喰始「いつまでも観れると思うなWAHAHA本舗全体公演!」

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喰始「いつまでも観れると思うなWAHAHA本舗全体公演!」

昨年は新型コロナウイルス感染拡大防止の影響で中止となっていた、WAHAHA本舗全体公演「王と花魁」がいよいよ2021年10月28日から12月19日にかけて全国各地を回り上演される。
新作の全体公演は実に4年ぶりとなる今作。日程は決まっているが、内容についてはまだまだ考え中とのことだが、WAHAHA本舗を代表して喰始、柴田理恵、梅垣義明、大久保ノブオに意気込みなど話を聞いた。

–WAHAHA本舗全体公演「王と花魁」はどんな公演なのでしょう?
喰:実はコロナで延期になる前は「ワハハ歌舞伎」という歌舞伎のパロディをやろうと思ってたんです! ただ、公演が延期になって自分の中でアイデアを考えてるうちに、だんだん飽きて来て(笑) ゴジラの怪獣歌舞伎とか、妖怪歌舞伎とかね、ゲゲゲの鬼太郎を宝塚風にやったら面白いんじゃないかとか考えていたんですけどね…… やっぱりもういいや!全部ごちゃ混ぜで! いつもと同じで(笑)今までのやり方で、となって(笑) とにかく面白いこと優先でやろうと考えております。
柴田:面白いですね!妖怪歌舞伎とかゴジラとか。
喰:妖怪物は歌舞伎にあるけど、怪獣はさすがにやらないから……柴田のゴジラで(笑)
柴田:ガラモンとピグモンが虐められてて、それをゴジラが助けるとか。
大久保:この時点で具体的なアイデアが出るって結構早いですね(笑)
柴田:こうやって取材がないと考えないんですよ! 取材があるともうじき芝居なんだなって尻に火が点くんです!
喰:取材用に何か言わないとと思ってね(笑)。それでね、以前、大久保がやっていた「最後に君を抱きしめる」って曲に合わせて、2人で来てくれたお客さんの抱き合っている写真を撮って映像で流したんですよ。次回はこれにいい歌を乗せようと! 前は大久保のソロだったんですけど、今回は泉谷しげるさんに決まりました! オリジナルの曲を作ってくれます!
一同:まじですか!
喰:これをキャンペーン用の映像にして公演までどんどん流して盛り上げようって!
大久保:すげぇ~これ!
梅垣:……
柴田:嬉しいなぁ~! コロナで自粛になる寸前に「王と花魁」の記者発表イベントをやったんです、様々な舞台公演も次の日から中止になったりとかして……取材に来たマスコミの方に「こんな中イベントやって良いんですか?」と言われてたんですよ、そしたら泉谷さんが「こういう時こそ俺たちが頑張って、皆に元気出してもらわなきゃならないんだよ!」って一生懸命言ってたんですよ! 泉谷さんってそういう気持ちの持ち主だから喜んでやってくれるんだね!
喰:そう! だから観に来てくれた時にはシークレットで生歌がでるかもね!
一同:たのしみ

–公演の時間はどのくらいなんですか?
喰:いつもでいうと休憩いれて2時間半。
一同:うそ~!?
喰:今回はコロナの影響で休憩をたくさんいれて換気をするので……、でも、3時間以内には終わらせます。

