【青森・ローカル線の旅】浅虫温泉、陸奥湾産ホタテを満喫
こんにちは。青森大好きな東京在住のブロガーのねこぜと申します。週末くらいは都会の喧騒から離れ、青森のノスタルジックな食堂や穴場温泉に行ってリフレッシュしたい! そう思い、月イチで青森に行くこと100回以上……の青森マニアです。
青森の魅力を一言で表せば、義理人情あふれる「人」です。気さくな方とのふれあいや新たな発見があり、第2の故郷のような気分です。いつもは渋めのスポットを巡っていますが、今回はちょっとだけ贅沢なご褒美旅を満喫したいと思います!
東京駅
青い森鉄道で行く、都会の喧騒からのリセット旅
JR東京駅から東北新幹線で約3時間のJR八戸駅へ。
八戸駅で青い森鉄道に乗り換えて、向山駅に向かいます。
青い森701系には、青い森鉄道のマスコット「モーリー」が描かれていました。
2020年に全線開業10周年を迎えた「青い森鉄道」。地元のみなさんに愛されるローカル線に乗れば、窓の外は徐々に青と森の世界へ。心地良すぎて、気がつくと本を片手にウトウト……。リラックスしすぎて、これまで何度乗り過ごしたことかわかりません。
向山駅ミュージアム
旅の醍醐味といえば、気まぐれな途中下車
八戸駅から約15分の向山駅で下車。駅舎内にある「向山駅ミュージアム」に到着しました。
ここは無人駅となり廃虚同然だった事務室を活用した、小さな展示スペース。地域おこし団体「向山駅愛好会」が、国鉄時代の貴重な列車関連品の展示や季節のイベントなど、さまざまな活動をとおして郷土の魅力を発信しています。
私が向山駅のファンになったのは、数年前に偶然途中下車したのがはじまり。この駅に県内外から多くの人が訪れ、いつも賑わっているのは、中村会長をはじめとした、向山駅愛好会のみなさんが温かくもてなしてくれるからなんです。
現在は、2022年の向山駅開業100周年と愛好会発足10周年に向けてミュージアムの目玉展示品のジオラマを改修しているそう。みなさんで和気あいあいと制作していました。訪れるたびにジオラマがパワーアップしているので本当に飽きません。
私のように列車に詳しくない人間でも楽しめる、地域の方と列車ファンの愛がいっぱい詰まったこの小さなミュージアムはぜひ訪れてほしいスポットです!
向山駅からの出発時、中村会長が手を振って見送ってくれました。また遊びにきますね。
野辺地駅
ホタテ養殖が盛んな野辺地町で特製定食
向山駅から青い森鉄道で約30分の野辺地駅に着くと、ホームの向こうに見えるのは日本最古の鉄道防雪林。雪から町の線路を守るために2kmにわたって杉が植林されています。豪雪地ならではの風景ですね。
世界一のホタテ料理が食べられると聞きつけてやってきたのは、野辺地駅前の食事処「蔦屋」。
青森のグルメといったら、青森県が世界に誇る陸奥湾産のホタテ! 海鮮が苦手だった私も、青森に通ううちにホタテの美味しさの虜になってしまいました。こちらは、遠方から訪れる人もいるほど、新鮮な活ホタテと魚介を使ったメニューが味わえるお店なんです。
ホタテの刺し身、フライ、塩焼きがセットになった満足度No.1の特製ホタテ定食をいただきます! 食べる前からウキウキ。
獲れたてのプリプリ食感! 陸奥湾産ホタテならではの甘みがたまりません!
文句なしに美味しい刺し身、塩焼きはお酒にぴったりだし、新宿の天ぷら屋さんで修行したご主人の揚げるフライはもう絶品。青森にきたらぜひこのホタテづくしの定食を堪能してほしいです!
