外食企業とIT企業が共同開発「焼鳥IPPON(ヤキトリイッポン)」9月1日オープン
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飲食店向け予約・顧客台帳サービス「トレタ®」を開発、販売する株式会社トレタと、様々な業態・エリアにて飲食店の運営を行う株式会社ダイヤモンドダイニングが、新業態店舗「焼鳥IPPON」を共同開発しました。
従来の常識や既成概念にとらわれることなく、両社が業種の垣根を超え、デジタル技術の活用を前提として開発した同店舗。
実店舗は、9月1日大崎にグランドオープンします。
個人注文・個人会計
「焼鳥IPPON」では、トレタ社が提供する店内モバイルオーダーシステム「トレタO/X(トレタオーエックス)」を採用。
最大の特長は、食べたいメニューを自身のスマートフォンから選び、自身でオーダーする「個人注文」。具材やトッピング、味付けなど自分好みに細かくカスタマイズできるとのこと。
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レモンサワーのカスタマイズ画面。レモンの種類やトッピングだけでなく、アルコールの濃さ選択からノンアルコールも注文可能。
グループで来店した場合も一人ひとりが個別で注文するため、「1本だけタレ頼むのもな……」といった気遣いをする必要もなさそうです。
個人のオーダーに紐づいた完全キャッシュレスの決済機能「個人会計」も特長です。スマートフォンで注文した料理を、「トレタO/X」のオーダー画面から簡単にオンライン決済することができます。
また、先に帰る人がそれまでの注文分をまとめて支払ったり、同行者を指定してその人の分だけ支払うことができるなど、新しい会計体験も提供します。
ダイナミックプライシング
さらに、飲食店では導入のハードルが高いとされていたダイナミックプライシングを採用。店舗の混雑状況(予約状況や混雑予測) などのデータをもとに、その時々に応じた最適な価格を自動で「トレタO/X」のメニュー上に表示します。
まずはドリンクメニューから採用し、混雑する曜日や時間帯では通常価格に設定。来店が少ない曜日や時間帯では最大で20%オフとなるとのこと。両社によると、段階的に全メニューでの採用を目指すといいます。
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ダイナミックプライシングの画面サンプル。時間帯によって価格が変動するとのこと。
また、曜日や時間帯だけでなく、来店回数の多い常連客では割引率が高くなるなど、来店客の常連度や行動履歴に基づき、パーソナライズされた価格変動も今後展開予定です。
「焼鳥IPPON」は、グランドオープンを前に、8月25日よりクラウドファンディングを開始。特別な会員権の発行や、家庭用焼鳥セットなど様々なリターンを用意しています。
https://ubgoe.com/projects/50
(文・Saki Amano)
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ウェブサイト: https://techable.jp/
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