菅義偉首相は言葉を持たない政治家だった 「広島・原爆死没者慰霊式・平和祈念式読み飛ばし事件」は深刻

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菅義偉首相は言葉を持たない政治家だった 「広島・原爆死没者慰霊式・平和祈念式読み飛ばし事件」は深刻

菅首相の原稿読み飛ばし。この”事件”は深刻です。

おさらいすると、6日の広島の原爆死没者慰霊式・平和祈念式のあいさつで「わが国は核兵器の非人道性をどの国よりもよく理解する唯一の戦争被爆国」とした部分などを読み飛ばす一幕があった(共同通信)。

政府関係者は、原稿に「のりが予定外の場所に付着し、めくれない状態になっていた」として「完全に事務方のミスだ」と釈明。
本当にのりが原稿にくっついていたなら首相は事前に確認や準備をしていなかったことにもなる。さらにギョッとしたのは事務方のミスという、いつもの論点ずらしでした。ずれていたのは原稿だけではなかった。

この問題について先日おこなった配信トークライブでTABLO編集長の久田将義さん、ジャーナリストの青木理さんの2人と話してみた。

青木さんも「深刻」と語り、「考えながら読めば気づくはず。文章を読んでいるのではなく何も考えていなかったことになる」。
そのうえで、なぜああいうことになったか3つの可能性を指摘しました。

①よほど疲れていた。

②広島・長崎に関心が無い。

さらに③として「ひょっとすると言葉を持っていないのでは?」という指摘。
政治家、いや政治家だけではない、人間は言葉でものを伝えたり言葉でものを考えて理解する。しかし菅首相の場合は「言葉に興味がない、語るべき言葉をもっていない」ようにみえると。

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これは権力の掌握や維持のためにだけ政治家として生きてきたことになり、理想や哲学が無いことも意味する。
「つまり空っぽ。もし③の理由なら、戦後の政治家のなかでも恐るべき存在ではないか」と。
そうなるとコロナが感染爆発しても依然として発信力が無く、記者とのやりとりで意思疎通できなくても平気な理由も見えてくる。
青木さんの言葉を聞きながら「公式の言葉を持たない人が、いかに裏の見えない部分での”言動”で成り上がってきたか」ということも考えるとその”非公式性”について愕然としました。

さらに久田編集長の言葉も重たかった。
「官房長官のときの会見を”鉄壁のガースー”などと呼んだのが悪かった。これはメディアで持ち上げていた責任もある」
そう、あれも鉄壁どころか棒読みだったのだ。粛々と棒読みをおこなっていただけ。
さらに首相になってもテレビのニュースで紹介されるときは「結果」しか放送されない。「オーソドックスな質問にすらまともに答えられない菅の姿」(『菅義偉とメディア』秋山信一・毎日新聞出版)という時もあるのに、ニュース映像では顔をアップにして手元のメモは映っていない。
それで乗り切れてきたとしても、ここまで何も伝わらない事態となってザワザワしてきたというのが現況だろう。

広島から3日後の長崎の平和祈念式典では「遅刻」という騒動があった。

《開始は午前10時45分で、首相は41分に会場の平和公園に到着したものの、46分に着席した。首相周辺は遅れた理由について、「事務方の時間管理の不手際だ」と説明している。》(読売新聞オンライン・8月10日)

なんとここでも「事務方の不手際」という説明。いよいよ本当の姿が”発信”されつつあります。

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※こちらのトーク以外にも話題はたくさんあります。
“タブーなきニュース空間へようこそ” vol.4
【出演】青木理、TABLO久田将義、プチ鹿島
https://twitcasting.tv/loft9shibuya/shopcart/90029
「話題の韓国の番組『PD手帳』を青木理はどう見たか」
「河村たかしと、論破が必要ない理由」
「宮内庁長官の拝察はドラマ化希望」
「あの人は本当にジャーナリストなんですか?」
「張本勲さんについて」(こちらは応援チケット部分に収録されています)
アーカイブ視聴は8月26日(木) 23:59 まで可能です。(文@プチ鹿島 連載「余計な下世話」)


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ウェブサイト: https://tablo.jp/

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