MSIのハイパフォーマンスゲーミングノート「GS76 Stealth」レビュー 34インチ湾曲モニター「MPG ARTYMIS 343CQR」と組み合わせれば極上のゲーミング環境に
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エムエスアイコンピュータージャパンが8月20日に発売した、「GS Stealth」ブランドのハイエンドゲーミングノートPC「GS76-11UH-192JP」(以下GS76 Stealth)のレビューをお届けします。CPU、グラフィックス、ディスプレイのいずれも贅沢なスペックを盛り込んだ製品。より没入感のあるゲーム体験を楽しめる、34インチ湾曲ゲーミングモニター「MPG ARTYMIS 343CQR」(以下ARTYMIS)との組み合わせも試してみました。
贅沢スペックのハイエンドゲーミングノート
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GS76 Stealthは、あらゆるPCゲームを高画質・高フレームレートでプレイできるeスポーツグレードのゲーミングノートPC。CPUに第11世代インテル Core i9-11900H」、グラフィックスに「NVIDIA GeForce RTX 3080 Laptop GPU」、リフレッシュレート165Hzの17.3 インチWQHD(2560×1440)ディスプレイを搭載。さらに、メモリーは32GB、ストレージはPCI-E GEN4対応で最大5GB/sの高速SSDが1TB、バッテリーは航空機内への持ち込み制限ギリギリの99.9Whrと、充実したスペックが大きな特徴です。
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モンスターマシン級のスペックながら、本体サイズは396.1×259.4×20.25mmと薄型で、重量は約2.45kgと持ち運び可能なレベル。
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上質な金属製ボディは、すべすべした触感が魅力。キラキラ光るド派手なゲーミングPCとは異なり、シックなエンブレムのプリントが高級感のある印象をもたらしています。
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ノングレアのディスプレイは視認性が良く、3辺狭額縁により没入感のあるゲームプレイが楽しめます。上辺には92万画素のウェブカメラを搭載。ビデオ会議やライブ配信に活躍するだけでなく、IRカメラ搭載によりWindows Helloによる顔認証に対応します。
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ゲーミングデバイスブランド“SteelSeries”とコラボしたキーボードは耐久性に優れ、プリインストールされたソフト「SteelSeries Engine」からイルミネーションをカスタマイズできます。
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拡張性の高い充実したインタフェースを搭載。左側面には電源コネクタ、そのままLANケーブルが挿せる2.5Gbps有線LANポート、USB 3.2 Gen2 Type-Aポート2基、オーディオコンボジャックを搭載し、右側面にはUSB 3.2 Gen2 Type-Cポート、SDカードリーダー、Thunderbolt 4ポート、HDMIポートを搭載します。有線LANポートはゲーミング有線LAN「Killer Ethernet」に対応し、ネットワーク帯域を自動でゲーミングへ最適化します。
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デンマークの高級オーディオメーカー“DYNAUDIO”と提携したステレオ2スピーカーにより、迫力あるサウンドを再生。ヘッドホン出力端子はハイレゾ対応で、対応するヘッドホンやイヤホンと組み合わせて高音質なサウンドが楽しめます。
GPUパフォーマンスをさらに向上する「Discrete Graphics Mode」
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「3D Mark」の「Time Spy」ベンチマークの結果は9077と高スコアなのですが、GPUのパフォーマンスをさらに引き上げるGPUオーバークロック機能が利用可能。CPU内蔵GPUを無効にして、専用GPUから直接出力することで高い処理能力と安定性を両立する「Discrete Graphics Mode」が設定できるのです。なお、オーバークロックは自己責任となりますので、実行する場合は十分にご注意ください。
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プリインストールされたソフト「MSI Center」を起動し、「Features」「General Settings」の項目から「GPU Switch」を確認すると、通常では「MSHybrid Graphics Mode」に設定されているので、これを「Discrete Graphics Mode」に切り替えて再起動します。この設定でTime Spyベンチマークを実行したところ、9971とさらに高スコアを記録しました。
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MSI Centerの「Monitor」メニューでは、CPUやGPUの状態を確認することができます。
美麗で滑らかなゲームプレイ
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ふだんは15インチクラスのゲーミングPCをレビューする機会が多いのですが、17.3インチの大画面は迫力が違いました。3Dの大作ゲームを、カクつきや乱れのない美しいグラフィックで楽しめます。DCI-P3相当の高色域で、発色が鮮やかな点も印象的。
