚河岸のように魚市場などを指すこともあります。
江戸時代は、河岸を中心に商業集落が形成されていました。
このことから、広義では町や村をあらわす言葉でもあります。
現在でもその名残りで日本の地名に河岸とつく場所もあります。
「河岸」の由来
「河岸」という言葉は、船に繋げる棒や杭から来ています。
船が停泊するためのこの棒や杭自体が当初は「かし」と呼ばれていました。
それが、後に備え付けられた港の事を指す言葉になったとされています。
そして「河岸」という漢字表記は、江戸時代以降に当てられたようです。
まとめ
「河岸を変える」は、状況を変えることを指した言葉です。
特に、今の場所から別の場所に変える際に用いられます。
商売や相手を変えることも、自分が置かれた環境を変えることになることから「河岸を変える」と表現します。
その由来は、港に関係しています。
古くは舟などを止めるための杭や棒を「かし」と呼んでいたのが、後に港を指すようになり、さらには町や村全体を指すようにもなりました。
魚を漁るための港や、住んでいる街を変えれば確かに環境は大きく変わりますよね。
この「河岸を変える」は、そのような状況変化の様子から生まれた言葉の様です。
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