100均の収納グッズを800点以上徹底比較! 収納愛あふれるサイト『MONO SIZE』が話題
キッチン、リビング、机まわり、お風呂や洗面所……。どの家にもひとつはあるであろう、100円ショップで販売されている収納グッズ。そんな100円ショップの収納グッズを集めたサイト「MONO SIZE」が今年3月に誕生し、話題となっています。サイトを運営しているぱんくまさんに収納グッズのおもしろさ、活用法について取材しました!
全額自腹購入! 800点以上の100円ショップの収納グッズを掲載
コロナ禍の影響で、お家で過ごす時間が増え、家の整理・収納を見直した人は多いのではないでしょうか。そんな「ちょっと整理したいな」ときに役立つのが100円ショップの収納グッズです。近年ではデザインやサイズ感も洗練され、「コレが100円なの!?」というグッズが増えています。
そんな100円ショップの収納グッズを813点も(※2021年5月14日時点)網羅し、分かりやすいカタログとして一覧できるようにしているウエブサイトが「MONO SIZE」です。今年3月にできたサイトですが、オープン直後から、その網羅性と使い勝手のよさから「こんなサイトがほしかった…」「凄すぎる…」と収納好きを中心に話題を集めています。
(写真提供/MONO SIZE)
「セリア」のFITバスケットシリーズ。自宅にある人、ショップで見かけたことがある人も多いはず(写真撮影/MONO SIZE)
「ダイソー」の積み重ね収納ボックス(写真撮影/MONO SIZE)
このサイト、運営しているのは、ぱんくまさんという個人です。なんとご自宅近くのダイソー、セリア、キャンドゥの店舗をめぐり商品購入、撮影、採寸、原稿作成、アップまでお一人でやっているとか……。掲載している商品は、現在のところセリアの商品が一番多いそう。確かにセリアは収納用品が充実している印象があります。
「家にあるアレ、収納するとこうなる」がひと目で分かる!
MONO SIZE、何がすごいかを語ると長くなりますが、1つ目は、モノをいれた状態が撮影されていること。しかもこの収納した状態写真は複数パターンあり、あまり収まりがよくない場合なども紹介されているのです。100円ショップの収納は勢いよく買ったものの、家に帰ったら「思っていたのと違う……」ということが起こりがちですが、これは写真で確認できるのでそうした失敗がありません!
FITバスケットシリーズにモノを入れ、カラーボックスにいれたところまで撮影。自宅に置くとどんな感じになるのか、非常~に参考になります(写真提供/MONO SIZE)
手間のかかりそうな記事作成ですが、1本の記事にかかる日数は、すぐに購入できた商品だと約3日(購入→撮影→掲載)ほどだそう。掲載予定の商品がスムーズに購入できるかによって所要時間が異なり、商品をシリーズでそろえて紹介する記事の場合は1~2カ月ほどかかるとか。モノをそろえて掲載するのも誠実さというのでしょうか、ぱんくまさんの真摯なお人柄が伝わってくるようです。
複数のメーカーのファイルボックスをシリーズでそろえ、比較した記事。商品の購入に時間がかかり、掲載までに1カ月かかったそう(写真提供/MONO SIZE)
ちなみに、サイトを計画してからオープンまでにかかった時間は7カ月! 途中、くじけそうにならなかったのでしょうか。
「当初は本当に使ってもらえるサイトなのだろうかと心配になったりしましたが、自分自身で使えそうだから、きっと誰かの役に立つはずと思い、オープンまで進めることができました。制作を始めて3カ月目くらいになるとサイトのベースができていたので、途中でくじけそうになることはありましたが、ここまできたらサイトをオープンさせたいと強く思っていました」とのこと。いやあ、収納愛のなせるわざですね。
ちなみに製作工程でいちばん時間がかかるのは購入で、作業自体が大変だったのは撮影だとか。特に筆者も大興奮した「モノをいれた状態の収納写真」は手間がかかっているようで、「収納グッズを出し入れして撮影するので、前かがみで撮影することが多く腰が痛くなった点も大変でした」。それは……満身創痍ですね。ちなみに腰痛は整体に通ってだいぶ落ち着いたといいます。
人の数だけ収納方法がある! 収納の魅力とは
膨大な労力をかけて作成・運営なさっていますが、そもそも、なぜこのサイトをつくったのでしょうか。
「100円ショップの収納グッズはブログやインスタグラムで取り上げられることが多く、新商品の情報もすぐに知ることができます。とても便利ですが、商品情報(JANコード・サイズなど)の掲載状況がバラバラのため、必要な商品を探しにくい状況だと思いました。商品情報を統一したフォーマットで掲載することで、欲しい収納グッズを探しやすくなるのではと思い、サイトを立ち上げることに。ブログやインスタグラムの強みである速報性とは異なり、カタログサイトでは検索性や情報の統一感を意識しました」
「フタがとまるケースS」を紹介したページ。サイズなど商品情報が統一されているので、どこを参照すればよいのか、一目瞭然(写真提供/MONO SIZE)
収納の外寸から探す機能も実装。これを参照すれば、スペースにちょうど収まる「収納用品」を探せます。神ががってる……(写真提供/MONO SIZE)
その狙い、めっちゃ刺さっています。すべてのアイテムにおいて統一性があるので、必要な情報にすぐたどりつけます。しかも内寸も外寸もすぐに分かるという……。JANコードがあるから店でも探しやすいですよね。
ちなみに、ぱんくまさんに100均収納の魅力について聞いてみました。
「100均で販売している収納グッズは110円~330円の商品がほとんどです。そのためサイズが大きい収納グッズは少なく、小物収納グッズが中心でした。商品点数が多いので、収納する小物の形やサイズにあった収納グッズを見つけやすいです。さらにシリーズで展開されている商品も多く、組み合わせて使いやすい点が良いところだと思います」とのこと。
小物の収納に役立つSIKIRIシリーズ。我が家でも重宝しています(写真提供/MONO SIZE)
一方でやはり価格の制約があるため、耐久性は気になることがあるそう。それは100円ショップの商品という性格上、致し方ない面もありますよね。大変きっちりしていらっしゃるぱんくまさん、収納上手とお見受けしました。片付けや収納のおもしろさってどこにあるのでしょうか。
「もともと、SPOONHOMEというインテリアグッズや食器全般をご紹介しているブログを運営していましたが、収納アイデアやグッズを紹介する記事を書くのが楽しくなり、その時から収納グッズが好きなことを自覚しました。子どものころから紙箱に文房具を入れて整理するのが好きだったので、もともとそういうことに楽しみを感じるタイプだったのかもしれません」といいます。
ぱんくまさんが自宅のデスクで使用している収納グッズ(写真提供/ぱんくまさん)
クリアケース「2」「8」(写真上方にあるもの)を仕切りを使用して引き出しへ収納(写真提供/ぱんくまさん)
見事に収まっている様子。気持ちも整いそうです(写真提供/ぱんくまさん)
いいなあ、お片付け上手って、憧れます! 最後に、収納グッズのそのものの魅力について教えてもらいました。
「仕切りの位置がちょっと違うだけで収納できるものが変わったり、使ってみると意外のものが収納しやすかったり、いろいろと試すことができる点が魅力です。ツイッターなどSNSを見ていると、自分ではまったく思いつかなかった収納方法が紹介されていることが多く、そんな時に収納っておもしろいなぁと思います」
なるほど、人の数だけ収納の使い方があるということなのですね。MONO SIZEのページはこれからも増えていく予定なのだとか。みなさんも「家にあるアレ、しまえるかな?」と収納用品のサイズ探しで迷ったら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
●取材協力
MONO SIZE
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