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バトルロイヤル系ゲームなら、滑らかな描画でエイムの精度もアップ。「フォートナイト」では最高画質で平均80FPS以上、パフォーマンスモードでは165FPSのパフォーマンスが出ていました。
クリエイティブワークにもパフォーマンスを発揮
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贅沢なスペックはゲームだけでなく、クリエイティブワークの作業環境としても魅力的。「Photoshop」「Premiere」といったAdobeのクリエイティブ系ソフトでは大画面で快適に作業できるだけでなく、書き出しやプレビューなどの作業に高いパフォーマンスを発揮します。
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ライブ配信でも高パフォーマンスな環境として活躍。毎週金曜夜に配信しているライブ配信番組「ガジェット通信LIVE」でゲーム配信に活用してみました。GS76 StealthにインストールしたPCゲームをプレイしながら、ブラウザベースで利用できるライブ配信ツール「StreamYard」でゲーム画面を配信したところ、画質を落とさずに滑らかな動作で画面を配信できています。
夏休みだよゲーム祭りで飲み配信! / ガジェット通信LIVE 第27回(YouTube)
https://youtu.be/5iVzZckfuWU
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今回のライブ配信ではカメラを使いませんでしたが、内蔵カメラの画質や発色はなかなか良好。別途ウェブカメラを用意しなくても、ライブ配信やビデオ会議に十分なクオリティで撮影することができます。
GS76 Stealthは8月20日に発売し、希望小売価格は38万円前後(税込)です。仕事でもプライベートでも、余裕のスペックで長く付き合えそうな逸品ですね。
MSI アルティメットノート ゲーミングノートPC GS76 Stealth 11U – GeForce RTX 30
https://jp.msi.com/Laptop/GS76-Stealth-11UX/[リンク]
34インチ湾曲ゲーミングモニターの組み合わせで極上のゲーミング環境に
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GS76 Stealth単体でも十分魅力的なゲーミング環境なのですが、より没入感のある大画面でプレイできるARTYMISも同時にお借りすることができたので、試してみました。
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アスペクト比21:9、34インチUWQHD(3440×1440)の大画面は、人間の視野とほぼ同等の湾曲率1000Rで湾曲。自然な見え方で圧迫感を感じることなく、高い没入感が得られます。リフレッシュレートは最大165Hzで、応答速度1msという滑らかさを誇ります。
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「Forza Horizon 4」のようなレースゲームは臨場感ある走りが楽しめて、3Dアクションシューティングの「Gears 5」では、映画の世界に入り込んだように錯覚する没入感が味わえました。フォートナイトのようなバトルロイヤル系ゲームでは、自然に視野が広がることが大きなメリットに。暗いシーンでの黒つぶれや明るいシーンでの白飛びのない、現実に近い描写を可能にするDisplayHDR 400、アンチフリッカー機能、ブル―ライト低減機能など、ついつい長時間プレイしても、見やすく目の疲労を抑える充実した機能を搭載しています。
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クリエイティブ系ソフトの利用も、間近に迫る大画面で広い作業スペースが確保できるのでオススメです。
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GS76 StealthとはUSB-Cケーブル1本で接続し、UWQHD解像度で出力できました。この他、HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.4、USBハブとして利用できるUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、PC上でのメニュー操作に対応するUSB 3.2 Gen1 Type-B、ヘッドホン出力のインタフェースが利用できます。
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ケーブルの引っかかりや抵抗感を低減できるマウスバンジーも付属。キーボード&マウス派のゲームプレイを支援します。
ARTYMISは8月3日に発売。希望小売価格は10万9800円前後(税込)です。GS76 Stealthのようにパワフルなマシンと組み合わせて、極上のゲーミング環境を楽しむことをオススメします。
MSI ゲーミングモニター MPG ARTYMIS 343CQR
https://jp.msi.com/Monitor/MPG-ARTYMIS-343CQR[リンク]
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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます
ウェブサイト: http://mogera.jp/
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