読まずにわかる!? SNSで話題の「こあらの学校」による”英語のニュアンス図鑑”
英語に興味はあるけれど勉強はきらい。「I’m fine. Thank you. And you?」のように、間違ってはいないけれど学校で習うような固定された表現ばかりはイヤ。同じ言い回しではなくもっとたくさんの英語表現を知りたい。
そう考える人におすすめしたいのが、『読まずにわかる こあら式英語のニュアンス図鑑』です。著者・こあらの学校さんはTwitterを中心に非常に人気があり、話題のツイートも多いので、英語を学ぼうと思ったことがある人やTwitterをよく見る人なら、すでに知っているかもしれません。
本書はタイトルにあるとおり「読まずにわかる」ことを目指しており、じっくり読まずとも感覚で理解できるように、イラストがたくさん使用されているところが特徴です。まさに「英語のニュアンス図鑑」。そのため、パラパラとめくって見ているだけでも「へえ、そうなんだ!」と楽しく学べて、ガッツリと勉強する感覚がなく、勉強嫌いの人でもストレスフリーに知識を増やせます。
たとえば、「~だと思う」という表現。あなたならどんな英語を使いますか? おそらく多くの人が「I think~」をまず思い浮かべたはず。でも実は「~だと思う」の英語表現は、その”確信度”で使い分けられているそうです。
本書では確信度の低い順から「guess」→「suppose」→「think」→「believe」を紹介。確信度が高くなるにつれて、添えられたイラストのこあらの前にあるパスタが増量していきます。以下、本書からの抜粋です。
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「I guess the koala’s hungry」(コアラはお腹が空いているんじゃないかな)
→根拠が乏しい、もしくは根拠がないときにも使えます。supposeに比べてカジュアルな語です。
「I suppose the koala’s hungry」(コアラはたぶんお腹が空いていると思う)
→「憶測する」と訳すことがあり、thinkより確信度が下がります。
「I think the koala’s hungry」(コアラはお腹が空いていると思う)
→日本語の「思う」に最も近い語です。
「I believe the koala’s hungry」(コアラは絶対にお腹が空いていると思う)
→「絶対にそう思う」といった強い確信を伝える語です。
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「~だと思う」は和訳だけだと違いが分かりづらいため、日本人にはピンとこないかもしれませんが、イラストがあると感覚的に理解しやすく、解説を読むとさらに理解が深まります。
本書ではほかにも「気持ちの強さで使い分ける『好き』の表現」や「丁寧さで使い分ける依頼文」など比較しながら単語を解説したり、「日本語を直訳すると間違える動詞」や「日本人が間違えやすい英語表現」などを紹介したり、とにかく”わかりやすさ”を重視した内容になっています。
日本に住んでいると英語が話せなくて困る場面はそれほど多くはないでしょう。そのためなかなかモチベーションを維持できず英語習得を断念してしまう人も少なくありません。しかし著者・こあらの学校さんは「これまで何度も挫折してしまった方も、この本をきっかけに、もう一度チャレンジしてみてください。大丈夫、あなたにもできますよ」と励ましの言葉を本書の最初に記しています。
すぐに英語を流ちょうに話せるようになるわけではありませんが、本書なら少なくとも英語のおもしろさを感じられるでしょう。お子さんがいる人は、子どもと一緒に読んでみるのもおすすめです。楽しい英語の世界を本書でぜひ体験してみてください。
[文・春夏冬つかさ]
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