梅雨の洗濯物どうしてる?さまざまな悩みを解決するコツ

梅雨の洗濯物どうしてる?さまざまな悩みを解決するコツ

梅雨の時期になると、連日の雨で洗濯物も乾きにくくなるものです。外に洗濯物を干すことができなくなるため、家の中の湿気も気になるようになります。このように梅雨の洗濯物は多くの人の悩みの種です。そんな悩み事をスッキリ解決するコツをご紹介します。

梅雨でも出る洗濯物!気持ちよくすませるコツは?

梅雨になると連日のように雨が降り、洗濯物の乾きも悪くなります。しかし、梅雨になったからといって洗濯物の量が減るわけではありません。乾きの悪い洗濯物に頭を悩ます人は多いことでしょう。

 

そこで梅雨ならではの洗濯物にまつわる悩み事を、スッキリと解決するためのコツを調べてみました。「梅雨の洗濯物は大嫌い!」という人は必見です。

 

 

梅雨の洗濯物が臭わないように仕上げるコツ

梅雨に限らず雨の日に洗濯物を部屋干しすると、上手に干さないと生乾きになりやすいものです。そんな生乾きになってしまった洗濯物からは、カビ臭いような何ともいえない悪臭がするようになることもあります。

 

この悪臭の主な原因となっているのは、「モラクセラ菌」と呼ばれる雑菌です。モラクセラ菌は洗濯物についた洗い残しの皮脂などを養分として、どんどん増殖していきます。さらに残った汚れの中には、酸化して臭いを発するものもあるのです。

 

つまり洗濯物が臭わないようにするコツは「汚れをしっかり落とし切ること」となります。また、モラクセラ菌の繁殖には水分が欠かせません。洗濯物が早く乾くことがモラクセラ菌の繁殖を抑えるコツです。

 

ではどのくらいの時間で洗濯物が乾けば、このモラクセラ菌の繁殖を抑えられるのでしょうか?気温などの条件でも左右されますが、モラクセラ菌などの雑菌が臭いを発するようになる目安は、一般的に「5時間」といわれています。つまり5時間以内に洗濯物を乾かせば、あの嫌な臭いがしにくくなるのです。

 

もちろん、汚れをしっかり落とすことが一番大切なのはいうまでもありません。洗濯物の汚れを落とし切るためには、まずはこまめに洗うようにして溜めこまないことです。洗濯物は湿気も含んでいるため、放置している間にもモラクセラ菌などが繁殖してしまいます。

 

さらに、洗濯機の容量を超えて洗おうとすると、洗浄力が落ちてしまって汚れが残りやすいです。もともと洗濯物の汚れを完全に落とし切るのは難しいとされているので、洗濯物が出たら例え少量でもすぐに洗い切るのが一番といえます。

 

 

梅雨の洗濯物を手早く乾かすコツは?

梅雨でも洗濯物を早く乾かすにはどうしたらよいのでしょうか?まずは洗濯物を干す場所が重要です。風通しがよく空気が循環しやすい場所に干せば、その分だけ早く乾きます。

 

しかし、家によって間取りや機能にも違いがあるため、どの部屋が最も乾きやすいということは一概にいえません。そこで大切になるのが干し方の工夫や家電の使い方です。コストも踏まえて一番よい方法を選びましょう。

 

干し方を工夫する

梅雨でも洗濯物をより早く乾燥させるためには、洗濯物同士の間を空気が流れやすいように干すことが大切です。洗濯物の間の空気の通りをよくするコツはいくつかあります。まずは洗濯物同士の間を広くとることです。これだけでも通気性はかなりよくなります。

 

同様にピンチハンガーに洗濯物を干す時には、両端に一番丈の長いものを干し、真ん中に向かうほどに丈の短いものを干すようにすることも大切です。いわゆる「アーチ型」と呼ばれる干し方にするだけで、洗濯物の間の通気性がかなりよくなります。このほかにも厚手と薄手を交互に干すのもおすすめです。

 

また、厚手のジーンズ類などを干す時には裏返してから筒干しに、パーカーや長袖の衣類は逆さまにして干すと、ポケットや縫い代、普通に干すと重なりやすい脇や袖など、立体的な部分も含めて衣類全体に風が当たるため、より乾きやすくなります。

 

家電を利用する

コストが余分にかかりますが、家電を使って風を起こすのも洗濯物を早く乾かすコツです。キッチンの換気扇を、弱でよいので回すだけでも気流ができます。洗濯物の下の部分に向けて、扇風機やサーキュレーターの風を当てるとより効率的です。

 

このほかではエアコンのドライ機能を使ってもよいでしょう。ドライ機能にも空気を若干冷やしながら湿気を取るタイプと、しっかり空気を冷やして湿気を取った後、再加熱して室温に戻してから送風し直すタイプがあります。

 

エアコンを使う時には、乾きにくいものから吹き出し口から出た風が当たるように干し、さらに扇風機やサーキュレーターも併用するとより効果が高いです。洗濯物を通って湿った空気が室外に出るように当てるとよいでしょう。

 

除湿機もエアコン同様に湿気を取ってくれるのでおすすめです。特に衣類を乾燥させるための機能がついた衣類乾燥除湿機は、除湿しながら乾いた空気を洗濯物に当てて、乾燥時間を短くしてくれます。タイプによってメリットとデメリットがあるため、購入時には使う場所にあった物を選ぶようにしましょう。

 

