【東京ゲームショウ】脳波でゲームを操作するヘッドセット『MindSet』は10月発売

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『東京ゲームショウ2009』でも異彩を放っていたのが、米NeuroSky社のブース。デモを体験しているプレイヤーがひたすらパソコン(PC)のモニタを見つめ集中しています。こちらは、脳波センサ付きヘッドセット『MindSet』と、専用ゲームを展示中。10月にNeuroSky社サイトで販売を開始する新製品です。価格は2万5000円を予定しています。

『MindSet』は、ヘッドホンにマイクではなく、電極のついたセンサアームが付属したヘッドセット。こちらでゲームの操作ができるそうです。『Wii』やマイクロソフトが発表した『Project Natal』など、プレイヤーが体を動かしてゲームを操作する“体感ゲーム”からさらに進んで、ゲームはサイキックな方面に進化しようとしているのでしょうか。

記者も早速体験してみました。ヘッドセットを装着して電極を額に当てると、プレイヤーの脳波を検出します。まず、脳波をビジュアル化するアプリケーション『ブレインウェーブ・ビジュアライザー』で脳波を計測。説明員さんによると「(脳波が)大きく出ている」「リラックスと集中が上手に切り替えられていますね」とのこと。なんだかほめられているみたいですよ!画面には、脳波の周波数成分で分類されるアルファ波やシータ波がグラフで表示され、自分の脳波がどのような状態かを見ることができます。これにより自分が現在、集中しているのかリラックスしているのかが分かるそうです。

続いてアクションゲーム『ニューロボーイの冒険ゲーム』に挑戦。ニューロボーイを操作して、フィールド内にある物体を動かすことができるゲームなのですが、対象物をクリックして、脳波をリラックスした状態にすると持ち上げたり、集中した状態にすると火をつけたりできます。説明されるままに「リラックスしよう」「集中しよう」と念じると、手も触れずに面白いように操作できます。「このゲーム、向いてるのかも!」と思ったのですが、脳波に対する感度は調節できるようなので、難しく考えなくてもだれでも操作できるようです。

ヘッドセットを購入すると、上記の『ブレインウェーブ・ビジュアライザー』『ニューロボーイの冒険ゲーム』が付属し、さらに脳波で操作するアプリケーションを自分で開発できる開発ツールが付属します。

この開発ツールを使って制作されたPCゲームが準備中で、NeuroSky社サイトから無料(一部有料)でダウンロードできるようになるとのこと。開発会社には、“貧乏ゆすりガジェット”の『YUREX』を開発したカヤックや、スクウェア・エニックスの名前も。スクウェア・エニックスが開発中のゲーム『Judecca』は、通常は見えない敵をリラックス状態で見えるようにして、さらに集中した状態で攻撃するFPSになる模様。少なくとも『マインドシーカー』よりは面白いゲームになりそうです。アプリケーションがどれほど充実していくのか、今後に注目できます。

新しい操作方法は、それだけでゲーム性を感じさせるもの。ブースがにぎわうのも納得できます。新しいもの好きな読者の皆さん、一度試してみてはいかがでしょうか。

・関連リンク
NeuroSky 日本語サイト(10月1日オープン)

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宮原俊介(エグゼクティブマネージャー) 酒と音楽とプロレスを愛する、未来検索ブラジルのコンテンツプロデューサー。2010年3月~2019年11月まで2代目編集長、2019年12月~2024年3月に編集主幹を務め現職。ゲームコミュニティ『モゲラ』も担当してます

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