–コロナ禍で開催することについて、どんなメッセージが込められているんでしょう?
喰:エンターテインメントは精神のワクチンなの! “心のワクチン”でやっぱり1人で家に籠っているうちに、心も引きこもっていって考え方が変になっていくんですよ……「やらないのが一番だ!」っていうのは違うと思うんですよ、それにどう立ち向かって行くかって事だから。エンターテインメントはどんな形でもやって行きたいと思ってます。
柴田:こういうコロナになってから、実演芸術という舞台の物が全部なくなったんです、でも去年の8月くらいに再開して、観に行ったんです! 久しぶりに観て「あ~演劇って良いもんだなぁ~」って自分がそこに気が付いてなかったなっていうくらい感動したんです! それから色々な物を観て本当に面白いと思った。自分も(出演)やらせていただいて、この中でお客さんが来てくれて、どんだけありがたい事か! で、芝居を作り上げる間、スタッフの人からすべての人によって作り上げられていることがどんだけありがたかったのか、しみじみ思ったんです。それでもまだ、大笑い出来る……それはまだ出来てないから、ワハハには大きな使命があるなって、とてもとても思ってます。
梅垣:喰さんが仰ったように「心のワクチン」って、僕らやってる方もそうなんですね!僕も一年間、自分のライブも延期延期になって、ついこの前、生で配信を初めてやったんですよ!やっぱりお客さんが居てやることによって自分が開放されるし、気持ちが保たれるんですよね、生の舞台でお客さんと接してないとどっかおかしくなる! 今まではそれが普通だと思っていたから、観る方もやる方も、ある意味「心のワクチン」なのかなって思いましたね。
大久保:先輩達と同じ事にはなるんですけど、一回目の緊急事態宣言の後に、4か月ぶりにポカスカジャン配信ライブをやって、一発目噛んだんですよ「どうも○×です」って! メンバーとはリモ―トでいろいろ練習とかやってたけど、お客さんの前に立っていないとダメなんだなっと思って。それをやってないとね!芸人っていうのは……ただ今その場が少ないのはしょうがないんですけど。舞台には触れていたいし、僕はワハハの舞台を観て入りたいと思ったんで! ワハハの舞台は出ずっぱりじゃなくて、誰かがやってるのを舞台袖から観れるんですよ、ある意味客としてエネルギーをもらえるって意味でもこの全体公演は凄い楽しみにしています。

–見どころ、笑いどころって?
喰:まだアイデアは出てないんですよ(笑) 今までで言うとワハハは、皆で客席に降りてってお客さんにサービスするんですよ! 梅ちゃんが2階席、3階席に行って豆撒いたりいろいろやってたんですよ! でも今はこんな時期だからお客さんと絡むことは出来ない……じゃぁ~どうやって見せるか!?とかね、昔東京グローブ座でやったときに3階席だけ舞台裏が見れる仕組みを作ったんです!そんな事も考えてます。
柴田:でも、私たちが客席に入らなくても、お客さんも参加できるような何かを考えますから!
大久保:お客さんディスタンス参加!
梅垣:……
喰:ちょっと思いついたんだけどティッシュとかで作る“手作りウンコ”って前にやったじゃない。これの中を空洞にしてライトを入れる、光るウンコをお客さんが振るみたいな(笑) 手で掴む部分をティッシュで包んでね!

–最後にファンの皆さんにメッセージをもらえますか
大久保:やる予定から1年半経ってるんですよ、その間に我々も色んなこと思いながらエネルギー溜めてるんで! 先ほど喰さんも言ったように“心のワクチン”を打ちに皆さんいらっしゃってください!
柴田:ワハハの世界はここにしかないですから!他で色んなエンターテインメントはあるけど、ワハハだけですからおもちゃ箱をひっくり返したような楽しさがある公演は!
喰:地方のお客さんでいうと4年間空いてるんです! 4年間の沈黙です……それと「いつまでもあると思うな!」「いつでも観れると思うな!」と、特に全体公演の出演者は皆高齢になってきてるから(笑) 僕も70過ぎてますから、油断してると「あれ、もうやんないの!?」「もう観れないの?」ってことが起きるんですね! 僕は美空ひばりさんの大ファンだったんですが、東京に出て来て美空ひばりさんの公演は新宿コマ劇場でやってるからいつでも観れるって思ってたら、病気で倒れられて……そればっかりは後悔してるんです「なんで生で観れるチャンスがあったのに」と、そんな意味で、ワハハの全体公演もチャンスを逃しちゃうと、僕らもやれなくなるし……是非とも見逃さないで観て欲しいなと思ってます。



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