ヘルシーで注目の食材、生麩と焼き麩、違いは何?

ヘルシーで注目の食材、生麩と焼き麩、違いは何?

お麩は高たんぱく低カロリーなことから、ヘルシーな食材として注目を集めています。お麩には、生麩と焼き麩があるのをご存知でしょうか?そんな生麩と焼き麩の違いについて調べてみました。他にも生麩と焼き麩の特徴についても紹介します。

生麩ってどんなもの?

 

生麩は京都や金沢の名産品の一つで、もっちりとした食感が特徴です。基本的に味はほとんど無く、食感を楽しむ食べ物になります。なかにはヨモギや粟を練り込んだものや、カボチャや大葉を練り込んで甘味や香りを加えたものもあります。

 

生麩の食べ方

生麩は煮物や鍋物、お吸い物などに入れると味をよく含み、おいしくいただけます。暑い季節には、田楽や刺身で、食感を楽しみながらさっぱりと。生麩はたんぱくな味なので、天ぷらやフライもおすすめです。

 

生麩のスイーツ

生麩は他の味を邪魔しない、たんぱくな味とモチモチとした食感から、スイーツにも使われます。一番有名なのは、麩まんじゅうです。生麩で餡を包み、笹の葉などで巻いた、のど越しのよいまんじゅうになります。生麩に葉の香りが移り、普段の生麩とは一味違った風味を楽しめます。

 

和菓子だけでなく、パフェのトッピングとしても生麩が使われているお店もあります。お麩は高たんぱく低カロリーで、しっかりと食べ応えもあるので、ダイエット中に嬉しい食べ物です。そんなお麩を使ったパフェなら罪悪感も薄れますね。

 

 

焼き麩ってどんなもの?

 

焼き麩はその名の通り、焼いて乾燥させたお麩です。保存性が高い焼き麩は、日本各地で、色々な形や食べ方があります。同じ車麩でも、新潟の車麩は複数の層になっており、みっちりしています。しかし沖縄の車麩は層になっておらず、ふんわりとしています。

 

焼き方も各地の特色があり、直火で焼くもの、オーブンで焼くもの、型に入れて焼くものと、一口に焼くといっても様々です。北の方ではしっかりとしていて、重い物が多く、南の方では柔らかく、軽いものが多い傾向があります。

 

焼き麩の食べ方

焼き麩は煮物や汁物、鍋物など色々な料理につかわれます。柔らかい焼き麩は汁物などにそのまま入れることもありますが、車麩などしっかりしている焼き麩は水で戻してから使われることが多いです。

 

高たんぱくで、低カロリーなことから、最近では肉の代替品としても人気があります。お肉の代わりに焼き麩を使う場合は、しっかりとしている車麩がおすすめです。

 

水で戻した車麩の水気をしっかりと絞り、調味液に少し浸けておくとしっかりと味を吸ってくれます。角煮や唐揚げ、かつ丼や親子丼、手軽に野菜炒め、様々な料理で肉の代替品として焼き麩が使えます。

 

ハンバーグのつなぎを、パン粉の代わりに焼き麩に変えると、タンパク質がプラスされ、カロリーも抑えられます。ダイエット中にピッタリです。やわらかめの焼き麩を砕いて使います。

 

焼き麩のスイーツ

生麩と同様に、焼き麩にもスイーツがあります。定番は昔ながらの駄菓子である、麩菓子です。最近では、焼き麩を使った、ラスクやフレンチトートもあります。

 

焼き麩を使ったスイーツは、自宅で簡単に作れるレシピも多く、おいしいと評判です。ラスクやフレンチトーストは、パンの代わりに焼き麩を使うことでカロリーオフしつつ、タンパク質もしっかり摂れるので、ヘルシーなスイーツになります。

 

 

生麩と焼き麩、何が違うの?

 

生麩と焼き麩では食感がまったく違います。その違いは、作り方にあります。他にも価格や入手方法なども生麩と焼き麩では色々な違いがあります。

 

生麩と焼き麩は作り方や材料が違う

お麩の主原料はグルテンです。小麦粉を練って水で洗い、でんぷんを取り除いたものになります。生麩はグルテンにもち粉や小麦粉を加えて、茹でたり蒸したりして作られたものです。

 

もち粉が使われているので、生麩はもっちりとした食感になっています。焼き麩はグルテンに、小麦粉やうるち米粉、ベーキングパウダーなどを加えて焼き、乾燥させたものになります。

 

材料の配合、焼き方、形など様々で、一口に焼き麩といっても、地域によって、イメージする焼き麩は違うと思います。作り方や材料の違いで食感も違い、ふんわり軽い口当たりのものから、みっちりとしたものまで様々です。

 

焼き麩に比べて生麩って高くない?

焼き麩と生麩だと、圧倒的に生麩の方が高価になります。その理由は、原材料や保存性の違いです。生麩は生ものなので、適切な品質管理が必要とされます。焼き麩は乾燥されているので、品質管理が生麩よりも簡単です。

 

生麩は冷蔵だと2~3日程度しか持たないのも理由の一つかもしれません。しかし、生麩は冷凍可能です。もし食べきれない場合は冷凍すると長く保存できます。

 

入手困難?生麩はどこで買える

焼き麩は全国各地、手軽に手に入りますが、生麩を売っているのを、見たことが無い方も多いかもしれません。生麩は関西では比較的手軽に手に入りますが、それ以外の地域では手に入りにくい商品です。

 

大きなデパートなどでは扱っている場合もありますが、食文化の違いや、日持ちの悪さから、扱いがないことが多いようです。日持ちの悪いイメージの生麩ですが、お取り寄せできる商品もあります。冷凍状態で販売しているお店もあるので、いくつか頼んでも、長く楽しめます。

 

 

おわりに

生麩と焼き麩は作り方や材料に違いはありますが、どちらも高たんぱく、低カロリーで注目の食材です。子供のおやつにも、ダイエット中のおやつにもぴったりです。

 

脇役のイメージが強いお麩ですが、常備しておくと何かと便利です。是非お麩を使った、料理のレパートリーを増やしてみてはいかがでしょうか。

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