衣類乾燥機は使える衣類が限られる点が最大のデメリットです。しかし、インナーやタオル類といった一部の洗濯物を乾燥させるだけで部屋干しの量を減らせる点は、非常に大きなメリットになります。ガス式と電気式でコストも違うため、購入時には注意が必要です。

 

浴室乾燥機も入浴後に壁全体の水分を拭き取ってから使えば、余分な湿気を取った上で浴室の乾燥と洗濯物の乾燥をまとめて行ってくれます。ガス式と電気式があり、コストにも差があるので、購入時には確認するのを忘れないようにしましょう。

 

また、電気式の浴室乾燥機は定期的なメンテナンスが特に重要です。経年劣化に気付かずにいると、重大な事故原因となりうる家電品の1つに該当するのです。所有者登録をしておけば、経済産業省の案内で「長期使用製品安全点検制度」を利用できるので、ホームページなどを活用して点検時期を確認できます。

 

薄手の洗濯物の乾燥だけなら、アイロンを活用するのもおすすめです。かけてすぐはまだ若干湿気が残っているため、少々時間を置いてから取り込みましょう。シワを取りながら乾燥もできるので、シャツなどの洗濯物にはぴったりです。

 

洗濯物の下に溜まりやすい湿気をとるコツ

洗濯物が乾く時に出る湿気は、空気よりも重いために洗濯物の下に溜まります。そのまま放っておけば洗濯物が乾きにくくなってしまい、乾燥時間が長くなってしまうのです。そのため扇風機などで気流を作ってもよいのですが、コストをなるべくかけたくない時には新聞紙を使いましょう。

 

やり方はいたって簡単です。新聞紙をくしゃくしゃにしてから洗濯物の下に敷くだけ。くしゃくしゃにすることで表面積が広がり、周囲の湿気をしっかり吸収してくれるのです。洗濯物を干していなくても、梅雨の湿気が気になる時には新聞紙を敷くとよいでしょう。

 

 

梅雨でも洗濯物を干す部屋の湿度を下げるコツ

梅雨の時期はもともと湿度が高い時期です。洗濯物を干せば、湿度はもっと高くなってしまいます。エアコンや除湿機など家電に頼ってもよいのですが、それ以外にも室内の湿度を下げる方法があるのです。

 

まずは雨の日でも外気を取り入れて換気すること。部屋干ししているとその分も湿度が上がり、外よりも室内の方が湿度が高くなっている、なんてこともあるのです。なので雨の日でも2ヶ所以上窓などを開けて、家全体の換気を行うようにしましょう。

 

また、くしゃくしゃにした新聞紙を敷くだけでなく、木炭や竹炭を置いても除湿効果が得られます。木炭や竹炭は周囲の湿度が高くなると吸湿し、逆に湿度が低くなると湿気を吐き出す性質があるのです。

 

木炭や竹炭は、吸湿性だけでなく臭いを吸収する消臭効果もあります。ただし、臭いを吸収するとその分、吸湿性は落ちてしまうのです。そのため、できれば半月を目安に、晴れた日に水で洗って天日干しをしてください。それだけで半永久的に使えます。

 

このほかにも重曹も除湿に使えるのでおすすめです。目安の使用量はコップ1杯ほどで、空き瓶に入れた後に蓋をしないまま、湿気が溜まる部屋などの下の方に置いておきましょう。取り替え時の目安は重曹が固まってきたら。使い終わった重曹は、排水口の掃除などに活用できます。

 

 

洗濯物についてしまった生乾き臭を消すコツ

「なるべく洗濯物が早く乾くようにしていたけれど、生乾き臭がついてしまった!」ということは、梅雨の時期には起こりがちです。しかし、そんな生乾き臭も実は簡単に落とすことができます。

 

まずは生乾き臭の原因であるモラクセラ菌を殺菌してしまいましょう。モラクセラ菌は60℃以上で死滅するといわれているのです。そこで綿100%の衣類のように耐熱性のある洗濯物は、60℃以上のお湯で洗濯すると臭いが取れます。

 

また、洗濯物を乾かすのにアイロンを使うのも、モラクセラ菌の殺菌に効果的です。洗濯が終わったら干すのではなく、乾くまでアイロンをかけ続けましょう。ただし、この方法も耐熱性の高い繊維に限られます。洗濯物の材質には注意してください。

 

洗濯の段階で落とす方法としては、ほかに塩素系漂白剤を使う方法もあります。色落ちしやすい衣類には使えないなどこちらも制限がありますが、部屋干し臭を消すのには効果的です。洗濯物に塩素系漂白剤を使えるかチェックして、漂白剤の表示に従って適正に使用してください。

 

「制限が多すぎる!もっとまとめて臭いを消せないの?」という人は、コインランドリーを使うのがおすすめです。コインランドリーの乾燥器は、80~120℃という高温になることから、モラクセラ菌の除菌にも向いています。臭いが気になるときにはぜひ試してみてください。

 

「着ていく服が他にない。けれどちょっと生臭い。」こんな時もあるかもしれません。本来ならば洗い直した方がよいのですが、乾燥機で10分ほど加熱してみたり、アイロンがけをしてみたりするとよいでしょう。加熱することで除菌して臭いを軽減することができるので、いざという時の対処法として使えます。

 

 

おわりに

梅雨の時期の洗濯物は湿度との戦いともいえます。しかし、上手に除湿しながら洗濯物を干せば、部屋干しでもスッキリ乾かすことは可能です。自分にあった方法を見つけて、梅雨の日でも気持ちよく洗濯を楽しんでください。

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