映画『オールド』 シャマラン監督の2人の娘たちも本作に参戦! 家族の成長が描かれるストーリーに与えた影響とは

『シックス・センス』(99)『スプリット』(17)ほか、話題作を次々生み出すスリラー映画の名手M.ナイト・シャマラン監督最新作『オールド』が、8月27日(金)から大ヒット公開中。本作のテーマは、“時間”。バカンスを過ごすために訪れた美しいビーチで、[時間]が異常なスピードで加速し身体が老いていく不可解な現象に見舞われ、謎を解かなければ脱出できない家族の恐怖とサバイバルを描きます。

本作では、異常なスピードで時間が過ぎていく不可解なビーチに訪れた家族の話が描かれており、家族を中心としたストーリーで映画を作ることは、シャマラン監督にとって非常に私的なことであったそう。最近、自身の両親や子供たちが年を重ねるにつれ、人生における時間の経過に思いを馳せることが多くなったということで、長編映画としては初めて娘のイシャナ・シャマランと仕事をし、本作のセカンド・ユニット監督を務め、シャマランのストーリーに込められた想いが明かされました。

「子供たちがあっという間に成長するのを見届けるという内容なので、面白い。そんな感情を作品にしたいと思った」とシャマラン。「実生活では僕の子供たちは成人し、素晴らしいアーティストになった。これまで映画製作のために家を離れることは怖かったのだが、今回はイシャナがいたので家にいるかのようだった。僕がこちらで撮影している間にイシャナが同じビーチの別の場所でセカンド・ユニットの撮影をしていることもあって、それだけなのだが、この家にいるような感じが大きな勇気を与えてくれた。撮影が終わったら一緒に夕食に行くのだが、娘と2人きりで行くこともあった。作品のストーリーを作っていく上でも集中して行うことができた」と、家族を描くストーリーを娘と関わりながら作っていくことが作品にとってプラスに働いたこと、今まで米国内や故郷フィラデルフィアのみで撮影をしてきたシャマラン監督にとって初めて国外で撮影をするということの不安を払拭したとも教えてくれた。

また、クラシックピアニストからR&Bアーティストへと転向したシャマランの娘のサレカ・シャマランは今年デビューアルバムを発売するが、本作品にも歌を提供しており、劇中でも登場人物が、サレカが作曲した楽曲を歌っており「幼い女の子が立派な歌手になるというアイディアは、長女サレカの体験から来てい。」とシャマラン監督は話します。「サレカが赤ちゃんの頃車の中で歌っていて、下手だったから『歌手にはなれないね』と言っていたが、今となっては世界で活躍する立派な歌手となった。『歌手にはなれない』なんて言っていたのに歌手になったなんて、信じられない。「自分の子供に驚かされる感じやどのように成長するかということを本作で表現したかった」とシャマランは続けて述べており、実際にシャマラン自身が抱いた感情を本作で表現しているとも語っています。

シャマラン監督自身の感情もちりばめられており、とても私的な作品となった本作は大ヒット公開中!純度100%の《シャマラン映画》でありつつ、混迷の時代に生きるわれわれに届けられたネクストレベルのエンターテインメントを、戦慄と興奮とともにぜひ劇場の大きなスクリーンで体感を。

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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