浅虫温泉駅
海の眺めを満喫できる宿へ
野辺地駅から青い森鉄道で約30分の浅虫温泉駅に到着すると、穏やかな海が間近に感じられます。
駅前広場には気軽に入れる足湯があり、地元の方々の憩いの場にもなっています。海からの風を感じながら足湯に浸かると、思わず顔がほころびます。
足湯を満喫したら、本日の宿「南部屋・海扇閣」へ向かいましょう。
浅虫温泉駅から徒歩3分の距離にある南部屋・海扇閣は、陸奥湾に面したオーシャンビューの宿。和室には掘りごたつスペースもありゆったり寛げます。
海好きにはたまらない光景!
何も考えずに夕日を眺めるのは、ただただ至福の時間です。
最上階9階にある展望浴場からは、陸奥湾を一望できます。
開放感のある露天風呂で海を眺めていると、日々の疲れが吹き飛びます。
南部屋・海扇閣では、郷土色豊かな絵画や工芸品が展示された館内で、プロの奏者による迫力満点の津軽三味線のライブも楽しめます。毎晩聴けるなんて感激!
今夜は部屋からも海を眺めてゆっくり過ごそうと思います。
浅虫ダム
散策で浅虫温泉の自然を満喫
2日目のスタートです! ありがたいことに、南部屋・海扇閣にはレンタサイクルがあり、手ぶらできてもサイクリングが楽しめます。
ちなみに、運動音痴の私ですが、数年前に青森の友人にすすめられて、ついにロードバイクデビューしました。たまに東京から愛車を連れて、青森で大好きな温泉巡りを楽しんでいます。めざせ、青森の温泉制覇!
浅虫温泉には、景色がきれいなスポットやおしゃれなカフェ、湯巡りを楽しめる施設もあるので、のんびり散策を楽しめます。今回は、チェックアウトまでの時間を使って、「浅虫ダム」までサイクリングに行ってきます!
南部屋・海扇閣から自転車で10分ほどで到着です。浅虫ダムは別名をホタル湖と呼ばれており、夏には3種のホタル(ゲンジ蛍、ヘイケ蛍、ヒメ蛍)を見ることができる貴重なスポット。周囲の景色がきれいなので、サイクリングはもちろん、トレッキングコースとしても人気があるそう。
また夏にも訪れようと心に誓い、南部屋・海扇閣まで戻ってチェックアウトしました。
チェックアウトしたあとは、徒歩で「サンセットビーチあさむし」へ。
沖にぽつりと浮かぶ「湯の島」は、浅虫温泉の象徴のような島。例年4月中旬になるとカタクリの薄紫の花が島全体に咲くそうです。
サンセットビーチあさむしの近くには「浅虫海づり公園」もあり、朝から釣りを楽しむ家族連れで賑わっていました。
名残惜しいですが、そろそろ帰京する時間です。行きは八戸駅経由でしたが、帰りは浅虫温泉駅から青森駅を経由して東北新幹線で東京に戻ります。
浅虫温泉駅の待合室には「モーリーズカフェ」が併設されています。浅虫銘菓のくじら餅のデザートやオリジナルブレンドのコーヒーもあるので、列車の待ち時間に一息入れるのにぴったり。ローカル線の旅は、こんな待ち時間も楽しみの一つ。
地元のベーカリー「Panya ichico(パンヤイチコ)」さんがつくったかわいいモーリークッキーなど、青い森鉄道オリジナルのお土産を買うことができます。
まだ肌寒さの残る青森でしたが、自然の中をのんびり走るローカル線に揺られ、大好きなホタテを味わい尽くし、浮遊感あふれる温泉からの壮大な海の眺めに癒やされた大満足の旅となりました。
青森には海もあり山もあり、ローカル列車で巡れる魅力的な温泉街がたくさんあります。最近ちょっとお疲れ気味という方は、ぜひ雄大な青森の自然の中でリフレッシュして、ご当地グルメを堪能してみてはいかがでしょう?
東京駅
掲載情報は2021年7月6日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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